My Own Life Is Rubbish

主にライブレビューや音楽のことについてのブログです。

[2016.12.06]The xx :On Tour Live at 豊洲PIT

10月の中旬に突然日本来るぜ!と発表されて興奮のままにチケットを購入!3rdアルバムの発売も来年の1月に決定し、来年世界各国のフェスの主役を飾ること間違いなしの彼らのライブに行って参りました!

ちなみに普段あんまり行ったことないとこいくよと言って、アルバム発売前ではヨーロッパのいくつかの国となぜか日本を含む5都市のみでのプレミアムライブとのこと。個人的にはアルバム発売後に新譜を聴きこんでライブに臨みたい派ですが、今のこの洋楽不況のご時世日本に来てくれること自体がまず喜ばしいですね。

会場は豊洲PIT。もちろん名前は聞いたことはあったけど行くのは今回が初めて。会場の周りには何も無いし、中も味気ないし、広いのは良いけどそれだけ。まだZeppのほうが好きかも。まあ良いライブが観られればそれでいいか。

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今回もサポートがつきまして、それはなんとSamphaという今期待の新人でごさいました。あらかじめ翌日にライブがあることはアナウンスされていたけど、まだアルバムも発売してないし、またフェスかなんかで来日してくれたら観に行こうぐらいに思っていたところ、The xxと同じレーベルメイトということで急遽OAが決定!(本当のところは急遽じゃないかもしれない)嬉しい誤算ではあったが、なんだか得した気分。

そのSamphaはというと、本日はピアノ弾き語りで数曲披露しただけでなのでまだまだ全貌は見えずというのが正直な気持ちだけど、音源を聴く限りこんなもんじゃないでしょとも思うので、ぜひバンドセットでの再来日を期待したいなー。

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20時を過ぎたところで、ついにThe xxが登場!周りのお客さんを見渡してみると、客層が20,30代が中心で、いつも洋楽のライブだと外人さんが多いのだけど、今日はいつもより1.5倍くらいいた印象。The xxを意識してか黒めの服の人が多かったかな!笑 さあ待ちに待ったThe xxのライブがスタートです!

序盤は新曲と1st,2ndの代表曲を交互に織り交ぜつつというセットリストで少し大人しめかな?という印象を受けつつも、静けさの中に込められた力強さ・美しさを存分に感じさせてくれたと思う。2曲目のCrystalisedでロミーとオリバーが向かい合って(バックにジェイミー)演奏する“The xxのライブのイメージ”の光景も見れて、これだこれだ〜ってなってた。笑 

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すでに序盤のほうにやった新曲はうる覚えになってしまっているけど、ジェイミーが躍動する場面が多くて、やはり今度の3rdアルバムは彼のソロ作『In Colour』を通過したThe xxの新境地が見られそうだ。

序盤の流れのまま進んでもそれなりに良いライブになったとは思うけど、中盤から後半にかけてがヤバかった。一気に年間ベストに食い込むライブまでになるとは。その転機となった曲がInfinityという1stアルバムからの曲で、今まで冷静に見えた3人が終盤で怒りにも近いような激しさを持ってステージ上で演奏するのだ。そっからIslandsに流れ込み今日のまず第一のピークを迎える。これで既にライブとしては成立してしまっているのだが、今のThe xxはこっからが凄かった!Fictionを挟み、Jamie xxのGoshが投下される。みんなジェイミー大好きかよ!とツッコミたくなるぐらい場内が歓声で湧き上がる!一気に豊洲PITがダンスフロアと化した。そうするとロミーとオリバーはどうするのかというと、なんとShelterを歌い始め、まさかの生マッシュアップを披露するのだ!普段別々に聴いてる曲が同時に聴こえてくるのでなんだかおかしな感じもしたが、これはこれでありかもしれない。笑 Shelter / Goshでさらにオーディエンスを驚かせたのが、途中でフロントマンの2人が楽器を手放すと曲の1番良いところでロミーとオリバーが手を取り合ってダンスまで披露し始めたことである。そこで照明が『In Colour』のビジュアルイメージのレインボーカラーでステージが包まれて何とも言えない美しい空間が出来上がっていた。The xxがこんなわざとらしいことをするのは少し意外だったが多くの人とってこのシーンが今日1番頭に残ってるのではないかな?

そしてまだまだジェイミー無双が止まらない。続いてもソロ作からLoud Places。ジェイミーのソロ作がライブに組み込まれるだけでここまでThe xxの世界が色付くのものかと。両手を広げたくなるほどの開放感を感じさせてくれた。Loud Placesが終わった後、一旦全員捌けたものの、Jamieだけすぐ戻り、ライブのフィナーレへと向かうための極上のDJセットを披露する。異空間へ連れて来られたのかと思わせるようなビートサウンドからOn Holdへの繋ぎが特別に最高で、もう鳥肌が止まらないこと止まらないこと。On Holdの一節が聴こえ始める頃には涙が出てきそうになるほど身体は感動していた。Loud Places 〜 Loop 〜 On Holdが間違いなく今日のライブの1番のピークで、新曲がライブのハイライトになるのは素晴らしいことである。峠を登りきったあとはIntro→Angelsでしっとりと美しく締めてライブは終わり。新作の世界観を存分に表現しつつも、本来の持ち味もしっかりと証明した素晴らしいライブだった!今年1番の拍手を送ったと思う。「See you soon」と言っていたので、もしかしてフジロックも決定済み?などと嬉しい妄想も膨らむ。

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それにしてもLoud Places 〜 (Loop) 〜 On Holdの繋ぎがライブが終わって2,3日経った今でも忘れられない。すごい意外(というよりは嬉しい発見)だったことが、自分が生演奏でもなく、ましてやパワフルで力強い歌声でもないDJの繋ぎに震えあがるほどの高揚感を感じることができたことだ。DJに対しての憧れの気持ちがさらに深まるかもしれない。。。

あまりにも最高のライブだったのだ、次に控えるライブがAlabama Shakesでさえなかったら、The xxで2016年のライブを締めたかったところだ。SMASHさんありがとう。2週連続で素晴らしい体験ができそう。