My Own Life Is Rubbish

主にライブレビューや音楽のことについてのブログです。

[2019.7.26]FUJI ROCK FESTIVAL 2019 Day1

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色々と紆余曲折がありながらも、今年もフジロックに来ちゃいました!仕事をし始めて環境も大きく変わったけど、有給もすんなり取れたし、チケットが手元にあると結局行かないという選択肢はないという…。笑 (なんで観たいものがほぼ全部金曜日に固まるんだろう?😂とは当初思ったけど!)

開催一週間前くらいは梅雨も明けて、三日間全部晴れ!なんて予報だったけど、直前になって台風が発生したりして、雨模様が現れるという今年の天気…。雨対策もかなりしては行くんだけど、やっぱ晴れたほうがビールが美味しいし、アイス・かき氷も食べたくなるのよね。それにしても今年の天気はひどかったな…笑 そんな中ではかなり天気が良かったとも言える金曜日Day1です。個人的にフジロックは毎年金曜日のラインナップがツボであることが多い。今観とくべきだよな!っていうアーティストが多く出るイメージがある。今年はELLEGARDENの効果もあって一番最初に売り切れたね。

 

前日仙台を出発したのが22時で、苗場に到着したのが3時半くらい。そこからテントを立てて寝始めたのが5時くらいとかなりのハードスケジュールを組んでしまったことを後悔。それ以外に選択肢は考えられなかったんだけど😂 そしてかなり眠たかったはずなのに、なかなか寝付けずという、不安要素ばかりでスタートした金曜日初日だった。


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天気も良くてビールで乾杯するのではなく、クールにアイスコーヒーを決めたモーニング!美味しかったねえ。

 

  • 11:00〜 Field of Heaven 中村佳穂

話題性抜群のチリパイことRed Hot Chilli Pipersではなく、今年のフジロックのオープニングに選んだのは京都の中村佳穂!去年くらいから耳の早いリスナーの間でかなり話題となっていて、もう本当に音楽の才能の塊!っていう感じのアーティスト!初めてフジに来た2016年から毎年初っ端は邦楽アーティストを見てる。サマソニって割と、邦楽と洋楽を分けている感じはするんだけど、フジの場合は横一列にステージに組み込まれている感じがする。だからこそフジロックに出る邦楽アーティストは気合いを入れてステージに臨むんだと思う。今年は中村佳穂で、しかもヘブンで、フジロックスタートです!

朝一のヘブンにしてはかなり人を集めていたのではないだろうか。彼女の音楽を一聴すると、なんだこれ?今まで聴いたことがないような歌詞の乗せ方とかリズム感に惹きこまれてしまう。そんな体験をした人が自分以外にも大勢いるみたいだ。

ライブになると彼女の魅力がさらに爆発する。現在進行形でその場にいたのみ人が体験できるライブがそこにある気がする。この曲なんだったけ〜聴いたことあったけ?っていう曲でもかなり鍛えらているリズム隊とアドリブ力のおかげでずっとノルことができる。そして彼女のにとってMCと音楽に境界はないの。一番好きなYou may theyは聴けなかったけど、終盤にきっとね!を聴けたときは嬉しかったな〜! 

 

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お昼ご飯を済ましてゆるっとグリーンで観たアクトはAnne-Marieでした。 

フジロックってこういう大ヒット曲を出してポップなアーティストに対してはブッキングにおいて、厳しい目を持っていると思うんだけど、そこをクリアしているだけあって流石というべきのライブ力だった!

ステージに力強く出で立つ姿に頼り強さを感じたし、ものすごくエモーショナル。

サマソニ2016で観たMΦを思い出した! 最後の大ヒット曲FRIENDSをしっかりと聴いて、Red Marqueeに移動です。

 

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お昼下がりのSabrina Claudioめちゃくちゃ楽しみにしていたんです。彼女が初めて出したEP『Confidently Lost』が出たときから注目していたので、フジで初来日が決まったときは絶対観なくちゃ!って思っていた。

でも実際のライブとしては期待を裏切られる形になってしまったかも…。

彼女の歌声を存分に楽しみたかったんだけど、やけにドラムの音の主張が激しいように感じてしまって、、、これはPAの問題かもしれなかったんだけど。『Confidently Lost』の曲は違和感なく聴くことができたけど、その他の曲が結構聴くのが辛くてレッドから退散してしまった。

とは言っても、彼女のステージに立つ姿には魅了されまくっていたので、次来日してくれたときには今回のステージの記憶が更新されることを期待して観にいってしまうような気がする…😂


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レッドを抜けてホワイトに辿り着いたときには、想像以上に人が溢れていた。

King Gizzard & The Lizard Wizardは以前から海外フェスではよく名前を目にしていたけど、日本に来るのは初めてじゃないかな?アルバムの数もキャリアの割にかなり多く、ライブでやる曲もバラバラであるため予習しづらいバンドではあるのだが、ふわっとサイケデリック・ロックをやっているイメージがあった。自分が知っている曲もざらついたサイケって感じだったし。

しかし、実際に彼らのライブを見ると、ん?メタル?スラッシュメタル・バンドかのように狂った演奏を繰り広げていた。笑 メタリカのTシャツを着ているし。ツインドラムなのに、全く同じリズムを叩いているのも奇妙な感じ。このテンションのライブ観るのいつぶりだっけっか?と思いつつも終演後はなんかスカッとした気分に😂

 

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  • 16:50〜 Green Stage Janelle Monáe

本日一番楽しみにしていたのはこのジャネール・モネイに他ならない。音楽フェスティバルのラインナップの良しって自分の判断基準では、その年に観るべきアクトがいるかどうかっていうこと。それでいうとこのジャネール・モネイは2019年に観るべきで、もしラインナップにいなかったら、随分と今年のフジロックのラインナップの評価は変わっていたかもしれない。フジロック前に行われた単独公演も大盛況だったみたいなので、俄然楽しみに。

去年アルバムを出すまでは、どちらかというと女優としての印象の方が大きかったかもしれない。LA LA LANDを退け、アカデミー賞を受賞したムーンライトにも出演していたし。近年、役者としてもアーティストとしても活躍する人は国内外に増えてきたけど、ジャネール・モネイもその内の1人。本当のスターというのは、一つの才能に収まらないんだと思うし、表現って突き詰めるとそこに境界はないのかもしれない。彼女のライブを観てそう感じた。

 

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ステージに現れた彼女の姿はまさしくスーパースターそのもので、そのカリスマ性に一気に心が惹き込まれる。彼女のショーはかなり作り込まれていて、彼女はステージの上では王女として君臨する。セクションごとに衣装替えも行われる徹底ぶり。話題になった例の衣装もPynkのときに観ることができた。歌もラップもめちゃくちゃ上手で、ダンスを踊ってもキレッキレ。4人ダンサーを引き連れたそのステージの完成度の高さは圧倒的!

自分が特に感銘を受けたのは、サイド・スクリーンに映し出される彼女の表情や身振り手振りなど全て含めた“表現力”で、それらが楽曲とシンクロして最高潮になったときに鳥肌が立つほど感動するんだなって思った。

ライブ終盤では、ブラック・ミュージックのライブ・マナーもたっぷりとみせてくれて、最先端の表現をしている人っていうのは改めて過去からの引用を正しくできている人だなと痛感。ジャネール・モネイ は、確実に過去と現在、そして未来をつなぐ人なんだなと思う。アメリカの、いや世界の最前線のエンターテインメント・ショーを観ることができたなという感想でブッキングしてくれたSMASHに感謝の気持ちでいっぱい。

彼女が発するメッセージがダイレクトに響かない立場としても、優れた表現っていうのは言語を軽く超えて全身に伝わってくる、すごい勇気付けられるパフォーマンスだった!自分の人生でもTOP 3に入るぐらい素晴らしいライブ!


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"We got the pynk!"

 

 

エルレガーデンのファンがグリーンに押し寄せる中、そそくさとオレンジ・カフェへと向かい、世界で一番美味しいとされている(自分調べ)Cafe de Paris横のサルシッチャ・ピザを食べる。

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ほとんど寝られていないのもあって、休むと一気に疲労がどっとくる。休み過ぎると立ち上がれなくなるので、重い腰をあげてとりあえず歩く。

 

アバロンの横を通りかかると、そこで演奏をしていたのはチャラン・ポ・ランタン!いや〜、チャラン・ポ・ランタンずっと観たいと思っていたけれど、なかなか機会がなかったので嬉しい!偶然感はあったけど😂

 

なんかちょっとしか観られなかったけど、めちゃくちゃ楽しくて、一気にファンになっちゃった!彼女たちが前回フジロックに出たときはRadioheadの裏で全く人がいなかったらしい。笑 今回はアバロンが人で溢れかえっていた。一緒に行った会社の同期も終演後にTシャツを買ってしまうくらい良かったらしいw こういう思いがけない音楽との出会いがフジロックの良さなのかな〜とは思う。

 

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さあ!本日のヘッドライナーThe Chemical Brothers!またケミカルかよっ!90年代組がまだヘッドライナーやっているのかよっ!って思わなくもないけど(実際に主催者側も迷ったらしい。)、やっぱケミカルは大好きだし、最高なんですよ!それがフジで観たいじゃない…って。以前ケミカルを観たのはサマソニ2015。その時もケミカルといえばフジロックだよな〜って思いながら観に行ったし。最高ブラザーズだったけど。ケミカル何回もフジロック出演しているとはいえ、今回は実は8年振り。アーティスト側から出たいって言ってきたくらいだし、ケミカルにとってもフジは特別な場所であることは間違いない。雨もギリギリ降っていないくらいのコンディションでグリーンステージに彼らのショーの始まりを告げるTomorrow Never Knowsが流れ始める!

そこからのGoで待ちわびていたオーディエンスのテンションが一気に爆発する!自分もずっとぴょんぴょん飛び跳ねていた気がする。笑 新作中心のセトリだけど、ケミカルのエッセンスがどれも凝縮されたような曲ばかりだから、昔からのファンも安心感を持って楽しめるし、そこにリアレンジ・ミックスされた定番のSwoon~Star Guitarなどもしっかりとやってくれるから新鮮味もありながらの全方位に向けたスペクタクル・ショー in フジロックだった。

グリーンステージのような緑に囲まれている場所だと、日が落ちた後は本当に照明や映像が映える。それがどこまでも広がっていくような感じがあるから、ケミカルとの相性が良いんだと思う。自分がエレクトロ、ダンス・ミュージックを聴くきっかけになったのは間違いなくケミカル・ブラザーズだし、フジロックでケミカルを観るっていう経験は、忘れかけていたけど、自分にとって憧れだった。

めちゃくちゃ疲れていてもGalvanizeが流れた瞬間、もう一つギアを上げて踊り出すことができる。そんな瞬間がシームレスに何度も味わえるから、ケミカルのライブは癖になっちゃうんだと思う。めちゃくちゃ壮大で素晴らしかったんだけど、終わってしまえば、あぁ…めっちゃ良かったな…っていう感想だけが残る感じ。笑

スクリーンに映し出された『HOLD TIGHT FUHI ROCK』という文字ともに苗場で迎える20回目のフジロックを盛大に祝った!

 

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ケミカルを観るときに必ず撮りたくなる写真
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ゆるふわギャングのNENEがフィーチャーされたEve Of Destruction。本人苗場に来ていたけど出演なかったね…😂

 

もうテントに帰っても良かったのだが、しかし!yaeji観なきゃダメでしょ!とレッドへ向かう。ホワイトでは、トム・ヨークがまだやっていたけど、めちゃくちゃ混むだろうから諦めた…。ライブ行きだしてから、トム・ヨークの来日公演に足を運ばなかったのは初めて。いやぁ、なんか年を取っちゃった感じもね。

 

BIGYUKI、ちょっと音圧が体力的にキツかったけど、金曜レッドの深夜ってこんな感じよねとも思い出したり。MCで喋ると、熱いタイプの好青年感が溢れ出ていて好感を持った。

 

  • 0:15〜 Planet Groove yaeji

アラレちゃんみたいなキュートな風貌をしてめちゃくちゃクールな音楽を作るDJ/トラックメーカーのyaeji。ライブでは歌います。韓国人の親を持ちNYで生まれ育った彼女は歌詞に韓国語と英語を織り交ぜた独特ボーカルで、異文化のギャップを上手に音楽に落とし込んでいる。何よりもめちゃくちゃかっこいい刺激的なハウス・ミュージック

フロアをチルアウト気味に踊らせることも、爆発的に踊らせることも、全部しなやかにやっていて良かった。クゲアニア〜クゲアニア〜クゲアニア アニア クゲアニア〜も歌えたし、raingurlの異様な盛り上がりも凄まじかった!また観たい〜!

 

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Kaytranadaも観たかったんだけど、ここで体力的に限界が来てしまった。。。いつか1日券とか買ったときに、朝から朝まで楽しみたい…😂

 

1日目おわり