[2016.12.13]Alabama Shakes JAPAN TOUR 2016 Live At Zepp Nagoya
去年か今年に絶対観なければいけない超重要なバンドの1つ、アラバマ・シェイクス。SMASHがギリギリ年内に滑り込みで呼んでくれました!そんなJAPAN TOTRの名古屋公演に行ってきたのですが、チケットは現時点で大阪以外ソールドアウト!!福岡まで売り切るとは。近年の洋楽インディー界隈では珍しい人気振りです。自身にとってもそんなアラバマ・シェイクスのライブに対する期待値は1番高かったかもしれません。だってあんな素晴らしい歌声を持ってるんですもん。そんな期待に違わない最高のライブを見せてくれました!
Zepp Nagoyaはこれまでにも何度か来たことがありますが、今回は完全座席指定のライブとのことでパイプ椅子がずらりと並ぶいつものZeppとは違う景色。外はあいにくの雨模様だったので、外で入場待ちすることもなかったのでちょうど良かったかも。私の座席はというと、前から5列目くらいでちょうど真ん中らへんのかなりの良席!フロントウーマンのブリタニー・ハワードがすごく近く、表情までよく見えるほどで、センターに大きな大黒柱としてずっしりと構えるブリタニー・ハワード(以下ブリちゃん)はめちゃくちゃインパクト大!笑
定刻から10分弱ほど経ち、ステージにアラバマ・シェイクス一行が登場。正規のメンバー+キーボード2人+コーラス3人の全部で9人の構成である。2ndアルバムからFuture Peopleでライブが始まると、綺麗な高音を丁寧に歌い上げるブリちゃんの歌声にさっそくうっとりとしてしまう。音源を聴いていると、やはりその力強い歌声に耳が行きがちなんだけど、この日のライブで強く感じたのは、それ以上に繊細な部分の表現が非常に上手いことである。歌い方を場面によって使い分けることで、よりパワフルな歌声が引き立つし、それを強く感じたのがMiss Youという曲でサビでの爆発力がとてつもなく、怒りにも似たような情念を込めて歌い上げるブリちゃんの姿にこちらも興奮せずにはいられない。Joeなどの曲ではギターを手から離し、ハンドマイクに切り替えて観客に語りかけるように歌いあげる。1曲の中でも目まぐるしく表情は変わってゆき、まるで曲に魂をのせるように歌う様はシンガーという以上に表現者と大きく括ったほうが正しいような気がした。
アラバマ・シェイクスは短めの曲が多いせいもあるのだろうか、1曲1曲に凄く引き込まれてしまうので体感時間がとても短く、ライブはあっという間に終盤にさしかかっていた。ブリちゃん以外のバンドメンバーは、あまり動きは多くなく、特別演奏が上手いという感じでもなかったのだが、大事なところでは上手く噛み合い、とてつもないグルーヴを生み出していた。ブリちゃん1人の個性が全面的に出ているバンドではあるが、あのバンドの中でこそブリタニー・ハワードの存在が引き立つような気もするし、他のメンバーが底上げすることでこのバンドはまだまだ素晴らしくなると思うと末恐ろしい。あっという間に本編は終わってしまい、アンコールに突入してしまったが、そのアンコール3曲が本当に素晴らしかった!本編に比べて激しくない曲が多かったのだけど、よりブリちゃんの表現者としての魅力が光り輝いた時間だった。美しく響き渡るソウルフルなボーカル、ラストのOver My Headのコーラスが重なる部分なんて今思い出しても素敵な瞬間だったなと思う。こんなに終演が寂しいと感じたのは久しぶりだったし、今絶対観ておかないといけないライブだと強く確信した。
ライブ全体としてのストーリー性は薄かったけど、一曲一曲にストーリーがあって、例えて言うのなら、短編集を読んだような、そんな気分。
今まで散々と薄っぺらいレビューを述べてきましたが、アラバマ・シェイクスのライブほど“とりあえず観たら全部分かる!!”というライブは他にはないんですね。一年の最後に素晴らしいライブを観ました。ぜひまたフジロックのグリーンステージで観たいです。
[2016.12.06]The xx :On Tour Live at 豊洲PIT
10月の中旬に突然日本来るぜ!と発表されて興奮のままにチケットを購入!3rdアルバムの発売も来年の1月に決定し、来年世界各国のフェスの主役を飾ること間違いなしの彼らのライブに行って参りました!
ちなみに普段あんまり行ったことないとこいくよと言って、アルバム発売前ではヨーロッパのいくつかの国となぜか日本を含む5都市のみでのプレミアムライブとのこと。個人的にはアルバム発売後に新譜を聴きこんでライブに臨みたい派ですが、今のこの洋楽不況のご時世日本に来てくれること自体がまず喜ばしいですね。
会場は豊洲PIT。もちろん名前は聞いたことはあったけど行くのは今回が初めて。会場の周りには何も無いし、中も味気ないし、広いのは良いけどそれだけ。まだZeppのほうが好きかも。まあ良いライブが観られればそれでいいか。
今回もサポートがつきまして、それはなんとSamphaという今期待の新人でごさいました。あらかじめ翌日にライブがあることはアナウンスされていたけど、まだアルバムも発売してないし、またフェスかなんかで来日してくれたら観に行こうぐらいに思っていたところ、The xxと同じレーベルメイトということで急遽OAが決定!(本当のところは急遽じゃないかもしれない)嬉しい誤算ではあったが、なんだか得した気分。
そのSamphaはというと、本日はピアノ弾き語りで数曲披露しただけでなのでまだまだ全貌は見えずというのが正直な気持ちだけど、音源を聴く限りこんなもんじゃないでしょとも思うので、ぜひバンドセットでの再来日を期待したいなー。
20時を過ぎたところで、ついにThe xxが登場!周りのお客さんを見渡してみると、客層が20,30代が中心で、いつも洋楽のライブだと外人さんが多いのだけど、今日はいつもより1.5倍くらいいた印象。The xxを意識してか黒めの服の人が多かったかな!笑 さあ待ちに待ったThe xxのライブがスタートです!
序盤は新曲と1st,2ndの代表曲を交互に織り交ぜつつというセットリストで少し大人しめかな?という印象を受けつつも、静けさの中に込められた力強さ・美しさを存分に感じさせてくれたと思う。2曲目のCrystalisedでロミーとオリバーが向かい合って(バックにジェイミー)演奏する“The xxのライブのイメージ”の光景も見れて、これだこれだ〜ってなってた。笑
(画質悪いw)
すでに序盤のほうにやった新曲はうる覚えになってしまっているけど、ジェイミーが躍動する場面が多くて、やはり今度の3rdアルバムは彼のソロ作『In Colour』を通過したThe xxの新境地が見られそうだ。
序盤の流れのまま進んでもそれなりに良いライブになったとは思うけど、中盤から後半にかけてがヤバかった。一気に年間ベストに食い込むライブまでになるとは。その転機となった曲がInfinityという1stアルバムからの曲で、今まで冷静に見えた3人が終盤で怒りにも近いような激しさを持ってステージ上で演奏するのだ。そっからIslandsに流れ込み今日のまず第一のピークを迎える。これで既にライブとしては成立してしまっているのだが、今のThe xxはこっからが凄かった!Fictionを挟み、Jamie xxのGoshが投下される。みんなジェイミー大好きかよ!とツッコミたくなるぐらい場内が歓声で湧き上がる!一気に豊洲PITがダンスフロアと化した。そうするとロミーとオリバーはどうするのかというと、なんとShelterを歌い始め、まさかの生マッシュアップを披露するのだ!普段別々に聴いてる曲が同時に聴こえてくるのでなんだかおかしな感じもしたが、これはこれでありかもしれない。笑 Shelter / Goshでさらにオーディエンスを驚かせたのが、途中でフロントマンの2人が楽器を手放すと曲の1番良いところでロミーとオリバーが手を取り合ってダンスまで披露し始めたことである。そこで照明が『In Colour』のビジュアルイメージのレインボーカラーでステージが包まれて何とも言えない美しい空間が出来上がっていた。The xxがこんなわざとらしいことをするのは少し意外だったが多くの人とってこのシーンが今日1番頭に残ってるのではないかな?
そしてまだまだジェイミー無双が止まらない。続いてもソロ作からLoud Places。ジェイミーのソロ作がライブに組み込まれるだけでここまでThe xxの世界が色付くのものかと。両手を広げたくなるほどの開放感を感じさせてくれた。Loud Placesが終わった後、一旦全員捌けたものの、Jamieだけすぐ戻り、ライブのフィナーレへと向かうための極上のDJセットを披露する。異空間へ連れて来られたのかと思わせるようなビートサウンドからOn Holdへの繋ぎが特別に最高で、もう鳥肌が止まらないこと止まらないこと。On Holdの一節が聴こえ始める頃には涙が出てきそうになるほど身体は感動していた。Loud Places 〜 Loop 〜 On Holdが間違いなく今日のライブの1番のピークで、新曲がライブのハイライトになるのは素晴らしいことである。峠を登りきったあとはIntro→Angelsでしっとりと美しく締めてライブは終わり。新作の世界観を存分に表現しつつも、本来の持ち味もしっかりと証明した素晴らしいライブだった!今年1番の拍手を送ったと思う。「See you soon」と言っていたので、もしかしてフジロックも決定済み?などと嬉しい妄想も膨らむ。
それにしてもLoud Places 〜 (Loop) 〜 On Holdの繋ぎがライブが終わって2,3日経った今でも忘れられない。すごい意外(というよりは嬉しい発見)だったことが、自分が生演奏でもなく、ましてやパワフルで力強い歌声でもないDJの繋ぎに震えあがるほどの高揚感を感じることができたことだ。DJに対しての憧れの気持ちがさらに深まるかもしれない。。。
あまりにも最高のライブだったのだ、次に控えるライブがAlabama Shakesでさえなかったら、The xxで2016年のライブを締めたかったところだ。SMASHさんありがとう。2週連続で素晴らしい体験ができそう。
[2016.10.20]Primal Scream JAPAN TOUR 2016 新木場 STUDIO COAST
プライマル・スクリームのライブを観に新木場 STUDIO COASTまで行って参りました!いや〜最高だった。外れることはまずないと思ったけど、本当に期待以上に楽しませてもらった。
この世に数ある作品の中で、僕は最も好きなアルバムの1つとして必ず「Screamadelica」を挙げるのだが、今日のライブもMovin' Upで始まり、Come Togetherで終わる「Screamadelica」の重要性・偉大さが顕著に示されたライブだったと思う。しかし、当然彼らは「Screamadelica」以外にも多くの名盤を出しているし、音楽性もガレージ・サウンドからエレクトリック・サウンドまで多岐に渡ることは有名である。(ひょいひょいとやっちちゃうイメージ。)今回のセットリストは最新作からは4曲ほどで後はプライマル・ベストヒッツ!って感じだったので、初めてプライマル・スクリームのライブに参戦した私にとっては丁度良かったとも言える。
今回のライブで意外に思えたのが、メンバー編成がボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードのシンプルな5人編成で(これまでと違うような気がするな?🤔)、特別な演出なども観た限りはなかったことだ。つまり全てはボビー・ギレスピーのショーマンシップ次第だったのだが、やはりそこは今尚現役バリバリでUKロックの最前線を走り続ける男である。まず赤いジャッケットに身を包んだボビーが登場しただけで場内の雰囲気がグッと上がる。これは当たり前っちゃ当たり前のことなのだが、過去にノエル・ギャラガーのライブを観たときも同じように感じたことがあって、素晴らしいキャリアを持つ人がステージに立つと、絶対良いライブが観られるという安心感っていうのがある。(これをカリスマ性とも言うのかもしれない。)
それに加えて可愛らしい日本語なども交えたオーディエンスに対しての煽りも上手だし、これまで何度も来日してるおかげで日本での人気もしっかりと根付いているのだなというのがひしひしと伝わってきた。
ライブのハイライトとしてはやはりSwastika Eyesから始まるLoaded→Country Girl→Rocksの流れだろう。特にその中でもLoadedが最高で、曲が始まった瞬間踊りたくなってくるし、マラカスをシャカシャカ振ってるボビーの姿を見るとさらに気持ちが高ぶってきた。プライマルのライブってこんなに楽しいものなのかと。
そして本編の最後でRocksである。先ほども言ったように音楽性が幅広いので、好きな曲というのは人によって大きく異なりそうではあるが、このRocksを嫌いな人はいないでしょう。笑 UKロックを代表するアンセムの1つである。
ほとんど聴きたい曲はやってくれたが、あとやってない曲があるとすれば、もうあれしかない。そう!私が最も好きな曲であるCome Togetherである。私が過去に何時間でもループ再生して聴き続けられると豪語した一曲です。笑 これで楽しい時間も終わっちゃうのかと悲しくなりつつも、何度も何度も『Come together as one〜♪』の部分の大合唱がコーストに響き渡った。
ほんとにあっという間だったな〜。時間でいうと1時半くらいで少し短かったのか、それともいつもこれくらいなのかは分かりませんが、とりあえず大満足!!ボビー最高!!(シモーヌもカッコ良いベースお姉さんだった!!)
P.S. 言い忘れてたけど、オープニングアクトのnisennenmondaiも中々硬派なエクスペリメンタル・ロックでカッコよかったです。もうちょっと楽曲に展開をつけてくれたら分かりやすく盛り上がれるのかって気は少ししたけど、自分たちの世界観を表現するためには30分ほどの持ち時間じゃ足りないのかなという気もした。また機会があれば観てみたい。
[2016.10.15]魅惑の深海パーティー×Homecomings
めちゃくちゃ近場でHomecomingsのライブがあるというので、急遽行ってきた!
魅惑の深海パーティー
場所は浜松キルヒヘア。100人も入れないような会場でライブハウスというよりはライブバー。一年半前にも同じイベントがありそのときからの縁で今回も出演に至ったらしい。
22時からHomecomingsと同じレーベルの後輩のShe Saidが登場。ホムカミと同じく英詞を歌いUSインディーの影響を感じさせるサウンドであるが、よりオルタナ・グランジ感があって、音源を聴いてみると素直にかっこいいなという感想を持ってライブに臨んだ。がしかし、実際のライブはというとまだ硬さがあって、学生バンドの域を出ていなかったかなという印象。これからどう才能が開花していくか注目してゆきたい。
23時を回ってHomecomingsが登場。メインアクトが登場すると会場が満員に近い状態になり、そしてかなり出演者とオーディエンスの距離が近い。いざ始まると、やはりフジロックを始め、日本全国のフェスやライブハウスを経験しているだけあって、先ほどと比べると技術も上だし、なんといっても場慣れしているので堂々と演奏していた。既にプロとしてのキャリアを歩み始めているのだなという感じ。
フジロックで彼らをみたときは、正直まだ会場を支配するほどの存在感はないかなという感じで十分に満足できない場面もあったが、今日見る感じではやはり彼らがメインアクトだったし、ホムカミの根幹をなす福富さんの軽快なギターをじっくりと聴くことができたので大満足だった。小さなハコでは彼らは既に無敵状態であると思った。となると、やはり音源で十分に評価を得た現段階での、次のステップはライブアクトとしての成長かな。(めっちゃ上から目線w)
今日は小さなハコならではの客との掛け合いなんてのもあり、Homecomingsの仲の良さ、そして人の良さが伝わる場面もちらほら。たまには小さな会場で見るライブもいいもんだなと。
フジロックでHomecomingsをみたときはこれからに期待がかかる新人という感じで見ていたのに、今日はタイムテーブルの並びのせいもあってホムカミ姉さんって感じが凄いした。やはり人っていうのは相対評価で物事を見てしまうんだな〜と思った。今日はフジロックで十分に満足できなかった部分を補填できたので来てよかった。普段洋楽系のライブばっか行ってるので、ドリンク代込みで3000円はかなり安く感じたw
[2016.8.21]SUMMER SONIC 2016 Day2
サマソニ2日目!!!
この日はなんとマーク・ロンソンがサイン会に登場するとのことで、こんな貴重な機会はないと開場開始時間の9:00ちょうどくらいに幕張メッセに到着。
初めてのサイン会参加だったので、要領がよく分からずもっと早く行けば良かったのかな?とも思ったが、なんなくサイン会の整理券をもらえることができた!
こちらがそのマーク・ロンソン様のサインでこざいます。
ん〜、素敵☺️ 宝物がまた一つ増えました!
今回はJames bayやTwo Door Cinema Clubなんどの人気者もズラッーとサイン会にラインナップされていたので、今回参加したことで今後のサイン会に参加するときの良い基準となるかもしれない。
というわけで、ちょいと早起きした2日目でしたが、Sunflower Beanから私のサマソニDay2スタートでございます!
- 11:20〜 Sonic Stage Sunflower Bean
前日のSonic Stageが例年と異なって、珍しくメタル・ラウド系で集められていたので、一度も訪れなかったのだが、2日目はいつも通り実にサマソニらしいアクトがラインナップされていて、やっとソニックでライブを観ることに。
このSunflower Beanもまさしくソニックステージによく似合うアーティストでニューヨークはブルックリンからやってきた3人組のロックバンドである。
モデルでも活躍してるBa/Voのジュリアを筆頭にメンバー全員おしゃれでカッコイイので、そんな彼らが演奏すると非常に絵になる。
これでビジュアルだけが良いバンドで肝心の演奏が微妙だとガッカリしてしまうのだが、、、決してそんなことはなく、みんなしっかりとコンパクトに演奏するし、ドラムのジェイコブも結構技巧派!笑
小さくまとまってるというわけではなく、今後大化けするかもしれないと期待せずにはいられない。
ジュリアちゃんも良い意味で演奏中は狂った感じになっていて、演奏をしているときとしていないときのギャップがとても微笑ましかった。
これは去年同じくソニックステージで素晴らしい演奏を見せてくれたWolf Aliceのエリー・ロウゼルと被るかもしれない。
7,8曲は演奏してくれたと思うが、持ち時間は約30分と非常に少なく、「え、もう終わってしまったの?」という感じだった。
日本でのライブは今までの中でも最高のライブのひとつだった!と言ってくれた彼らの再来日が今かと待ちきれない。
(来年の1月くらいに来て欲しいな〜)
The Mirror Trapを最初だけチラ見して、 マウンテンのMØに移動する。
- 12:40〜 Mountain Stage MØ
現在EDM界隈から引っ張りだこのデンマーク出身のKaren Marie ØrstedことMØ(ムー)
AviciiやMajor Laser、Diploの曲にボーカルとして参加したり、昨年発表されたMajor LaserのLean Onが大ヒットしてることもあってぜひ今年見なければいけないアーティストの1人だと思っていた。
そんな彼女のライブは想像以上に熱くて、めちゃくちゃエモーショナルで、心に訴えかけるように力強い声が届けられる。
個人的にどんなに凄腕のDJがステージ上で曲を流しても、やはり生の歌声・ライブ感には絶対に叶わないなと改めて思った。
終盤MØがステージを降りて客席の柵の方までやってきたりして(中盤で見ていたのにすぐそこまで来た!笑)、観客は大盛り上がりのままFinal song→Cold Waterとたたみかけ、最後は当然Lean On!
サビの爆発力はハンパなく、2日目の序盤とは思えないほど、会場は盛り上がりは凄かった!
世界中から熱望される歌声に加えて、最高に熱いパフォーマンス!私もMØ姉さんのファンの一人になってしまいました!
(今でもスマホで撮ったLean Onのムービーをほぼ毎日見てる。)
MØ終演後、間もなくブロッサムズの出番が始まることに気づく。人が多く、移動に結構時間がかかったが、始まるちょい前にソニックに辿り着く。
- 13:30〜 Sonic Stage Blossoms
正統派UKロックの大型新人と言うべきか。Blossomsがサマソニに初登場である。
8月の上旬に1stアルバムを出したばっかりではあるが、去年既に来日公演を行っていたり、EPも複数出しているので新人と形容するにはちょっと違和感を感じるが、第一弾で発表されてから必ず見ようと決めていたバンドであった。
ジャンルとしてはサイケデリックな曲調が多いのだが、ただ単にサイケというよりは、なんというか清涼感があって爽やかなサイケデリック・ロックである。笑
懐かしい感じもあるのだが、古くささはなくちゃんと現在の時代の音であると感じる。
そんな彼らの演奏は前評判通りに非常に上手く、まさに新人離れなのだが、意外とあっさりと進んでいく印象があって、ちょっと期待し過ぎたかな?とも思ったが、徐々に彼らのリズムに引き込まれていく。特にVoのトムがジャケットを脱いで水色のシャツをお披露目した辺りからは完全に彼らが作り出すグルーヴにノリノリになっていた。
ハイライトはやはり彼らの代表曲Blowで、音源の数百倍輝いていた。
ライブ全体としての印象としては、正直初めてTemplesを見たとき以上の衝撃はなかったのたが、それでも及第点は与えられる内容だったと思う。これからも彼らの行く末を追っていきたい。
ライブばかり見てたのと、並んでご飯を買うのが嫌だったので、ここでやっと昼食を取る。(梅しらす丼)
あんまりフェスご飯でテンションが上がらないのは都市型フェスだからしょうがないな!
ここでTDCCを少しだけでも観に行こうと思ってたが、人が多いと聞いたし、暑いの嫌だし断念。サマソニDay2はけっこう見たいの多くて、Day2を2通りぐらいプランを組めたなとも思う。まあこれがフェスよね😑
暑いのは嫌だと言ったが、じっとしているのはもっと嫌なので、人が少なそうで実は割と好きなTricotを観に、私には一生縁はないと思ってたPark Stageを訪れる。
今日みたいなラインナップにTricotを見に行く人は少ないと思っていたが、やはりボーカルのイッキュウさんも「今ここにいる人は相当な音楽好きか、ただのニワカのどっちかでしょうね」などと言って会場を盛り上げる。笑
関西の人特有の言葉選びのセンスや盛り上げかたのうまさってありますよね。
サイン会の時間があったので、フルで見れなかったが、やっぱりちゃんとした場所でもう一回しっかりと見なきゃなと思いました。
個人的にこのパークステージ、そんな環境としては良い場所とは言えないし、当初のように無料に戻したほうが良いのでは?と思います。そっちのほうが端から見ていて盛り上がっていたように感じるし、演者にとってもやりやすいではないかな。
などと思いつつ、メッセに戻りサインをもらった後は、ジャクソンズ、James Bay(If you ever want to be in loveだけ聴きたかった。)、今年のサプライズ枠のアッコさん(流石にバックバンドかなりうまくて笑った。あの頃は「ハッ!!!!」)などを後方で見歩いてゆるく楽しんでいた。
18:10からマウンテン・ステージでマーク・ロンソンが始まり、当然私もその場にいるのだが、19時にRadioheadを控えるマリンステージの状況が気になりすぎて、折角のマーク・ロンソンが存分に楽しめない始末。(サカナクション時点でマリンがパンパンだったり、見切り席が解放という情報が入っていた。)
折角マーク・ロンソンがFeel Rightから始まるキレッキレの最高のファンクセットを披露してるのに、肝心の私がグダグダだったので、涙ながらに早々にマーク・ロンソンを切り上げてマリンへ向かうことに。😭😭😭
泣きたくなるほどかっこよかったぜ!😭😭😭
マリン・ステージのアリーナには18時50分くらいに入場できて、ちょうど良いくらいに入れたか?とも思ったが、開演が少し押して19時20分ぐらいまで始まらなかった。(あれ、もっとマーク・ロンソン見れた?)
2年前くらいの私ならば、普通にイエモンぐらいからレディへ待機して最前近くを確保しようとしたと思うが、もうそこまでの元気はないし、直前に入っても前方ブロック後方ぐらいには余裕で行けるってことが分かってるのでコスパが悪いようにどうしたって感じてしまうな🤔
というわけで今年のSUMMER SONICの超ヘッドライナーRadioheadのライブが始まる。
- 19:20?〜 Marine Stage Radiohead
私にとってRadioheadというのはとてつもなく大きな存在で高校のときに聞く機会がなければ、ここまで音楽にハマることはなかったのではないだろうか。
今までAtoms For Peace、昨年のHCANでのThom Yorkeソロを見たことはあったがRadioheadとしてのトム・ヨークを見たことはこれまでになかった。
正直なことを言ってしまっては、今の音楽の趣味としてはマーク・ロンソンなどのほうが絶対に好きなのだが、それでも頭と身体がRadioheadを見なさいと言って聞かないのである。
過去との決別ではないけれど、Radioheadを見ることでまた一歩先に進めるような気がしていた。(何の一歩だろう?)
心がずっと落ち着かないまま、少し不気味なイントロのBurn the WitchからRadioheadのライブがスタートする。
2016年のRadioheadの始まりを告げたこの曲は一般的には決してライブの一発目に最適な曲調ではないかもしれないが、ことRadioheadのライブに関して言えば最高のオープニング曲だと言えるだろう。
AFPのときから照明に対しての並々ならぬこだわりは感じていたが、Radioheadとしてのスタジアムレベルでの照明の凄さには改めて感心させられる。そして音響の良さである。世界一のバンドには世界一のPAがついているものだなと。
セットリストはBurn the WitchからFul Stopまで今年発売されたアルバムA Moon Shaped Poolと同じ曲順で進む。
これだけたくさん人がいるのに関わらず、やや観客の反応は薄いかな?と感じていたが、ここで2+2=5が投下されると一気にスタジアムが湧き上がる。
音源は何度も聞いたことがあるが、やはりサビが始まるときのライブ感はすごい。
2+2=5での衝撃が冷めやらないまま、なんとその次はAirbagのずしっとしたイントロが流れる。前日の大阪でのセトリも見ていて、2日連続ではやらないと勝手に思い込んでたので予想外で嬉しさのあまり涙がこぼれ落ちそうだった。
Airbagは高校生時代、電車通学していたときによく聞いていた曲で、当時の風景とかを思い出したりするのでヤバい…(今日のライブで最もウルっときた瞬間であった。)
もうこの時点で放心状態である。
当たり前なのだが、Radioheadのライブは知ってる曲しか流れないのである。しかも昔から何度も聞き込んだ曲ばかり。やっぱりライブの良し悪し以上に思い出っていうのはかなり強い。
Reckonerを挟んで次もなんとNo Surprises!!かなりむき出しのままのイントロに会場は悲鳴にも近い歓声が湧き上がる。
今日のトム・ヨーク拙い日本語や奇声?も織り交ぜたMCでかなりテンションが高かったし、今日は何かが起こるぞ?という感じがスタジアムに漂っていた。つまり、もうこの時点で今日Creepは演奏される感じがヒシヒシと伝わってきた。
伝わってきたは伝わってきたのだが、近くにいたアジア系の外人がしきりに「Creep! Creep!」と叫んでいたのは正直レディへのライブを楽しむにあたって非常に邪魔であった。もちろんやってほしい気持ちはわかるが、それは心のうちに秘めていて欲しい。ほんと迷惑。
気を取り直して、今回のライブで最も印象的だった一つがThe King Of Limbsの曲がライブで凄まじい変貌を遂げていたことである。高校生のときに初めてTKOLを聞いたときは難解であまり好きになれかったし、現在も良いイメージはなかった。
しかし、私が今日のライブで「凄い!」って最も感じたのは間違いなくBloomやLotus FlowerなどのTKOLの曲で、情報量の多い曲がステージで完成させられていく様は本当に言葉には出来ないほどの衝撃を生むのだ。このために前回のツアーからサポートドラム(from ポーティスヘッド)を招聘しているのも納得である。
その後は再びAMSPのIdentikitやThe NumbersやKid Aの曲を中心にライブが進んでいく。
Kid Aの曲はかなり原曲からアレンジがされてるとは感じたが、自分が好きな曲(The National AnthemやEverything in its Right Place)が聞けて嬉しかったかな。 Idiotequeも凄まじかった。
こうして本編は終了。そして多くの人が熱狂したアンコールの部が始まる。
その一曲目はなんとLet Down!!!
私が今回のツアーで披露されたと聞いて、Creepの何倍も嬉しかったのがこのLet Downである。私がRadioheadが好きな理由の核として、このLet Downにあるような決してポジティブなことは言ってないのに、なぜか励まされるというか一人ぽつんと立ち尽くしている自分を優しく包み込んでくれるような部分にあると感じている。過去に自分が辛い状況にあるときに何度も聞いて助けられた曲でもある。やってくれて本当に嬉しかった。今回Radioheadを見にサマーソニックに来ていなければ、一生後悔するような選曲であった。
その後の衝撃に備えて、場内を落ち着かせるようにPresent TenseとNudeが続き、多くの人が望んでいたであろうCreepが本当に演奏されることになる。
今日はサプライズの選曲がいくつもあったが、やっぱりみんなこの曲が一番聞きたいんだとばかりに、私の人生で一番かもしれないほどの悲鳴と歓声が起こり、皆手を突き上げてCreepを迎え入れる。スタジアムが揺れるってこういうことなんだと身をもって感じた。
サビの「ガコッ!!ガコッ!!」も聞けた!
いくらでもカッコつけて別にCreepは聞かなくていいと言えるけど、やっぱり人生で一回は絶対に聞きたいと思っていた。
でも本当にやって欲しくない気持ちもどこかにはあって、だって自分が好きになったRadioheadはCreepをやってなかったし、別にCreepが聞きたくて今回Radioheadを見に来たわけでもないからである。
なんとも色々な感情が混じるのはやっぱりCreepという曲がこのバンドにとっても観客にとっても、どういう形にしろとてつもなく大きな存在であるからだろう。
Creepが終わって間も無く、Bodysnatchersである。バンドにとってもこのCreepの残響を引き払うにはパワーのあるこの曲でということだろう。Creepを乗り越えて、この日最もポジティブに楽しいという気持ちにさせられたのはこの曲のときだった!
もうやる曲なんてないだろうと思ったが、この日唯一のThe Bendsからの曲Street Spirit (Fade Out)である。
ポジティブな曲のままで終わらないのはなんともこのバンドらしいと言うべきか。
終演後の花火など1ミリも気にならないほど、それほどにRadioheadのライブはすごかった。(前日は花火も重要なファクターだったのに!笑)
終わった直後は今日一日色々なライブを見たはずなのに、完全にRadioheadの単独公演が終わった後のような気持ちにさせられて、それ以外考えることができなくなっていた。
今まで色々なライブを観てきたのは今日のこのライブを観にためかもしれない。とかなり正常な判断ができない状態であった。笑
セットリストのことについて、サマソニ終了後もTwitterなどでかなり話題になっていたが、やはりあれほどのメガバンドにもなるとそれぞれに各々のRadiohead論があって、それを見たりするのがとてもおもしろかった。
ライブ中はLet DownもCreepもやったので、聞きたい曲全部やってくれてる!!という気がしてたが、冷静に考えてみるとあれもこれもやってない!状態である。私はこれからもRadioheadが来日する度にそのライブに足を運ぶことになるんでしょうね。笑
とまあかなりRadioheadの感想がメインになってしまいましたがサマソニDay2のレビューは以上で終わりです。
また来年はどんなアーティストが来てくれるのでしょうか。楽しみで仕方ないですね!
最後に一応1ミリも気にならなかった花火の写真も…笑
See You Next Summer !!!
[2016.8.20]SUMMER SONIC 2016 Day1
サマーソニック今年も行ってきました!!
これで大学に在籍中の4年間毎年サマソニに行ったことになりましたね。笑
メンツ次第で行くかどうか決めるっていう姿勢は建前だけに、本音はメンツにかかわらずもう行かないと夏を終えられるなくなってる感じはありますw
↑今年のマリンゲートはねぶた祭りを意識?笑
サマソニは1週間前まで、HCAN+2日目だけ参加予定だったのですが、2daysを優先させるとホステス参加が辛くなることや宿泊先の関係でホステス参加を諦めることになったのです。
そこでホステス諦めた心の空白を埋めるためにサマソニ1日目参加しちゃえwってことで急遽参加することになりました!
当初はそんな感じなんで、Rat Boyからライブ見られればいいや〜と思ってのですが、思いの外早起きしてしまっので、結局マリンのトップバッターの水曜日のカンパネラから見ることにw
- 11:00〜 Marine Stage 水曜日のカンパネラ
彼女のライブを初めて見たのは去年のサマソニのRainbow Stage
まだそのときはOpening Actでの出演だった。
当時もOAながら注目度は高く、朝一番からレインボーに沢山人を集めていたが、その後いくつものTVなどでの露出も増えて、ここ1年で彼女を取り巻く環境は目まぐるしく変わったことだと思う。
そんな水曜日のカンパネラことコムアイがあの広いマリンでどのようなステージを繰り広げるのかとても楽しみだった。
開演前までの雨模様もステージが始まる頃には晴れに変わり、私のサマーソニック2016が始まった。
コムアイが登場する前に、ステージのモニターには今流行りのPokemon Goのプレイ映像が始まる。もうこの時点で普通のライブが始まるわけがないw
無事ゲットしたあとに、映像とリンクさせてモンスターボールの中からトランセルに扮したコムアイが登場!!!(なぜトランセルかは不明)
こいつ何がしたいんだ?wともう意味分からんけど凄い楽しい。
セトリは近作の2枚のアルバムからの選曲が中心だったが、最後はやはり水カンの代表曲・桃太郎!
「きっびだ〜ん きびきびだ〜ん ♪」
なんと最後の最後には自らバルーンボールに入って客席にダイブ!!!!
言ってる意味が分からないと思うが、写真にするとこんな感じ↓笑
本当に水曜日のカンパネラのステージは何が起こるか分からない。
毎回楽しませてもらえるのでまた機会があれば見に行きます!!
マリンを抜けて、メッセに向かい次はThe Strutsを観に行くことに。
- 12:20〜 Mountain Stage The Struts
実はThe Strutsはサマソニ出演が決定する前から知っていて、You TubeでPVを見たりして、うーん、あんまり好きじゃないな〜🙄って感じで、特に見たいとも思っていなかったのだけど、他に見たいものもないし、まあ後ろの方で見るか〜ぐらいな感じで見ることに。
グラムロックとかあんまり好きじゃないんですよね。
元々Rat Boyから見るつもりだったので、しっかりとThe Strutsのアルバムを聴いたのはサマソニに向かう新幹線の中だった。
アルバムを聴いて思ったのは、好みに関わらず、ライブ次第ではめちゃめちゃ楽しめそうだ!ということ。
実際にそれは現実となった。
彼らが登場して思ったのは、まず彼らの格好から伺えるグラムロック愛。
特にボーカルのルークはキラキラの黒いパンツに赤いジャケット。笑
なんだかウドー音楽事務所が招聘しそう感がハンパないw
ライブを通して感じたのは、The Strutsのメンバー達の人の良さである。オーディエンスを必死に盛り上げようとする姿勢がとても好感的であるし、実際に自分のようにThe Strutsのことをよく知らない人たちが多いような空間でもその努力は届いたように思う。
彼らの代表曲Could Have Been Meは今回は初来日なのでなかなかオーディエンス全員でシンガロング起こることはなかったが、今後のプロモーション次第ではそんな光景が日本でも見られるかもしれない。
次はサマソニに戻ってくることがあれば、おそらくマリンステージだろう。
The Struts後はそのままマウンテンでその次のRat Boyを待機する。
- 13:20〜 Mountain Stage Rat Boy
サマソニDay1で最も見たかったアクトの一つがこのRat Boyであった。
音楽のジャンルとしてはパンクやヒップホップなど自分たちがやりたい音楽をやるといった形でとりあえず若さと勢いを感じる活きの良い新人である。
私は頭は悪いけど音楽偏差値は高め!みたいなUKロックバンド大好きです!
今年のUKの新人勢の中で台風の目になるであろう彼らの初来日とあってこれは見逃すわけには行かないと結構前の方を確保。
メンバーたちが登場すると全員マスクを被ってる。笑
何かやってくれそうな感じは凄い。
一曲目はシングル曲MOVEでスタート。
たぶん私も含めてこの曲のようなビースティボーイズ感溢れる曲を気に入って彼らのライブを見に来た人が多いように感じるのだが、ライブを見ていると以外とパンク系の曲が多い。
そしてパンク系の曲のときにはもっと盛り上がれ!!と言わんばかりにJordan君が客を煽る煽る。
「Jump! Jump! Jump!」ずっと言っていたが、あまりにもオーディエンスの反応が薄いので通訳を呼んでJump!を「ジャンプしてください!」と翻訳させるレベルwww
まだマウンテンステージはちょっと大きすぎたかなとも感じたが、本人たちは終始本国イギリスとの盛り上がりの落差に戸惑いを隠せない様子であった。
(お前ら盛り上がれ!というよりは先ほどのThe Strutsのようにもっとお客さんを盛り上げる努力をして欲しかったが…)
という感じで、期待してたほどのライブは見せてくれなかったのだが、まだ弱冠20歳の少年たち。
ぜひ次は1stアルバムを引っさげての来日をしてもらって、こちらもサマソニ以上の盛り上がりで迎え入れたいなと思う。
(この手のバンドにありがちなドラック問題などはやめてね。笑)
このあたりで食事を挟み、デジタリズムを後ろの方でみる。
予習のときは中々硬派なエレクトロミュージックで取っつきづらいなと感じていたのだが、ライブを観ると印象が全然違う。
音源を遥かに凌ぐパフォーマンスで予習をあまりしていなかったことを後悔。。。
そろそろ外に出るかと私が向かった先は、マリンステージでのWeezerではなく、ガーデンステージのceroである。(Weezerを通ってこずに今まで生きてきたので。)
- 15:40〜 Garden Stage cero
昨年ぐらいからずっと見たい見たいと思っていたが、なかなか観られずにいたcero。
サマソニに出るとしたら、今のところここのステージぐらいしか思いつかないが、まさか初めてのceroをサマソニで見るとはw
ceroの演奏中はほとんど雨は降ってなかったが(虹が綺麗に見えるような天気であった。)、先ほどまで降り続けた雨のせいでガーデンステージの地面はぐちゃぐちゃ。フジロック用に買った長靴を今持ってればなというくはい酷いコンディションであった。
ライブの方はというと、いきなり彼らの知名度を一気に上げたであろう代表曲Summer Soul。
ニワカなのでいきなりそれやるのかよ〜という気もしたが、これが彼らのフェスモードなのであろう。終始彼らが作り出す心地よいグルーヴに身を委ね続けた40分だった。
ceroのメンバーって素朴だけどお洒落ですよね。
ここからUnderworldまで特に見たいものがなかったので、本当に意味もなくぶらぶら。
まったく予習してないファーギーを見に行ったり、雨が降ってきたので、幕張メッセに避難したり、The Chainsmokersをちょっとだけ見るためにビーチステージに行ったり、無駄に動き回った気がする。(結果、2日目ひきづるほどの足の痛みを負うことになる。)
とあれよあれまのうちにヘッドライナーのUnderworldですよ。
- 19:40〜 Marine Stage Underworld
第一弾で彼らが発表されたときはヘッドライナーの感じじゃなかった!!!
アンダーワールドがヘッドライナーじゃないなんて、今年のサマソニは豪華だぞ!と思ったものだが、あれよあれまのうちにヘッドライナーに昇格!!!(なんじゃそれw)
と初めはヘッドライナーであることに不満を感じたこともあったが、今回のアンダーワールドのやる気が半端なかった。
・サマソニが始まる10日前ほどに日本入り→北海道観光を楽しむ→コンディションバッチリ。
・ヘッドライナーを自ら志願→やる気バッチリ!
・事前に「サマソニのために特別な演出を考えている」発言
フジロックのベックのこともあったので、あまり期待されてないベテランのヘッドライナーは良いライブする説もあったし、やはり今日1番見たかったのは彼らのライブであった。
ライブは今年発売されたBarbara Barbara〜のI Exhale、If Rahの流れで始まる。
新作は決して個人的に上位に来るようなアルバムではないのだが、意外と耳に残るスルメアルバムでけっこう好きだった。
もう序盤から踊る踊る。決して人は多くなかったのだが、逆に人を気にせずにとても楽しく踊れた。笑
間違いなく序盤のハイライトになったのが次の曲Two Months Offで、今回が初めての彼らのライブなのだが、めちゃくちゃアンダーワールドのライブに来た感じがした!笑
サマソニ終わった後でもこの曲が頭をグルグルしてる。
ここからは新作はじっくりと聴かせて代表曲で盛り上げるというセットリストで、去年のケミカルと同じように聴かせたい曲と皆が聴きたい曲のバランスを上手くとっていた。
この年代の人たちのライブ功者感は凄いですよね。
ライブは終盤に向かって爆発的に盛り上がって行く。Rez / Cowgirlで一際歓声が大きくなるとスダジアムに白いバルーンボールがスタジアム投下される。
ここまでの演出はまだ見たことあったのだが、ここから先が凄い。
なんとこのバルーンボール
光るのだ!!!!(しかもいろんな色になる)
えっ、それだけ?と思うかもしれないが、曲と合間ってこの演出けっこうテンション上がります。笑
まわりの人たちも「おぉ!!!!」って言ってましたもん。
ここまできたら最後はこの曲しかない、
Born Slippy Nuxx !!!!!
アンダーワールドの入りはもちろんこの曲だし、やはりあのイントロを聞くと…やばいぜ
もう場内のテンションは最高潮である!!!!
曲も中盤にくると、ここでなんと花火が打ち上げられる!!!いや〜憎いねこの演出!!!笑
アリーナ、バルーンボール!!空、花火!!!耳、Born Slippy!!!
もう何がなんだか分からない状況であったが、(バルーンボール思った以上に多かった!笑)サマソニ2日間で最も楽しい瞬間であり、空間であったことは間違いない!!
最高かよ!アンダーワールド!!!
というわけでサマソニDay1大満足のまま終了。
これDay1行かなかったらあとで絶対後悔してだろうな。
ゆるソニを裏目標にしてた1日だったけど、結局じっとしてられないんだよな〜笑
Day2に続く
[2016.7.24]FUJI ROCK FESTIVAL 2016 Day3
とうとう最終日になりました。今年は3日間とも雨が降らず、「よーし、初めてのフジロックだから雨具をしっかりと揃えて行くぞ!」と張り切って購入した野鳥の会・長靴、レインポンチョは全く出番がなかったとさ。良いのやら悪いのやらw
当初の予定ではホワイトステージのBo Ningenからライブを見始めようとしていたのですが、せっかく自分から誘って、こんな山奥まで来てくれた友人達と全く行動していなかったことに今更気付く。(ライブもほぼ1人で見てたw)
というわけで午前中は友人たちとまだ訪れていなかったフジロックで最も空に近いエリアDay Dreamingにドラゴンドラに乗って行ってくることに。ドラゴンドラに乗車中の風景も素敵だった〜。フジロックの各ステージが望めます。山頂は少し肌寒いものの、解放があって気持ち良い。
ついつい横になりたくなる。
だらだらと昼食を買うのに並んでたら、以外とマーキーのDMA'Sの時間が近づいていたので、ここでもやはり1人でドラゴンドラに乗って一足先下山w
- 12:40〜 Red Marquee DMA'S
というわけでフジロック最終日は南半球のオアシスとも称されるオーストラリアからDMA'Sです。風貌やファッションを見ると確かにオアシスのフォロワーだなという感じはするが、実際にアルバムを聴いてみると確かにオアシスっぽい曲もあるのだが、それ以上にもっとオアシスを含めた1990年代のUKロック全体からの影響を受けてるんだろうなという印象を受けた。
彼らは普段は3人組であるのだが、ライブだとサポートメンバーを加えて6人編成となる。音楽性を言えば、ギターポップと括るのが1番手っ取り早いのだろうが、時折見せる荒々しさやサイケっぽい曲もやったりして、まだまだ色々と隠し持ってそうである。
演奏も90年のマンチェスターのバンドのように決して下手なわけではなく、さすが6人編成をとっているだけあってそれなりにこだわりがあるのだろう。(ただし、ギター3本もある必要性はそこまで感じなかったw)ライブはというと、代表曲のLay Downのときは一際歓声も大きかったが、基本的に淡々と進めていく感じであまり全体を通して盛り上がっていた印象はない。たぶん3人ともシャイなのであろう。
UKロックの影響を語られる彼らだが、ライブを観てみると意外とオーストラリアっぽさを感じた。私がオーストラリアというものをどれほど理解しているのかという疑問はあるが(当然行ったことはない)、ライブを観終わった後にシドニーの海岸沿いをドライブしているイメージがぼんやりと湧いたのでそういうことだと思う。DMA'Sそれなりに満足しました。
そしてそして、実はライブが終わった後オアシスエリアでボーカルのトミー君を発見!ナイスギグと伝えて、握手はしてもらったものの写真を撮ってとは言えなかった。そのときの受け答えを見てみると、やっぱりシャイなんだろうなと思ったw
軽く昼食をとり、今回のフジロックでは恒例となっていた、グリーンで乾杯!!!🍻 この瞬間が幸せだったー!
程よくほろ酔いとなりながら、大好きなStereophonicsの時間が訪れる。
- 14:50〜 Green Stage Stereophonics
Stereophonicsは途中ドラマーの脱退などがあっても屈することなく、今に至るまでコンスタントに活動を続け、メロディックで骨太なギターロックを常に届けてくれる愛すべきロックバンドなのだ。そんな彼らをフジロックのグリーンステージという素晴らしい場所で初めて見られるというだけで、なんだかもう嬉しい。The Avalanchesがキャンセルになってしまったのは非常に残念だけど、その分Stereophonicsをフルで心置きなく観られると考えれば、そんなに悪いことではないように思えてくる。
最新アルバムの冒頭曲C’est La Vieからライブは始まりを告げ、円熟味を増しながらも初期の疾走感や自身の持ち味を存分に詰め込んだようなサウンドに既に興奮が止まらない。ライブは過去の曲と最近の曲が入り混じったようなセットリストで進んでいったが、驚くほどに違和感なく聴くことができた。それは彼らがいかに現在もクオリティを落とすことなく作品を生みだしてきたかということだし、今回のライブでそのことを証明する形となっただろう。ステージ前方ではウェールズの旗がひらひらと力強く揺れ続け、オーディエンスも精一杯の愛を持って耳を傾けている。そんな素敵な光景の中に自分も入れたのかと思うとなんだか誇らしい。最後に披露されたDakotaは当然の大シンガロング!いつまでも元気で活動を続けてまた日本に来てね!
フォニックスが終わった後は、浅井健一のSHERBETSやKen Yokoyamaなどを見ながら時間を潰す。Hi-STANDARDのStay Goldが演奏されたときは、急に後方から大人たちが前方に猛ダッシュしていってびっくりした。青春の音なんだろうな~と20年という歴史を感じてみたリ。
僕の友人はみんなベビメタちゃんを観に行ってしまいましたが、おそらくひどく混むであろうホワイトに行きたくないし、それよりも観に行くべきものがあるでしょ。と信じて、レッドマーキーへと向かう。
- 17:50〜 Red Marquee Jack Garratt
はっきり言って今年のフジロックでの一番の衝撃はこのJack Garrattというイギリスの新人アーティストのライブだった。白いオーバーオールという髭もじゃ牧場農家スタイルでレッドマーキーに登場した彼はシンセサイザー、ドラム、ギター、キーボードなどを全て一人でこなしてしまうのだ。すべて一人でこなすという情報は事前になんとなく入っていたが、ライブを観てその真の意味に気付く。何やらおかしげな彼専用の機材のセットから左手でシンセを操りながら、右手でドラムを叩いたりする。さらには急にブルージーなギターまで披露しだすのだ!笑 サポート・メンバーを用いずになぜそんな面倒くさいことをするのかとも思うが、ライブを観た今となっては、自分を限界に追い込んでこそのあの気迫のあるパフォーマンスに繋がっているのではないかと考えられる。
実際に彼はかなりハイテンションだったし、5万人のスタジアム・コンサートと勘違いしてるのではないかというぐらいに声が上擦った様子でオーディエンスを煽っていた。その煽りに対してもオーディエンスはしっかりと応えていたし、さらにどんどん拍手喝采で盛り上げるから途中から彼は異国の地でのあり得ないほどの歓迎ムードに笑いが止まらなくなるほどであった。Suprise Youselfではサビの部分でマーキー全体が大合唱!こんなの初来日の新人アーティストがやるライブじゃない!あまりの衝撃にしばらく場内の拍手が鳴りやまなかったが、それも納得の素晴らしい、あまりにも出来すぎたライブだった。新たな才能って出てくるもんですね。
Jack Garrattが終わり、ここからレッチリまで特に何をみるか決めていなかったのだが、そういえばヘブンでライブ観てないことに気づき、通好みのラインナップが揃うことでお馴染みのフィールド・オブ・ヘブンへと足を運ぶ。まだ明るいときにステージを横切ったりはしていたが、暗くなった後のステージの光景がなんとも言えないほどに美しい。長年のフジロッカーに愛されるのもなんとなく分かる気がする。
ヘブンのトリを飾るのはカマシ・ワシントンというジャズ界の未来を担うサックスプレイヤーである。ちょっと渋いし、現在の自分にはまだ早いかなと、ほぼ予習無しで見たライブだったのだが、これがまた素晴らしかった。ステージ上ではカマシ・ワシントンを挟むようにしてステージの右左にドラマーが二人というまさかのツインドラム。他にも、キーボード、トランペットなど、おそらく各々ハイレベルなプレイヤーであろう人たちが集まっていても、一度カマシ・ワシントンがサックスを吹きだせば、主役は彼以外あり得ないなと感じさせてくれる。“フジロックは新たな音楽との出会いを提供してくれる”とどこかのサイトで謳っていたが、最終日のそれももう終わりを迎えようとしているこのタイミングでその意味をようやく理解することができた。ライブが進むにつれ、グリーンのレッチリの時間が迫ってきたが、本当に自分はレッチリに行くべきなのか?と自問せずにはいられないほど、まだこのライブを観ていたい気持ちが強かった。結局途中で切り上げてレッチリを観に行ってしまったが、そのことに関して自分は後悔することとなる。
- 21:00〜 Green Stage Red Hot Chill Peppers
21時に近づくにつれ、グリーンステージは人でパンパンに埋め尽くされ、間違いなく三日間で最も多くの人を集めたことだと思う。それもそのはず、フジロック2016の最終日のヘッドライナーを務めるのはここ日本でも絶大な人気を誇る最強のミクスチャー・ロック・バンドRed Hot Chili Peppersである。彼らとフジロックの付き合いは長く、伝説の第1回、10周年、そして今年の20周年と節目の年では必ずヘッドライナーとしてフジロックに出演している。私はそこまでレッチリのファンではないと言えど、やっぱり一度はレッチリを見てみたい。
今ツアー定番だったCan't Stopからのスタートではなく、新作のGoodbye Angelsからスタートしたのは少し肩透かしをくらったような気分だった。序盤にScar Tissueが披露されるも、なんだか凄い落ち着いてる感じ。あれ、レッチリってこんなに大人しいバンドだったけ?という具合だ。スピーカーから出てくる音量もなんだか小さい感じがして、けっこう後ろで見ていたせいかもあるかもしれないが、なかなか乗り切れない感じが続く。Under The Bridgeなど聴けたのは嬉しかったが、熱心なファンではないだけに、私がレッチリに求めるものはこれではないかなというライブだった。そこまで期待値が高かったわけではないけれど、やっぱレッチリ凄いなと思わせて欲しかった。By The Wayまで聴いて、これではフジロック2016終われないと、猛ダッシュでBattlesが始まるホワイトステージへと向かう。
- 22:00〜 White Stage Battles
多少遅れると思ったものの、この時間のグリーン~ホワイト間は移動しやすく、ここぞとばかりにフェスダッシュを発動したら奇跡的に間に合った!
昨年の来日公演の評判がとても良くて、フジロック出演が決まったときはぜひ観ようと決めていたバンドだ。アルバムも凄いが、そのアルバムも全てはこのライブのためにあると思わせてくれるほど、凄まじいライブ・パフォーマンスを見せてくれた。
両脇のギターのイアンとベースのデイヴはせわしなく機材をいじったりして、忙しくしているが、そうして作られるステージ上の音楽はまるで生き物のように息吹が吹き込まれていく。その過程を一から見せることで、曲のピークに辿り着くときの高揚感を一緒にオーディエンスも体験していくのだ。その舵を取っているのは間違いなく、ど真ん中で一際存在感を放つジョンのドラムで、彼が高くそびえるシンバルを力いっぱい叩く度に汗とともにアドレナリンが出まくっていた!笑
代表曲のAtlasではもう場内お祭り騒ぎという状態で、私自身ももう体力は限界に近づき、視界もぼやけてくるほどだったが、身体はまだまだ音楽に乗せられて動いていくのが不思議だった。場内は最後に思いっきり楽しみたい人たちで溢れていて、私もそんな空間で最後まで精一杯楽しんだ!明日はもう学校に行かなければいけないという現実がたまらなく嫌になるほど最高のライブだった。
Jack Garrattのほうが衝撃度では勝るが、最後の最後に現実離れしたライブを見せてくれたバトルスを三日目のベストアクトにしたいと思う。
いや~、初参戦ながら、三日間参加できて本当に楽しかった。当初は金土か土日の二日間で行こうかなとも考えたけど、今となってはどの曜日も行かなければ後悔しただろうな〜というぐらいに素晴らしいライブばっかりだった。あと一人では敷居の高さや費用面でフジロックに来られなかったかもなと考えると、やはりこうして一緒にフェスに行ってくれる友人は大切にしなければと思います。来年以降もぜひまたここに帰ってきたいお思うし、キャンプ面でもさらなる向上ができるといいな。笑
最後に、Fuji Rock Festival 2016最高でした!!!