My Own Life Is Rubbish

主にライブレビューや音楽のことについてのブログです。

[2019.7.27-28]FUJI ROCK FESTIVAL 2019 Day2, 3

Day2...

起床して混み混みの苗場温泉で身体をすっきりとさせ、あれ?意外と天気いいじゃん!とこの日最後の晴れ間を楽しむ。

 

レッド・マーキーで観たのは、ずっと真夜中でいいのに。というバンド。

バンド名の、ずっと真夜中でいいのに。っていうその気持ち分かるぜ…👍くらいの軽い気持ちで観に行ったけど、音楽好きの同期や友人からの反応が一番くらいに大きかったので、これからくるバンドなのかもしれない。秒針を噛む、というピアノのイントロが印象的な曲は予習していたのでおっ!とは思ったけど、基本的にはノリかたがいまいち掴めず…。いわゆるフジロック向きの音楽性ではない様な気もしたけど、フェスとしてもっと多くの客層に門戸を開くべきだし、邦楽的とも言えるこのいったバンドを海外のお客さんにアピールする場所としても機能するのだろう。

 

その後は晴れているうちにと、ドラゴンドラに乗って2年振りのDaydreamingへ。標高が高いので本来ならばメイン会場よりも寒いはずだけど、この日はちょうどDaydreamingが雲の間の青空の下にあって下界よりもむしろ暖かいくらいだった!ま、疲れたね〜と休んでいる間に大雨が降り出してきてしまったんだけど😭そしてこの雨はこの日止むことがなかった……。

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DYGLを観に、というより雨が酷かったので、とりあえずレッド・マーキーへ。というのが正解だろう。この後もしばらくレッドにいる予定だったので、大雨というコンディションの中だと、ちょうど良いスケジュールとなった。

DYGLは今までフェスで観たことがあるような、ないようなという感じだったけど、こんなにカッコよいバンドだったっけ?DYGLって。

1st Albumのときは、The StrokesのAlbert Hammond Jr. にプロデュースされるという日本のバンドがそんな羨ましいになっちゃう?というイメージが先行してしまっていたけど(The Strokesの大ファンとしては!)、今回観た彼らのライブはしっかりと地に足がついたような感じで、頼もしいパフォーマンスを披露していた。他の海外のガレージ・バンドと比べても、全然引けを取らないというか、全く負けていない感じがした。現在は拠点をロンドンに移しているらしいけど、その成果をがっつりと感じた。よく知っている1stの曲はあんまりやっていなかった気がするけど、すごいカッコよかった!DYGL!


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  • 17:50〜 Red Marquee Alvvays

本日一番楽しみにしていたのはこのAlvvays。vvと書いてwと読む。検索しやすい!笑 楽しみだったけど、前のDYGL終わりの入れ替えのときにスルスルと最前列まで来るとは思わなかった😂リハーサル中にBelle & Sebastianが流れていて、この手のインディー・バンドってしっかりと過去の音楽の積み重ねの上にあるって感じがして安心するんだよね。もう既に胸がキュンキュンですよ!

美しいメロディーにドリーム・ポップというジャンルの通りに柵に腕を置きながら夢心地な気分。淡々と曲をやっていくような印象もあったけど、そこにいい音楽さえあればそれ以上はいらないんだよね。Archie, Marry Me 最初から最後まで大好きな曲。大雨で野外フェスの過酷さが繰り広げられた最中、一番幸福な場所と時間だったのではないだろうか。


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アメリカのインディペンド映画に出てくるような服を身にまとっているケリーに目がいったな😌

 

  • 20:00〜 Red Marquee Daniel Caesar

来日キャンセルを挟んで、念願の初来日ライブのダニエル・シーザー。極上のメロウなチルいR&B。コンディションの悪さと疲労が溜まっていたけど、H.E.Rとの超絶代表曲のBest Partを聴けたときは流石にテンションが上がった!

新曲だとToo deep to turn backっていう曲が印象に残ったかなぁ。ダニエル・シーザーはフェスでもいいけど、フェスなら海辺の横浜のやつとか、とにかくもっと上質で贅沢な環境で聴きたいかもね。笑


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雨はずっと止まず、、、レッドにしばらくいたから屋根がないところに出るのはものすごく億劫だったけど、このままテントに戻って1日を終えるのはもったいない。決死の覚悟でレッドを飛び出す。

このひどい雨の中ではもう野鳥の会・長靴は意味を成さない。使い始めて4年目ということもあるが、どこからか靴の中に水が侵入してきて歩くたびにぐちょぐちょだ。しかし、そうなって言えば逆に吹っ切れるというか、新しいレインブーツを買う決心がついた。笑

 

道中グリーンステージで大雨の中Siaが降臨!Siaを確かにこの眼で直に見たぞ!というのを胸にしまう。一曲目が何かの映画の主題歌になっていたことで知っているAliveだったのはラッキーだった。そこで立ち止まってSiaを観ても絶対に素晴らしい体験になるというのは予想できたけど、なんか今日はすごいEgo-Wrappin'を観たい気分だった。この悪天候の中奥地のヘブンに行くのはなかなかしんどい決断だったけど、性格的に辛いことの先にはご褒美が待っているはず!という考えで行動してしまうのだよね😂

 

Ego-Wrappin'はいつ観ても最高!…のであるならば別に今観なくてもいいじゃんと言って他の観る機会が少なそうなアクトを観るのが自分のフェスのセオリーではある。例えばサマソニなら絶対にセオリーに従うんだけど、フジロックみたいな野外フェスだと楽しいのが正義!ってなってしまう。

ヘブンのトリという最高のシチュエーション、雨が降ってなければなおさらに。今回はあいにくの大雨。だからこそ今ここに残っているオーディエンスは相当なエゴラッピン好きか、雨とか関係なく楽しみたい人たちって保証されている。豚の角煮丼を食べて英気を養いつつ、本腰を入れてエゴラッピンを楽しみに行く!!

くちばしにチェリーの始まりを告げるホーン・セクションが鳴り響いたとき、一瞬雨が弱まったような記憶がある。雨で沈みかかっていたテンションはどこに行ったのやら、楽しい音楽の力で今日一番のハイテンションに到達!ライブ全体を通して、楽しかったな〜っていう記憶しか残っていないけど、中納さんが今日ここに人たち1人ずつ全員抱きしめたいって言っていたのは心に残っている。全く晴れていないレイニーな空だったけど、ラストは大好きなサニーサイドメロディーで多幸感いっぱいのまま終了!EGO-WRAPPIN'の単独行こうと胸に誓った。

 

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通りがかかりにホワイトのDeath Cab For Cutieを観る。ホワイトに到着した頃には、ライブはもうクライマックスでTransatlanticismが美しく響き渡っている。全部つまみ食いな感じだけど、主要4ステージのトリのアクトを一応観はしたね。

 

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帰りの道中、ホワイトーグリーン間の一部が完全に池と化して、改めて今回のフジの難民キャンプ具合を感じさせられることに…。一人無言で歩いていたら、急に外国の方に「見ろよ、あれ!」みたいな感じで話しかけられて、「Oh...Like a lake..」「we can swim! Hahaha...」みたいな会話をして2日目は終了。心配だったけど、テントは無事で良かった。スノーピーク最高。

 

Day3

 

嵐は過ぎ去り苗場の天気はすっかり回復!台風の傷跡は幾度が観たけど、ばっちりのフェス日和。

 

ドミコほとんど前情報なくみたけど、昨日のDYGLに引き続きかっこいいな〜と思った。日本の邦楽のロックバンドの多くはのれないのが多いけど、やっぱりフジロックが引っ張ってくるバンドは好きな感じのやつが多いな〜。しっかりとガレージ・ロックをやってるバンドは大体好きです。

 

  • 12:40〜 Red Marquee Stella Donnelly 

さあ!待ちに待ったステラ・ドネリーの時間だよー!もう登場のSEがABBAのDancing Queenの時点で楽しいライブになることは間違いなし!って確定しているようなもの!

後ろにバンドセットが用意されているが、登場したのはステラ・ドネリー ただ一人。彼女のSSWとしてのスタート地点はここなのだ!という確認も兼ねたかのような弾き語りパートでライブは始まる。その曲のタイトルや歌詞をよくみてみると、男性からするとハッとするようなことや非常にシリアスなイシューを扱っているのだけど、ステージ上の彼女をみるとライブは楽しいし、そのキュートな笑顔に虜にされるばかり。YouTubeで配信を観ているという彼女の父にメッセージを送る一幕もあった☺️

ステラ・ドネリーのライブはまるで彼女が作り出す素敵な絵本の世界にお邪魔しているような感じで、I Don't Wanna Die!と強い言葉を歌っているはずなのに、ひたすらにおどけたようなダンスを交えて表現する。それはまるで彼女に試されているような気分もちょこっとして、しっかりと彼女が発するメッセージに耳を傾けたいと思った。

ひたすらにかわいいんだけど、アメリカのカントリーやフォークをルーツとしたしっかりとした曲というのが土台にはあるし、ステージの見せ方も本人のこだわりを感じさせるものなので、ちゃんとアーティストとして評価されるのだろう。

昨日の雨は嘘のように晴れ間を見せるフジロックDay3に、いつまでも彼女の世界に浸っていたいと思う午後一番のステージ。最後はみんなで踊ろう!といってさらなる魔法Tricksで終了した!フジロックにきた最大のモチベーションは金曜日の豪華なアクトの数々だけど、裏テーマはステラ・ドネリーがとにかく観たいでした!笑

 

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その後は、ORANGE RANGEが出るということで(フジ始まってから知った)、ジプシー・アバロンへ。アコースティック・セットということで、彼らの持ち味を消してしまうのではないかと…むしろそっちの好奇心が強くて観に行った🤣

フジロックに行く人がORANGE RANGEの大ファンというのはイメージできないが、ある世代にとっては避けては通れないめちゃくちゃポピュラーな存在なのでアバロンには溢れるばかりの人がいた。あんまよく見れなかったけども、以心伝心 Acoustic ver.とかの大合唱とかも起こったりして、ひたすらに天気の良かった素敵な時間を過ごせた。次はグリーンステージとかにも出させてあげてください!

 

さあ帰るか、、と最後にGreen StageのSuperflyを観る。彼女の歌唱力に圧倒された2014年のサマソニのライブ振りだ。途中休んでいる期間もあったりして、以前よりも痩せてしまったようにも感じたが、その歌唱力に変化なし!そして彼女の常に謙虚な姿には人として尊敬する。ライブとしては歌の上手さは目立つものの、音楽的には特に目立った面白さはなかったという余計な感想は持ちつつも、それ以上を求めるのは酷だなという感じ。苗場のあの開放された空間でSuperflyの歌を聴けるのはとてつもなく幸せでしたよ!

 

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仕事のために日曜日の途中で抜けるというのは初めての経験だったので、悔しい気持ちでいっぱいだったけど(この後も観たいアクトいっぱいあったのに…)、でもこれが大人になるということなんでしょう。

来年は五輪の影響もあって、まさかの8月開催。初めてフジに参加した同期も楽しんでくれたし、やっぱりフジロックはいいものなんでよね。Frank OceanとかLana Del Ray、ロックバンドならThe Strokesとか観たいなあ。サマソニがない分フジロックに期待がかかる🕺


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おそらくSee you next year Fuji Rock!