My Own Life Is Rubbish

主にライブレビューや音楽のことについてのブログです。

[2017.8.19]SUMMER SONIC 2017 Day1

サクサクと書いていきます。それではレッツゴー!

10:30頃に起床し、目的のLANYに間に合うようにメッセに到着。友人に託されたウイスキーがカバンの中でキャップが外れ悲惨なことに…。瓶の持ち込みは決してやってはいけないということをこのブログで伝えておきます。バチが当たりますw

 

  • 12:10〜 Sonic Stage LANY

これぞサマソニ!という雰囲気のエレクトロ・ポップ・バンド。The 1975 を彷彿させるような甘いマスクとメロディーである。でも格好はグランジみたい。あーサマソニに来たな〜というのを強く感じさせてくれた。

 

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  • 13:55〜 Mountain Stage Dua Lipa

とても21歳とは思えないほどの貫禄と妖艶さだった。末恐ろしい。今後スター街道まっしぐらであることは間違いなし!

 

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  • 15:30〜 Beach Stage HONNE

今年はビーチ・ステージの向きが逆になりましたね。

サポートを黒人アーティストで固めたこともあってか、音源以上にブラックの香りが漂うライブ。(たしか)3AMのときに曇っていた空模様に晴れ間が差し込んだのが素敵だった。Warm on a Cold Nightのコーラス部分はたくさん歌いました。 

 

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  • 16:50〜 Beach Stage Kehlani

凄いものが観れた!ステージ規模に合わせたコンパクトなステージであることは間違いなけれど、とても濃密なステージを見ることができた。

歌はもちろん上手いのは当たり前だけど、ダンサーを引き連れてのパフォーマンスが最高だった!最も盛り上がる部分はコーラス部分ではなく、ダンスのパートなのである。現在のポップ・ミュージックの雰囲気をよく表わしていると思ったし、エッジが効いている部分を見せてくれたと思う。

彼女のアーティストとしてのアイデンティティは、シンガーではなく、パフォーマーであるというのがよく分かるライブだった!サマソニ2017のベストアクトです!

 

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最新作Ti Amoを提げてサマソニのマウンテン・ステージに登場である。サマソニではなく、フジロックならもっと良いスロットを貰えるような気がするのだが、どうやらPhoenixはCreativemanと良い関係を築いているようである。

噂には聞いていたが、とにかくPhoenixはサポートドラムが素晴らし買った。ライブにヴィヴィットなメリハリを加えていたのはこのドラムである。最新作と過去の曲群が上手に組み合わさっていて、一切ダレることなくライブを展開していた。しかし、Phoenixはいつ観ても素晴らしいだろし、もしかしたらカルヴィン・ハリスを好きなのは今だけかもしれないと思った私は、後悔してもいいからと思い、途中でマリンに向かってしまったのであった。

 

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マリンに到着し、アリーナに入場しようとすると入り口では規制がかかっていた。導線があんまり良くないので、直前になってマリンに行くときは注意しなければ。入場と同時にライブがスタートした。

 

  • 19:40〜 Marine Stage Calvin Harris

サマソニとしては初のDJヘッドライナーの誕生である!2015年のZeddがマリン・ステージで大盛況を収めたのを皮切りに、昨年はAlessoがトリ前に出演したりと、時代の流れとともにEDMアーティストもサマソニのラインナップの核になることが増えてきた。今年のカルヴィン・ハリスのヘッドライン出演はそのような流れの一つの集大成とも言えるだろう。

手のひらを返した音楽ファンを嘲笑うかのように、披露されたのは終始バリバリのゴリゴリのEDMセット。中盤に気休め程度のSlideが流れる以外は従来にカルヴィン・ハリスであった。

冷静に考えれば、カルヴィンほどの頭の良いやつがヘッドライナーという立場でそんなリスクを冒すはずはなかった。彼のライブを見に来るほとんどのオーディエンスは決して批評家などではないのだから。(もしくは最新作をライブで体現するための十分の準備ができないうちには披露するつもりはないのかもしれない。)本当に“甘い”のは自分の方だった。

 

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なんとなくやりきれない気持ちでモヤモヤしていた自分はまたしてもカサビアンがいるマウンテンに向かったのであった。(カサビアン最高!!!)

 

ということで今年はDay2には行かないので、私のサマソニは終了です。カルヴィン・ショックをしっかりと食らいはしたものの、後から考えれば面白い出来事だったとも思えます。来年も期待してます!サマソニ

[2017.8.18]SONICMANIA 2017

サマーソニック2017行ってきました!今年は第一弾発表からリーク祭りでSNSを賑わせていましたが、Chance The Rapperが観れるかも!?となった時が一番興奮しましたね。(結局正式発表されず…。)個人的には今流行りの人を呼ぼう!という意気込みはとても伝わってくるけれども、色んな層に気を配りすぎて、結果どのジャンルにおいても薄い感じになったのは否めないかな?と思いました。

とは言いつつも、今年最も注目していた女性R&BシンガーKehlani、3年前のサマソニで見逃したPhoenix、同じくフランス勢で見たかったJustice、2017年最も甘い男Calvin Harrisが観られるということでチケットは迷うことなく購入。

ソニックマニアは直前まで迷ったけど、Justiceが被ってしまったのと!!!見たかったからやっぱり購入。ソニックマニアのラインナップを見ていると、時代とともにEDMが本祭の方へと昇格して、過去にサマソニのメインを飾っていたロック系のアクトが深夜に追いやられているな〜という印象はどうしても受ける。音楽の入口がロックバンドだった自分からすると、色々思うことはあるけど、しっかりとイマの時代を反映させようとするサマソニの姿勢は好きです。

さて、それではがっつりとライブの感想を述べましょう!!!と言いたいところだけど、どうやら自分、フジロックでがっつりと記事書いてしまうと、もうそこで体力が尽きちゃうみたいです。というわけで今回もライブのメモ的な感じで。。。むしろTwitterの延長上なくらいで。

 

  • 22:10〜 Sonic Wave Justice

高速バスが事故渋滞に巻き込まれて、スタート直前にメッセ内に入場する羽目に。入場列に並んでいる間にサッポロ黒ラベルを飲み、ほろ酔いになりながらソニックまでダッシュ!

最新作WomanのSafe and Soundからライブが始まり、早速これぞジャスティス!といわんばかりのバキバキな音に興奮する。これが聞きたかったんです。そこに代表曲のD.A.N.C.E.がマッシュアップされるもんだから序盤から飛ばしすぎなのでは?と心配するほどである。

積み重ねられたマーシャルアンプの割には、音圧をもっと大きくしてもよいのではないかという気もしたが、あれは単に発光用だったかもしれない。(壮観な景色だった。)

あくまでも硬派に自分たちの楽曲をじっくりと聴かせる姿勢は今時のスタイルではないけれど、じっくりと彼らの世界が表現されていくし、自分がジャスティスに求めているものはまさにこれだった。終盤のあまりに長いタメには笑ってしまったが、一発目には重すぎるぐらい重厚なサウンドを浴びることができて非常に満足した。 

 

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Liam Gallagherのライブはオアシスで始まり、オアシスで終わるという情報がなんとなく入っていたので最初と最後だけのぞきに行くというゲスい見方をしたw

Live ForeverだけじゃなくWonderwallもやってた。

お兄ちゃんとは違い、オアシスの呪縛が一緒解けないんだろうなというのがよく伝わった。ただやっぱりリアムの声が好きだし、妙に正直なところとか憎めない。ノエル頼むから、今んところはいいけど5年後、10年後には再結成してくださいな。

 

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Shobaleader Oneがトラブっていて開演が遅れていたので、当初は見る予定はなかったけど、(でも見たかった)レインボーのFormationをちょっとだけ見た。人は少なかったけど、パフォーマンスが良かったのでもっとたくさんの人に見て欲しかった。ライブの方は、音源よりもだいぶ踊れた。

 

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続いて、見た感想としては本当に自分たちの機材じゃないの?ってくらい凄まじい演奏を繰り広げていたShobaleader One。開演が遅れ、色々他のステージを回っていたので、ライブにあまり入り込めなかったのだが、もし最初っから見てたらベストアクトだったかもしれないという内容だった。なんかカオティックだった。

 

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夜も深まってきました。

 

我らがカサビアン。初めて観たのも3年前のソニマニだった。今年発売された新譜が個人的にはいまいちハマらず…という感じで迎えた今回のライブだった。作風的にはサマーソニック本編の方が合ってる気がするし。マリンでアモンファーさせてあげて〜。

という訳で、気持ち的には少々冷静な目線でライブに入ったのだが、やっぱりカサビアンは楽しかった。凄かった!と驚かされるという気持ちより安心して観られるという領域に入ってきたのかな。このままだとサマソニ本編のヘッドライナーを飾るのは難しくなりそうと思いつつも、定期的にソニマニに来てね!という気持ちになった。

ライブの終盤からENにかけてのL.S.F~Comeback Kid~Vlad The Impaler~Fireが最高でした。新作からもBless This Acid Houseが深夜とは思えない爽やかさで良かったな!

 

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フルでカサビアンを観てしまったので、!!!は途中から。

 

レインボーに来た途端何やら楽しそうな雰囲気にカサビアンで満足していたと思っていた身体が否応無しに踊らされてしまう!狂熱のディスコ🕺とでも言ったらいいのか。これは深夜とマッチし過ぎてるw

ボーカルのニックは終始独特なダンスを踊り続けているし、サポートの女性ボーカルも雄雄(オスオス)しいこのステージに華を添えていた。ニックが観客に水をぶっかけられていたのも笑えた。Hearts of Heartsを永遠に聞いていたかったです。!!!最高!

 

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↑おそらく水をぶっかけられた後のニックw

 

Lidoも凄そうだったので見たかったけど、次の日のことを考えてホテルに帰宅。

 

過去2回ソニマニ行ってるけど、今回が1番楽しかった!今後もこういうラインナップを組んでくれたならば必ずまた来たいイベントです。

[2017.8.12]RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 SAT

ライジングサン!行ってきた!!!

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元々北海道出身なので、友人がたくさん遊びに行ってたりして何かと身近なフェスだったんですけど、地元から離れてしまったし、邦楽オンリーなので自分とは縁はないかな?と思っていました。たまたま色々とタイミングがあって今回初参加することに…。というよりフジに行くようになって野外フェスの楽しみ方が分かってきたから、以前よりも興味が沸いてきたというのが大きいかも。

 

ライジングサンというフェスの名前は、2日目がオールナイトで終演とともに日の出を見るぞーーー!☀️☀️☀️というテーマに由来しております。今回2日目だけ参加したんですけど、朝が近づいてきて明るくなってくると、疲労感も重なってちょっと感動しちゃいます。

 

ライジングサンとフジロックを比較すると、ライジングの方が敷地も多分大きくてだだっ広い感じです。フジは広いんだけど、コンパクトにまとまってよく作られてるな〜と思いました。自由度で言うと、ライジングの方が高い気がしました。場内にテントを設置するエリアが設けられていたりして、ライブなんか観ずにずっとワイワイなんて人も。飲食ブースがいたるところにあるし、居酒屋ちっくな場所もあったりして、フジ以上にライブはそっちのけにしたくなるような空気感があるかも。笑 

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ただ水はけが最悪です。雨が降ると、エリアの大部分がドロドロになって沼化します。ちょっと想像以上でした。雨が降るなら、ライジングはもう行きたくないな…というのが正直なところの感想。ただそれ以上に晴れた日のライジングサンにもう一度行きたいなーとも思います。

 

雨が降ってしまったので、予定よりたくさんライブを観ました!☂️ レビューとして書くと大変なので、軽い感想だけ書いときます。

 

  • 15:00〜 RED STAR FIELD never young beach

ネバヤン!フジでも観れたけど、人がいっぱいだったのでGlim Spankyの公開収録を観に行ってた!ライジングでも観られることが確定していたし。

雨が全く似合わないバンドだけど、夏を感じさせる楽曲や本人たちの人柄を感じされるMCに心が温められました。面倒見が良い親戚のお兄ちゃんみたいな感じだったな。とりあえずとっても素敵な空気感なんですよ!

 

曲のクオリティーは高いけど、ライブはまだまだかなという印象(MCもかなり口下手。笑)。ドラムがもっと上手ければ良いのになー。思ったほどノれなかった。

 

圧倒的な存在感!あんなにファンキーでソウルフルでエンターテイメントを分かってる男性シンガーって今後日本に現れるのだろうか。坂本 九の上を向いて歩こうのカバーがクセが強過ぎてめっちゃ笑った。

 

9時の花火が鳴り終える頃ステージに登場。(屋根付きのステージなので花火見れなかった😭)シティ・ポップの流れの中では圧倒的にポップス感が強い男女混合グループ。リア充感も凄い。ただライブめっちゃ良い。正直予想外だった。ふとするとアイドルのコンサートに来たかのような曲調やコールアンドレスポンスもあったりするんだけど、そうならないのはしっかりとしたバンドの演奏やグルーヴ感。機材トラブルもあったけど、そんなことは全く気にならないくらいのパフォーマンス力だった!Smashがツアーを組んでるっぽいし来年あたりフジロックに出そう。

 

フジのグリーンで観るロケーションや照明の効果には全然及ばないんだけど、その分パフォーマンスがより身近に感じられたし、演奏はライジングの方が良かった気がした。

 

  • 23:00〜 def garage きのこ帝国

やっときのこ帝国が観られる!始まる前は小さなステージで少ない持ち時間に不満を抱いていたが、始まってみると、ライブハウスのような距離感で半野外の風が入ってくる感じや少し肌寒い気温がきのこ帝国とちょうどマッチしている気がしてとても良かった。

5曲しかやらなかったけど、その5曲が全部好きな曲でこれ以上ないほどに満足しました。あっという間だった。

 

始まる頃には超満員。この日最もRED STAR FIElDに人を集めたのは間違いなくこのサチモス。ライブがめちゃくちゃ良くなったという印象はないけれど(大きいステージにアジャストしてきているという印象は受けた)、ヨンスのオーディエンスの煽り方が3月に観たときよりもかなり進化していた!やけに英語を使ったり、マイクパフォーマンスをしたりとどんどんうざくなってきていて最高でした!(褒めてます)あとStay Tune終わってぞろぞろとその場を後にする人たち正直過ぎでしょ…笑

 

  • 2:40〜 BOHEMIAN GARDEN Roth Bart Baron

タイムテーブルを信じて1:30に来たら、1時間以上待たされた!笑 雨は降ってるし、身体は冷え切ってるしと最悪なコンディションで迎えたライブだったけど、総勢10人のステージ上のメンバーから織り成されるサウンドは鳥肌モノ。ステージとスケール感が全く合っていないと思った。でも本人たちはこの時間帯とこの場所でRoth Bart Baronを見るという選択肢をしてくれた観客にライブを見せるということに意義を感じてくれていたようで、決して多くはない人の数だったけど、最後にはステージの下にまで下りて、そこにいる観客全員と一緒に大合唱。小さなステージの小さな奇跡…という瞬間に遭遇した彼らのステージだった。

 

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最後はほぼ頭に入ってないけど、くるりをふわふわと聞いていた。また来る機会があれば今度は晴れて、しっかりとしたライジングサンを見せてくれよ!

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[2017.7.30]FUJI ROCK FESTIVAL 2017 Day3

最終日!晴れている!昨日は一日中雨が降っているイメージだったので、晴れ間が見えただけでちょっと嬉しい。テントの片付けするときに、雨が降ってたら嫌だしね。まあ、後ほど普通に雨が降るんだけどね。

Nina Kravizを寝てて見れなかった友人たちを「代わりにリカックス見に行くぞ!」と叩き起こして、デイドリーミングに向かう。やっぱりフジロックに来たら、期間中一度はドラゴンドラに乗りたい。

晴れだった昨年と比べて、並ぶこともなくスムーズにドラゴンドラに乗れて、しばしのゴンドラ旅の始まり。去年は何見ましたか~?なんて同じ車内の人と話したりしたけど今年はそんなこともなかったな。笑

頂上は標高が高いから涼しい~。今年はちょっと肌寒いくらいかも。到着する頃にはLicaxxxのDJは終わりかけでした。クールに、そしてたまに照れた表情を見せるLicaxxxはとてもキュートでした。

 

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せっかく山頂に来たものの、ほとんどの時間は山小屋で過ごすという。いや、野外で過ごしていると人工物の建物での休憩サイコーなんですよ…。昼食をゆっくりとったり、ウイスキーを飲んだり、スマホをだらだらといじったり…。今となってはなぜDYGLもReal Estateも観ずに、休憩所でだらだらとしていたのか甚だ謎ですが、デイドリーミングってそういう場所なんですよ。それにしてもDYGLもReal Estateも両方評判良かったな。 

 

  • 14:00〜 Red Marquee Maggie Rogers

重い腰をようやく下ろして観たのが(と言っても、テントの外)、マギー・ロジャース。まだ正式な1stアルバムも出していないSSWを知る機会を得られるのもフジロックのおかげというわけだ。

そこまで音源を聴きこんではいなかったのだけれど、勝手にしっとりと聴かせる感じになるのかなと思っていたライブはテント外でも分かる異様な盛り上がり。昨日のアマゾンズもそうだけど、デビューしたての新人が異国の地で、オーディエンスの熱烈な歓迎を受けて最高のライブをしちゃう瞬間に出逢える。っていうのがレッドマーキーの魅力の一つだと思ってます。テント外で座りながら聴いていたはずの自分がいつの間にか立ってその姿を確認しようとしていた。最後にファレルが感動して涙目になったという彼女の代表曲Alaskaで大盛況の内に終了。マギー・ロジャース、何かのキッカケがあれば、Lordeのように一気にスターダムにのし上がる可能性は十分にあると思った。

 

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  • 14:50〜 Green Stage JET

間髪入れずにグリーンステージでJETです。特に思い入れもないし、Are You Gonna Be My Girlだけが聞きたいだけのにわかですらない人間なんですが、続くYUKIちゃんを良い位置で観るためにモッシュピット外の柵最前付近でJETを観ていた。誰が誰だかも分からなかったけども、ファンからしても、フロントマンのニックの変貌ぶりには誰だか分からなかったようである。笑

普通に盛り上がっていたけど、やっぱりAre You Gonna Be My Girlのときが桁違いに盛り上がっていた。メガヒット曲を持っているバンドはいいね!今回のフジのライブは、多くの人にとって、「思い出」だとか「青春」という言葉で消費されることが多かったんじゃないかなと思うけど、そういう枠があってもいいよねって思った。

 

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  • 16:50〜 Green Stage YUKI

今年のフジロックでの一番のサプライズはこのYUKIの出演ではないだろうか。過去にロッキンやサマソニの出演経験はあったけれども、このフジロックは日本で最もJ-Popのアーティスト・グループの出演に慎重なフェスであるのは間違いないし。20年を超えて、もっと多くの人に門戸を広げようという意志の表れなんだろうか。それにしてもびっくりした。

今回のフジロックは、RADWIMPSに始まり、The Back Horn10-FeetGorillazも、自分にとって中学~高校に聞いていたバンドがたくさん出演したことが個人的に印象深かったのだけれど、その中でもYUKIは一番聴き始めた時期が早くて、それでいてずっと好きなアーティストだった。邦楽のアーティストで欠かさず新譜をチェックしてきたのは、YUKIくらいかも。そのくらい好きなアーティストだったのだけれども、ライブに行こうだとかは全然考えつかなかった。普段行くライブとは、どこか別枠に考えていたところがあった。なんとなくフェスで初めて観る気がしていたけど、それがまさかフジロックだなんて。(また言ってる。)フジロックも月日を重ねて、YUKIを出演させてもいいかなって思えるようになったし、そして今でもYUKIを心から好きだな思える自分もいて、お互い良い年の取り方をしたねって感じです。

以上のような思いが今回のYUKIの全て的なところがあるんですが、ライブもそれは素晴らしかった。フジロック限定の「ユキロック」Tシャツを作るぐらい(購入した💓)、本人も気合を入れてきたんだと思うけど、(おそらく今フジで最大級の)オーケストラを引き連れたりして、やはり音のこだわりも一流アーティストである。これは絶対なんだけど、フジは売れ線だけのアーティストを招聘することない!

 

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ついに華やかな衣装を身に纏ったYUKIが登場し、 おお!やっぱり小さい!と思いつつ、ステージ上では圧倒的存在感を放っている。そして御年45歳とは思えない可愛さに驚く。生で見ると、20歳ほどのピチピチさはなくとも、それでも美しいし尊い。苗場に歌姫が舞い降りた!

YUKIの曲で知らないものはないと高を括っていたけれども、一曲目がまさかの『うれしくって抱き合うよ』からの恋愛模様で「あれ?これ何だっけ?」とさっそく焦りつつも、初っ端からアーティストとしての素養を見せつけていた。

2曲目以降はよく知っている曲で、Hello!で早々に感極まっている自分に少し驚く。ライブで涙を溜めることってほぼないから。YUKIが時折、聞こえるか聞こえないかくらいの声で「楽しい」ってつぶやくのが嬉しかった。一見、フジロックってアウェーのようにも思える環境だけれども、グリーンステージには決してそんな空気感はなかった。とても温かかった。それはYUKIJUDY AND MARYから続くアーティストとしての歴史の賜物じゃないかと思う。日本人で音楽が好きな人なら、必ずどこかでYUKIという存在は知ることになるくらい偉大なアーティストですよ!

新作からは聞き間違いの一曲のみというフェス向けのセットリストだったと思うけど、聴きたいなと思っていた曲は大体聴けたな。(ワンダーラインが序盤に来たのは意外だった。)個人的ハイライトは、7曲目のハミングバード。うっとりと聴き入ってしまっているのだけど、心は揺さぶられまくりです。

終始、感傷的な思いでステージを観ていたけど、最後は鳴いてる怪獣→WAGONというとっても楽しく、チャーミングな曲で、幸福感に満ち溢れていた。「YUKIのWAGONに乗ってくー?!」という煽りに今日一番の「HOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!」をささげた!想定してたのか予想外だったのか、真意はYUKIのみぞ知るだけど、雨が降りしきる中、WAGONという雨曲で締めくくったのは出来すぎていやしませんか?

 

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終わりが近づいてきたら、その場を離れてホワイトに向かおうと作戦を立てていたのだけど、案の定YUKIをフルで観てしまった。その場で棒立ちしていたい気分だったけど、無理やり身体を動かしてホワイトへ向かう。

ホワイトに着いた頃には定刻から20分くらいは過ぎていただろうか。それにしても凄い人であった。Bonoboってこんなに人集めるのかよ!

 

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PAより前には全く進めず、視界の悪い後方で楽しむしかなかったけど、これ最初から観てたら間違いなくベストアクトに食い込むレベルだなと感心していた。生演奏で紡ぎ出されるダイナミズムに、先ほどまでYUKIにキャーキャー言っていた自分はどこに行ってしまったのか?と思うほど惹きこまれる。フジの雰囲気とこれほどマッチするエレクトロニック・ミュージックは他にいないのではないかと思う。少しでも観られて良かったけど、これは単独公演行きたい…。

 

ロードに間に合うようにグリーンに戻ってきたけど、着いてみると、あれま、グリーン空いてるな…😥世界を魅了する新世代の歌姫を迎えるには少し寂しい気もしたが、海外フェスと同じような扱いで、かつビョークの前というスロットを用意してくれたSMASHの判断には感謝したい!

 

  •   18:50〜 Green Stage Lorde

3年前(当時まだ17歳!!!)にRed Marqueeのトリを飾るなど、デビュー時から非常に高い注目を集めていたが、今年2ndアルバムを発売し、完全なる新世代歌姫として苗場に帰還!スクリーンから映し出される黒のドレスをまとったその姿はまるで二十歳とは思えない妖艶さだった。ロードはパフォーマンス力が凄い!と以前から噂には聞いていたが、この日もグリーンステージの広さを感じさせないパフォーミングであった。

3年前に初出演したフジロックの思い出を語ったり、無邪気なジョークを言ってみたりするところから彼女の性格の良さが伺えた。そして後に控えるビョークへのリスペクトも忘れないといったシーンもあった。そもそもニュージーランドって大自然のイメージがあるし、暖かそうだし悪い人はいなさそうだ。笑

Liabilityのときには、ステージに腰掛けて長尺のMCで曲のインスピレーションとなった思い出を語っていたのでが、十分に聞き取ることができず、、、思わぬ形で英語の勉強を頑張るキッカケを得た瞬間になった。

彼女の代表曲でもあるRoyalsでは、少女から大人になった彼女の力強さがより際立っていたように感じた。

自身の喜怒哀楽、全ての感情をさらけ出し、憑依してしまったかのように曲に込められた思いを具現化し、ついには靴まで脱ぎだしてしまった。まるでステージと、そして大地と一体化してしまうかのように。

ラストナンバーはもちろんGreen Light!グリーンステージをその名の通りグリーンに染め上げた!未来のヘッドライナー候補が見せつけたポテンシャルの高さは想像以上だった!

 

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Lordeが終わった後は、オレンジカフェでフジロック最後の食事を済ませる。最後にもうひと騒ぎするためにはしっかりと休憩しなければならない。この場所はオアシスエリアと違って人もそこまで多くないので、なんだかゆっくりと休めるのだ。屋根付きのフードコートもあるしね。

 

長くは観られないと分かっていたけど、大盛況だった今年の4月のライブを耳にしていたので、少しでも観ねば、、、とヘブンまでやってきた。素人でも分かるほどのバカテク具合だった。音源は素材でしかないのではないかと思わせるほどに曲がライブで進化していく様はなんとも痛快だった!

 

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最後の最後はメイジャー・レイザーを観てワイワイしようぜ!というのが一緒に行った友人たちとの唯一の決め事みたいな感じであったので、大変名残惜しくヘブンを去る。

それぞれ別の場所からホワイトに集結!フジロック終わっちゃう。。。

 

  • 22:00〜 White Stage Major Lazer 

今年のフジロックの最後を締めるのは、現在のエレクトロ・ダンス・ミュージック・シーンにおける最重要人物であるディプロ率いるMajor Lazer!観るなら最終日の最後だなーと個人的に思っていたが、 見事にバシッと3日目のホワイトトリに決まってくれた。やっぱ最後は何も考えずバカ騒ぎしたいよね。 と意気込んでいたものの、いざ始まると想像以上に頭悪すぎる!笑 これを1時間半続けるの?!という感じ。(本当に続いたw)

前方のモッシュピットの治安が悪くて、徐々に後ろの安全地帯へフェードアウトしてしまったが、この3日間の中でこの時間だけフジロックとは違う異空間に来てしまったと錯覚してしまうくらい異様な雰囲気だった。

前述のように現在のエレクトロ・シーンをリードする存在であるにも関わらず、ライブの現場ではパフォーマンスに振り切る姿勢が見て取れた。お前らまだまだやれんだろーと言わんばかりにBooyahが流れる。笑 楽しいけどしんどいw

終盤にはShape of youからのLean Onの必殺ミックスが投下され、ホワイトは大合唱!外人も多かったけど、本当に外国に来たみたいだった。

 

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終演後にゴミを拾ってください!とのアナウンスがあったけど、あの演出で、Major Lazerで、「ゴミ拾えー!」というのもなんだか場違いな気がした。笑

 

なんだかマーキーでカンパネラがまたおかしなことをやっているぞ!というの何となく察知しながら、しみじみとしていたオアシスでの時間。

 

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まだ帰りたくないのと、Major Lazer楽しかったけど、何となくフジロック最後だった気がしなかったので、延長戦に突入。深夜のゴールドルームのDJセット!

Silhouetteが流れてみんな盛り上がっている!と思って後で聞いたら、自分以外曲全く知らなかったらしいw

しかし、何にせよ、これで帰路につく踏ん切りがついた。

 

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今回はず~~っと雨に降られ続けたフジロックだったけど、それでもやっぱり楽しかった!今年のラインナップは最高だったけど、それでもまだカバーしきれていない部分はある。世界中のフェスでフランク・オーシャンやケンドリック・ラマーなどがヘッドライナーを務める中で、ここ日本では、今のところ、その気配が全くないのは何とも寂しい。来年以降は今年くらいエッジが効いていて、なおかつ旬のアクトが見られるといいな!(高望みしすぎ?)

 

あと何となく一緒について来てくれていたと思っていた友人たちもどんどんフェスを好きになっていっているし、音楽の趣味なども判明しだしたりしていて面白い。来年以降も一緒にフジロックに行ってくれると嬉しいな。それではまた来年。

[2017.7.29]FUJI ROCK FESTIVAL 2017 Day2

2日目です。

早くも遅くもない時間に起きました。テントは雨を防ぎきれず、ポタポタと落ちています。質の悪い睡眠でした。この日は終始雨が降っていました。雨に慣れてくると、小雨は雨にカウントしなくなります。

温泉入りたくね?と苗場温泉は例によって混んでいたので、車を走らせて雪ささの湯へ向かう。何時から〇〇始まるなー?とか言いつつも、ゆっくりと湯につかり、食事もがっつりと済ませる。仲間内にいるとどうしたってこうなってしまいますね。入場ゲートをくぐり抜ける頃には13時を過ぎたぐらい。最初はDay Waveを観るつもりだったけど、みんなPunpeeを観に行くというので、自分もどっちに行くか迷っていたし、どうせフルで観られないならとホワイトステージへと向かう。

 

  • 13:00〜 White Stage Punpee

ホワイトに行くと、なんだこの人数は?!と想像以上に人を集めていたのはこのPunpee、水曜日のダウンタウンのOPを担当したりする日本人MCである。フジロックはヒップホップ枠が少ないし、勝手に予想していた人少なそうっていうのは全くの杞憂に過ぎなかった。残念ながら間に合わなかったけど、ベックやレッチリ、オアシスに合わせてラップしたりして会場を大いに盛り上げていたようだ。

日本語ラップは、知れば知るほどあいつとこいつが利害関係で昔こんなことやってて、みたいのが見えてくるので面白いジャンルだと思います。」的なことを言ってたりして、なんか見た目も含めてステレオタイプなラッパーのイメージとはだいぶ離れてるなと感じました。この間地上波の音楽番組にも出演していたし、1stアルバムのリリースをきっかけに今年大いに飛躍するかもしれない。

 

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Punpeeを最後まで観ていたら、すっかりとアマゾンズのスタート時間を忘れていた!最初から見ようと思ってたのに…。小走りでホワイトからレッドまで向かう。到着すると、雨のせいもあってか、レッドは後ろまでぎっしり!と思いきや、後方の人たちが椅子を広げて場所をとっているのが大きな原因だと感じた。「テントの中は椅子禁止」という掲示が見えなかったのかな?イラっとしたから、ちゃんと聞こえるように嫌味を言ってやりました😡😡😡

 

  • 14:00〜 Red Marquee The Amazons

骨太いUKロックを鳴らす期待の新人バンド・The Amazons。少しUKロックシーンに気をかけている人なら名前は聞いたことがあるようなバンドかもしれません。Amazonsってネット通販っぽい名前で覚えやすいしね。

途中から来たので、後方でしか観られなかったけど、アルバムを1枚出しただけの新人だけど、その音源以上に圧があって鬼気迫る演奏を見せつけていた。Black Magicのときなんかは、音源ではダサく感じるイントロも、ライブでは粗削りな感じも相まって非常にかっこよく響くのだ!(これぞUKロック!)前方は特に盛り上がっていた。マーキーを揺らしていた!

特筆すべきはやっぱりラストのJunk Food Foreverでしょう!分かりやすくアンセムちっくな曲で、一度聴けば忘れられないコーラス部分。「イェーエエエー イェー エエ エエエー」なのか「オーオオオー オー オオ オオオー」なのかどっちなのか分からなかったけど(たぶん最初だけイェー?笑)、レッドマーキーにはとてつもない一体感が生まれていた。そして終演後も鳴りやまないオーディエンスの合唱…!という景色に感動してしまった。バンドとしても確実に爪痕を残したという感じだし、観客側としても日本の良い印象を与えられて良かったです。

 

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続くネバヤンを観るためにマーキーに残ってても良かったけど、ネバヤンは今後観る予定もあったし、なんかGlim Spankyのラジオの公開収録があるらしいで?ということでオアシスエリアでぶらぶら。このとき食べた長いフライドポテト美味しかったな。揚げたてだっただけかな。レッドの音漏れが聞こえてきたけど、ネバヤン初っ端から明るい未来をやっていて飛ばしているなーと思った。

 

グリムの前にJake Shimabukuroさんが公開録音をやっていて間近でウクレレの演奏を観れた。握手してくれた。めっちゃ気さくな人で好きになった。続いてGlim Spankyの二人が登場。今回のフジ、キャンセル出そうな面子だし、グリムはその代打要員でスケジュールが抑えられていたのかなー?なんて邪推していたけど、本当にただ遊びに来ただけっぽい。笑 The Lemon TwigsとTemplesを観に来たらしい。次はホワイトでがっつりやりたいと言っていた。なんかライブを観ずにこんな感じでまったりするのも良いですな。

 

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先ほどマーキーで友人に飲まされたウイスキーのせいで、少しほろ酔い状態になりつつ、こんな感じでグリーンでライブを観るのが結構好きだったりする。(晴れてたら尚最高!)そして楽しみにしていたアヴァランチーズ!

 

昨年、健康上の理由でまさかの直前になってキャンセル!楽しみにしていただけにショックな知らせだったけど、今年そのリベンジを果たしにフジロックにやって来てくれくれました!そして驚いたのはステージが昨年のレッドマーキーからグリーンの三番手に昇格したことだ。一体この一年で何があった。笑

おそらく他の出演者との兼ね合いとかが大きいんだろうけど、YouTubeで調べてみると、パーティー感強めなライブをしていたので、大きなステージでも盛り上がるだろうとの判断が下されたのであろう。

2ndアルバム『Wildflower』をジャケットをバックにメンバー2人+サポートメンバー3人の5人編成で登場。完全にバンドセットだ!一曲目はBecause I'm Me。イントロ終わりのBeing in love with you~♪で一気に宴が始まった。去年この曲がシェアされたとき初めて“アヴァランチーズ・カムバック!!!”を感じさせてくれたものだけど、この曲はライブのオープニング・トラックとしても完璧だ!2ndアルバムの流れそのままにFrankie Sinatra。促されるままに「アーーフランキシナットラ アーフランシナットラ」の合唱。この時既にアヴァランチーズのライブめっちゃ楽しいことを確信してしまった。ライブも想像以上に生音重視だし、この一年世界中でツアーを回ってきたことにより、相当ライブ巧者になっているのではないか。

今回のライブで主役を飾っていたのは、間違いなくサポートメンバーの方だった。3人それぞれに見せ場が作られていたし、ライブに華を添えていた。女性ボーカルの人はバットを振り回していたしw

そして大名曲Since I Left Youが苗場のグリーンに鳴り響く。たぶんこの曲で最後だよな~と感じつつも、まだ楽しいパーティーを終わらせたくない気持ちで心が渦巻く。世紀のダンスナンバーに身を揺られながら。

The Avalanchesをメインステージに抜擢したのって他のフェスでもほとんどなかったと思うんだけど、結果大正解だったと思います。雨に降られながらの短いサマーパーティーでした。

 

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いや~アヴァランチーズ良かったな~と思いにふけりながら、オアシスエリアの苗場食堂でとろろめしを食らう! フジロックの名物なので、お越しになった際はぜひ!(常連面)

 

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うかうかと食事をとっていたら、コーネリアスが聞こえてきて、焦ってグリーンへと向かう。

 

コーネリアス小沢健二が同日にラインナップされたのが大きな話題を呼んだ今年のフジロック。その効果もあってか、土曜日の一日券は完売。オザケンの方のホワイトは歴史的入場規制だったらしい。個人的には全然世代でもないので、当初は両方見ないつもりだったけど、予習を進めていくうちに、コーネリアスは世代とか関係なく今の自分が聞いても新鮮な気持ちで聴くことができるなと感じたので徐々に興味が強くなっていた。

サングラスをビシッと決めた小山田圭吾の姿が見える。ライブを観ていると、フジロックだからとかトリ前だからとか、そんなものには全く興味がないと言わんばかりにに飄々とライブを進めている印象を受けた。元々は音遊びからスタートしたような、音の断片をつなぎ合わせたようなものが、小山田圭吾の手にかかれば、スマートに、そしてスムーズに、意味を持って表現されるのだ。そして、それに加え、曲とシンクロした映像や照明でグリーンステージの空間が最大限に演出される。それはまるで周りの木々とステージが溶けあうような感覚である。その空間美にうっとりとしてしまう。STAR FRUITS SURF RIDERが聴こえる頃にはすっかりと陽は落ちていた。生で聴くと、よりいっそう気持ちが浄化されたような気持ちになる。この曲が20年もの前の曲だと言うのだからびっくりだ。決して万人受けするタイプのアーティストではないけれど、これをグリーンで見せるという決断をしたのは、フジロックっぽいというか、価値観を守っているという気がしました。

 

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  • 20:00〜 Rad Marquee Temples

Corneliusから間髪入れず、Temples!前回観たのは、2年前のHostess Club Weekenderだ。割と長く待たされた2ndアルバムだったけれど、内容が素晴らしかったし、これはぜひとも見たいなと思っていた。

前回は機材トラブルもあったりして、今回の方が格段ライブの仕上がりが良かった気がする。 1stと2ndの楽曲を上手く組み合わせてレッドマーキーにサイケの波を轟かせていた。5曲目に演奏されたCetaintyがしっかりと新アンセムになっていることを確認してマーキーを去る。頻繁に来日してくれるし、今度は新木場スタジオコーストを含む東名阪ツアーもするらしいので、日本での人気も安定したものになりそうだ。

 

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定刻が過ぎ、グリーンステージでAphex Twinが始まった。テクノを調べ始めれば、必ず行きつく重鎮アーティストでもある。自分も昔、TSUTAYAで借りて、よく分かんねーwとなった覚えがある。(分らんかったんかい!)

初めはLCDとステージ逆だろ!とか思ったけど(運営側もどっちでも良かった的な発言していた。)、フタを開けてみれば、ライブや演出内容から考えても、これで良かったかなという感じです。てか、エイフェックスのライブ、いろんな意味でやばかったらしいw

10分ぐらいだけ足を止めて見ていたけど、これ以上みると移動できなくなるのでその場を去る。とうとう待ちに待ったLCDサウンドシステムだ!

 

ちょっと圧倒的だった。未だかつて体験したことのないようなアドレナリンが出っぱなしのライブだった!ホワイトのトリでフルセットを用意してくれたフジロック様に本当に感謝!

ホワイトの前方には、Aphex Twinを切り捨てて、踊りたくてしょうがないという人たちばかりが集まて異様な空気感が漂っていた。外人さんも多かった。天井にはミラーボールが吊るされている。そしてステージ上に用意された機材の数々に、既に興奮が止まらない。

オープニングはUs v Them!始まった瞬間から盛り上がりは凄かったけど、そこからサビに向かってギアがもう一段階、二段階上がっていくからハンパない。最初からもうクライマックスかのようなオーディエンスのテンション!そこからDaft Punk is Playing At My Houseに流れ込み、少しピッチ早めな、そしてよりパンキッシュなサウンドで炸裂する!オーディエンスのはやる気持ちをなだめるように、3rdアルバムからI Can Change。ここから少しゆったりとしたテンポの曲が続いたが、決して退屈ということはなく、実験的なことにチャレンジし、あの手この手で観客をエキサイトさせようとする姿勢がうかがえて、ちょっとこのおじさん計り知れないなという感じ。

You Wanted A Hitの流れからTribulationsが投下される。しかし、ジェームスおじさん、太っててイケメンでもないのに、いざステージに立つとめちゃくちゃかっこいいw Yeahでイェー! イェー! イェー!・・・と叫びながら、踊りまくり、今回のライブの1つの沸点を迎える。疲れもピークに達しているはずなのに、ライブ中は不思議と痛みがどこかへ消えてしまう。これはもうスポーツですよ!

終盤に差し掛かり、新曲3つやるよと言って未発表曲を含む3曲を連続で披露する。Call The Policeなんかはこれから新たなアンセムの一つになりそうだし、今回初めて聴いたTonightもLCDの新境地を見たような気がする。9月に発売される新作も楽しみだ!Homeで本編が終了し、早く戻って来てくれと言わんばかりにアンコールの拍手が始まる。その期待を一身に受けてジェームス・マーフィーとその一同が再登場する。

2時間も経とうとしているのが信じられないが、もう終わりは近いのだ。Dance Yrself Cleanで再びオーディエンスを沸々と刺激していき、最後の最後にAll My Friends。イントロのピアノが聞こえてきたとき、これで楽しい楽しいライブは終わりだよ。と自分に言い聞かせなければならないのが辛かった。この至福のダンス・フロアもうじき消えてしまう。すべてをやり終えると、ホワイトは歓喜の瞬間を迎えていた。おそらく周りにいた多くの人たちが、天候とは裏腹に、晴れ晴れしい気持ちになっていたことだと思う。凄いものが観れると期待していたけど、それ以上のものを見せてくれた。LCD Soundsytemベストアクトです!

 

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日付を超えるまでライブを観て、テントに戻ってみると、Nina Kravizを観ると意気込んでいた友人たちは皆就寝。フェスって疲れるのよね。雨だと特に。さあいよいよフジロックも残すところDay3のみです。(続く)

[2017.7.28]FUJI ROCK FESTIVAL 2017 Day1

去年に引き続き今年も行って来ました!フジロック!あれだけ行きづらさを感じていたフジロックも一度行ってしまうと一気に敷居が下がってしまうものですね。今年はラインナップ関係なく行きたいと思ったので早割を買って年初めからずっとワクワクしていたわけです。(むしろラインナップが悪い方が色々気楽に遊べるな?と思ったくらい。笑)

蓋を開けてみると、第1弾からフジロックらしさを出しつつも“今観たい人たち”がたくさんラインナップされていて、早割買った自分大勝利!!!という感じでした(LCD soundsystemにテンションMAX)。早割はチケット代が安く買えるというのもあるけど、それよりも駐車券が場内1という最も会場に近い場所に駐車できるのが魅力的だと思った。今回はテント泊だったけど来年以降宿を取ったとして、徒歩圏内の宿を取れなくても場内1の駐車券があれば、色々と選択肢が増えるなと思ったり。 2年目ということもあってフジの回り方に少し余裕もできてくるかな?と思ってたんですけど、想像以上の雨に打たれてなかなか大変な思いもした三日間。でもやっぱり終わってしまった今となってはまたあの場所に戻りたいという気持ちでいっぱい。気合い入れてあんな山の中で音楽に入り浸るんだからそりゃ楽しいに決まってるんだわ。…とそろそろ自分が観たライブについて振り返りますか。今2017年に見ておくべきアクトが連なった金曜日初日スタートです!

 

  • 11:10〜 Field of Heaven Yogee New Waves

はい!私がフジロック2017のスタートに選んだのはYogee New Wavesです!トップバッターにヨギーは申し分ない!本人たちがヘブンに出たかったと言っていたけど、一番フジロックらしいField of Heavenに出演したいって思うのは、出演者でありながらフジロッカーだなって印象も受ける。Yogee New Wavesって今流行りのシティ・ポップ界隈では主人公的な立ち位置でもあって、そんなはずなのにメンバーチェンジなど難しい時期も経験していて。そんな中でやっとメンバーが固定され、足並みが揃ったという段階でのフジロック出演。これは熱すぎるんですよ。やっぱりヨギー主人公感あるなって思ったのは、一曲のMegumi no Amenという雨歌のときに急に雨が降り出して、曲が終わるや否や雨が止んでしまうという、、、ちょっとフジに愛され過ぎてますね。そして噂には聞いていたけど、ヨギーは熱いライブをするんだよね。シティ・ポップっていうと都会的でちょっと気取っているイメージがあるかもしれなけど、Yogee New Wavesが鳴らしている音楽はロックンロールそのもの。特にDreamin' Boyを聞いているときに強く思った。このまま自分達の世代を突っ走る存在であり続けて欲しいな。フジロック初っ端から熱い気持ちでいっぱいでした。

 

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ヨギー後は、僕以外の友人たちは全員グループ魂を観に行っていたので、グリーンの方へと向かう。するといきなり下ネタを全開にかましていたので笑った。そして自分の周りを見渡すと、笑っているのは男だけで女性たちはみんな真顔でスマホをいじったりしていたのが尚更面白かった。

お昼になり、新しくできたBlue Galaxyで、Rag'n'Bone Man歌上手いね〜と言いながら食事をとったり乾杯したりした。会場内にいれば、ほぼ音が途切れる空間はないし、ほんとにちょっと現世からトリップしたような感覚になっちゃいますね。

雨がポツポツと降り出し、とうとう去年全く使わなかったレインポンチョの出番である。

 

The Back Hornをやっと見る機会が得られた…。バックホーンは現在のように洋楽ファンになる前に、中学のとき友達に教えてもらって以来、中高の多感な時期にたくさん聞いたロックバンドなんですね。今まで自分が行ったフェスに出演していたりしても、他のアクトを優先させてしまったり、中々単独も見る気分になれなかったりで、随分とライブ観るのが遅くなってしまったという感じなんですけど、初めてのThe Back Hornがフジで見られるなんてこれ以上ないシチュエーションじゃん!と自分に言い聞かす。ヘブンのOgre You Assholeも今年観たライブが最高だったので、悩ましいところではあったけど土砂降りの中見るバックホーンを選ぶという選択肢が最善のように思えた。

一番バックホーンを聞いていたのはもう7年ぐらい前なのかー、と少し自分が歳を重ねてしまった事実に感慨深くなる。最近の曲あんまり知らないなーと不安に思っていたけど一曲目はなんとブラックホールバースデイ!一気に高校時代の自分にタイムスリップ!最近の曲を混ぜつつも、随所に過去曲も混ぜてくれて自分にとっては有難いセットリストだった。美しい名前が聞けるとは思ってなかった。そしてやっぱりThe Back Hornはライブバンド。重ねて来たライブの数が物語っている。どこまでも男臭くて、他にはない独特の世界観がある。コバルトブルーが始まる頃にはモッシュピットに突入している自分がいた。自分の思い出を回収したフジ初日の中盤。

 

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サニーデイ・サービスの近作「DANCE TO YOU」、「Popcorn Ballads」が凄く好きだったので、かなりライブの評判が良かったレッドのGallantと迷いつつもヘブンのサニーデイを選択。上記二作からサニーデイ・サービス曽我部恵一は“現在(イマ)の音楽”と凄く真剣に対峙しているという印象を強く受ける。ここヘブンなら自由に現在進行形のサニーデイを見せてくれるのではないかと期待していた。

ここはグリーンステージではないし、圧倒的なキャリアがあるので、終始安定感があって本人たちも気楽な様子でライブを進める。ヘブンは穏やかな雰囲気で溢れていた。そんな空気を一変させたのは「ゲストを紹介します。」と登場したC.O.S.AとKID FRESINOと共に披露された街角のファンクである。おそらく初披露だったと思うけど、それをやはりフジにぶつけてきたか!(ちょっと予想していた。)少し音源よりもスローテンポで演奏されていた街角のファンク。初見の人はびっくりした人もいたかもしれないけど、個人的には最新モードバリバリのサニーデイは大歓迎です!そしてこからセツナへ流れ込みライブの熱量はピークに達する。セツナのライブ化けは凄い!いや~サニーデイ・サービスかっこよかった。また見る機会は絶対訪れると思うので、過去の曲もたくさん聞いて臨みたいと思います!

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こっから休む間も無くライブを観る予定だったので、食事をとったり休憩したりして体力を温存!🔥

 

  • 18:10〜 Field of Heaven Father John Misty

第一弾の発表で今年のフジは一味違うぞ!って思わせてくれたのは、このFather John Mistyの名前があったからだと思ってます。こういうリアルタイムで世界的に評価されているアーティストをブッキングしてもらえると非常にテンションが上がりますね!世界で評価されているけど日本での人気はイマイチ…というアクトになると、周りは当然外国人ばっかになりますね。今年は去年よりも外国からのお客さんが多かったように感じるな。今年みたいにちゃんとトレンドを抑えたブッキングをすれば、日本人以外のお客さんがたくさん来てくれるのかな?と思いました。

Father John Mistyは米国のコーチェラ・フェスだとメインステージの三番手として出ていて、その時の演奏をストリーミングで見ててなんとなくイメージを作っていたので、ステージ割が発表されたときは、うーん?と思ったものの、英国のグラストンベリーだとフジと同じく第4ステージのトリ前という具合だったので、仕方なく納得。

Pure Comedyの特徴的な効果音と共にFather John MistyことJ. Tillmanがヘブンに登場する。うん、とにかくカッコよかった!曲に合わせて身振り手振りを加えて、曲を最大限にステージ上で表現しようとしている。下半身もくねくねである。笑 曲中にいきなり観客とのコミュニケーションを図ったり、かと思えばかなりエモーショナルになる瞬間などもあってジョシュの姿を一瞬たりとも見逃すことはできない。始まった頃は明るかった空も、ライブが終盤に差し掛かる頃には暗くなっていて、ヘブンが極上の空間となってきた。となると気になるのはもうすぐ始まるグリーンのThe xx。私は去年の単独にも行っているので、こっちをフルで見るつもりでいたけど、どんどんグリーンに流れていくであろう人たちを見てるとなんだか自分もそわそわしてきた。気になってしまったらその場を離れるという信念の元行動しているので、一番好きHoneybearを聴けたところでグリーンへ向かうことに。いやしかし、Father John Mistyは凄い表現者だなと思った。ステージ上のカリスマ性が光っていた。今回のライブかなり好評だと思うので、また来日して欲しいなと思う次第です。

 

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通りかかりにCatfish And The BottlemenがちょうどSoundcheckをやっていた。ここも今年の初めに見ていたからバサッと切ることができたけど、フジでの雄姿を見届けたかったな。今度はもっと大きなバンドになってぜひグリーンステージに出てください!

 

  • 19:20〜 Green Stage The xx

去年の来日公演での「See you soon」の通り、今年のフジロックにカムバックしてくれました!The xx!豊洲PITでのライブが震え上がるほど良かったのでまたこんな短いスパンで彼らを見られるなんて…。The xxのフジ初登場はRed Marquee、二回目はWhite Stageトリ、そして今回のGreen Stageトリ前。と順当にステージを大きくしてきている。それほど多くない日本と海外での人気の差がほとんどないインディー・バンドの一つである。

陽が完全に落ちたグリーンステージで一曲目のIntroが鳴らされると、完全に出来すぎたロケーションと相まって、あっ、凄いと思わず感嘆してしまう。透き通るような美しさが際立つSay Something Loving、スリリングさをはらむDangerous、Dangerousから間髪に入れず差し込まれたI Dare Youなど、3rdアルバムが発売される前だった去年の単独よりも、より最新作からの楽曲がライブに彩りを加えていた。そんな中で急に1stのVCRなんかをやったりすると、メランコリーさが倍増したりする。

三人を迎え入れるオーディエンスの雰囲気ってとても温かくて、もちろん自分もその輪の中に自分もいるんだけど、それは音楽以上に三人の人となりが愛されているからに違いないと思う。MCでも常に感謝の気持ちを忘れないし、フジロックへの愛や日本のファンへの愛っていうの凄い感じた。もう見るたびに彼らへの愛着が沸いていく一方だ。(一番良いところでオリバーがどっか行っちゃうところとかも含めてね。笑)

ライブは終盤に差し掛かり、恒例のLoud PlacesからジェイミーのDJタイムを経てのOn Hold。沸点を迎えるときにぶわーっと来る音圧。何度でも味わいたいこの高揚感。ゴリラズも当然凄かったんだけど(後述)、ベストアクトは決まってしまった。The xxのライブは心にジーンと訴えかけるものがあるし、この三人でしか起こり得ないケミストリーが確かにあるのだ。最後のAngelsが終わったときには、またしても今年一番の拍手を送りました。

今年既に数多くのフェスでトリを飾っているだけあって、現時点でヘッドライナーの風格が漂っているが、次フジロックに出るときは世界中で文句なしにトリを飾っていることだろう。

 

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予想通りThe xxが良すぎたので、レッドのバンドセットのSamphaも見たかったけど(これまたかなり評判が良かった)、ちょっとゴリラズを見るためには時間を置いて切り替える必要があった。ゴリラズはずっと好きだったし、混み合うであろうモッシュピット内で見たかったから。

 

ゴリラズが第三弾で発表されたときは興奮した!まさかゴリラズがフジで観られるなんて。ブラー経由からゴリラズを聞き始めるっていう割とありがちなルートを辿っては来ているんですけど、振り返ってみてもたくさん聞いていたのはゴリラズだし、これを機に自分が聞く音楽の幅も大きく広がった。自分自身も大大大好きな(カートゥーン)バンドだし、今年話題の中心にいるような人たちをヘッドライナーで観られるのはとても幸運なことだと思う。

周りを見渡すと、もちろんたくさん日本人はたくさんいるけど目立っているのは外国の方々だった。雰囲気的にはもう完全に海外フェスですよ。(行ったことないけど。)

一曲目のM1A1から先ほどのThe xxとはまた違う陽性な盛り上がり。ステージ上もバンドメンバーに加え、6人から成る男女混成コーラス隊と、盤石の態勢だった。続いて最新作HumanzからAscention!本人登場とはならなかったが、そういうときはバックの大画面での曲に合わせたVTR出演になるのだ。人気者が多くフィーチャーされているので、作品の参加者をブッキングするというコンセプトのDemon Dayz Festivalやコーチェラのようなフェスじゃない限り、一堂に会するというのは難しいよな…。しかし、ゴリラズの本質はそこじゃないと思うし、ライブ中そこに対する不満は特に感じなかったかな。

デーモンはたくさんゲストを呼ぶし、演出の面で舞台監督的な役割も上手にこなすんだけど、かと思えばLast Living Soulなどの曲ではめちゃくちゃ主役になって目立ったりする。こういうときはブラーともソロとも変わらない風景である。しかし今回はやはりゴリラズ。映像演出は本当に手が込んでいるし、オーディエンスにスマホのライトを掲げるのを促したり、エンターテインメント性に特化している。On Melancholy Hillなどの落ち着いた数曲以外は常にパーティータイムである。

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同日に出演者していたRag'n'Bone Manのスペシャル出演なんかがあるんじゃないかと予想していたが、ボートラの曲からは予想外のOut of Bodyが披露された。そのときのVTRのKilo Kishがとてもキュートで印象深くて、フジの後気になって今色々と調べてる最中である。めちゃくちゃ盛り上がったDareをはさみ、We Got The Powerで本編は終了。

当然アンコールで再登場し、3rdアルバムからStyloが投下される。ここでは今は亡きBobby Womackの代わりにPeven Everettが高らかに歌い上げる。ライブは終わりに向かってボルテージはMaxに近づいてきた。最高潮に達したところはやはりEn3曲目のClint Eastwoodであろう。デーモンが鍵盤を鳴らすと今日一番の歓声。そして大大大合唱!もうマジで楽しかった!そして最後は2ndアルバムの最後をなぞるようにDon't Get Lost In Heaven→Demon Daysで大団円!美しいフィナーレでした。

このライブを観て、デーモンにとってゴリラズこそが今の活動の軸となっているものであることが改めて確認できたし、ちょっとブラーを観たいという気持ちはしばらく思い上がって来なそうだ。またすぐにでもゴリラズが観たい!強がってはみるも、やっぱりFeel Good Inc.は聴きたいし、ゲストなしでもいいからSubmissionやって欲しかったもの!次日本で観られるのはいつになるだろうか。また10年近く待たされる可能性も大なので本当に今回観ることができて良かった。

 

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前の方で観ていたので、終演後も中々思うように進めず、レッドで観ようと思っていたYahyelは早々に諦める。もう十二分に満足したのでテントに戻っても良かったけど、ぜひ観ておくべき超期待できる話題のルーキーがいるのだ。

 

初めて来ましたルーキーアゴーゴー。ステージはフジの出口を出れば必ず通る場所に位置しているし、ヘッドライナーが終わったと共にスタートするので、次の時代はお前だぜ!感が出て良いと思います!

NEOかわいい女バンドCHAI!色々と噂を聞いていたし、ぜひ観たいと思っていたバンドの1つでした。

30分という短い時間の中なので、初っ端からとってもパワフルでした。レッチリみたいな曲もやっちゃうし、アドレナリン全開でラップし始めるし、みんな小ちゃいのにすごいエネルギー。そして器用に色々と楽器をいじったりもする。かと思えば、突然テイラースイフトのShake It Offの替え歌やビートルズのYesterdayを歌い始めたりしていて、遊び心も満載!というかなんだらこいつらwwwという感じで終始圧倒されてました。でも観客の心を鷲掴みにしていたのは間違いない。最初変わり者は双子ちゃんだけかな?と思っていたけど、ライブが進むうちに、どうやらみんなおかしいやつらだということが判明する。(褒めてます。)

短い時間だったけど、とにかく魅力的過ぎました。パフォーマンス力は既にレッドでやっててもおかしくないくらいだと思ったので、来年はおそらく本編に出てます。凄いよ!CHAI!!!

 

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これにて音楽濃度高めな金曜初日は終わり!本当はこの後のパレスのマーカスキングバンドも見たかったけど、体力の限界でした!Day2に続く!

 

 

 

 

[2017.7.11]tricot - tricot VS 47 (対バン:Age Factory)-

今年出したサードアルバム「3」が素晴らしかったので、浜松に来るといことで迷わずチケットを購入。去年のサマソニPark Stageでちょろっと観た以来ですねtricot。近くに来てくれたら観に行こうと思ってたのだ。

tricotは変拍子を多用する変態バンドなど言われるが、確かにそういう一面が1番の売りかもしれないけど、私が強く感じるのは、そんな中でも特にサビの部分でJ-Popのエッセンスなんかを感じさせてくれたりする部分で、そこに強い魅力を感じたりする。ワールドツアーも活発に行なっている彼女たちだけど、個人的にはとっても日本的なバンドだと思います。

 

さて47都道府県ツアーの21コ目ということで中々エグい日程をこなして来てるだけあって演奏キレッキレッでした!最初は中盤で大人しく聴こうかな〜なんて思ってたけど、そんなのは到底無理だった。“庭”あたりからモッシュピットに突入。やっぱロックバンドのライブはそういう気持ちになってしまう。あと間近で見てて感じたのは、イッキュウさんは身長高いけど、ヒロミ・ヒロヒロなんかは実物はかなり小さい。ただ、めちゃくちゃエネルギッシュ!

途中「7/11はセブンイレブンの日!!!」と気合の入ったMCをしたり、親しみやすさMAXな一面も見せてくれた。tricotはライブ巧者というかホスピタリティーに溢れているというか、オーディエンスと楽しませようとする感じ(一緒に楽しもうとする感じ)が凄く伝わって、なんだかライブを観に来てよかったと強く思わせてくれる人たちなのだ。ちょっとハマっちゃいそうだ、tricotのライブ。

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