Stay Home, Wash Hands and Watch TV Series
外出もしづらいしお家でドラマを見よう___。というリコメンドブログをやってみるという試み。
ここ最近コロナのせいで生きづらい世の中になっている。感染拡大する前は特にそこまで意識せず日々を過ごしていたけど、自分の生活圏内にもコロナの波が迫ってきたこと、そして自分が感染してしまったとき会社がどのような対応を取るのか、迷惑をかける人の顔が具体的に浮かんだりするとすっかり家を出る気を失くしてしまった。行動履歴も調べられるのも凄い嫌だし。しかし業務内容的に在宅勤務は厳しいので平日はこれまで通り職場に足を運んでいる。コロナウイルスにとっては平日も休日も関係ないのにね。
個人的な楽しみでいうと4月のChara+YUKIのライブも中止になってしまった。Fuji Rock Festivalも大好きなThe Strokesがやっと観られる!と意気揚々とチケットを買ったけど、正直開催は厳しいじゃないかなと思っている。案外こういう時、自分はあまり落ち込まなくて、仕方ないよな、の一言で済ませられるタイプなんだなと思った。自分にとって趣味はあくまでも趣味でプライオリティは結構低い。だからこそずっと好きでいられるんだと思うようにしている。
4月になっても部屋は依然として寒いままだ。時折エアコン暖房もつける。こたつは浜松で捨てた。クールじゃないから。外出自粛になっても変わらないことは多く、家にいるときはAmazon PrimeやNetflixを観ているという。
先週末までは狂ったようにずっとGame of Thronesを見てた。8シーズンあるって聞いて、途中で挫折すると思ってたけど、シーズン3の終わりからかじりつくようにみるようになった。寝る間を惜しんでももう一話だけ…。って再生ボタンを押しちゃう感じ、良いじゃない?小さな頃からファンタジーが受け付けず、ハリー・ポッターもほとんど見ていないような少年で、このGOTもドラゴンが出たりするって聞くと、あんまノれないな…と思っていたんだけど、世界中でメガヒットしているって聞くと好みは別として観とくかって気になるタイプ。真面目なのでね。自分の好みを知るには嫌いなものもしっかりと知らないと!って思うし。シーズン8を完走したってことは、結果的にはノれたということかしら。キャラクターが多いのは大変だけど、その中の必ず自分が好きなキャラクターを見つけることができるものですよ。
でもそれでもやっぱりGOTは好きなテイストではないの!人がめっちゃ死ぬし、グロテスクな描写も多いしね!やっぱり自分はコメディやロマンスが好きだし、なんとも言えない感情、『最終バスを逃した。次の電車に乗ればいいさ。やってみるけど。わかるでしょ。説明しづらいんだけど。』こういうIt's hard to explainなフィーリングを描く作品を見たいのよ。
という近況報告を終え、やっと紹介するのは、
『LOVE』(2016-2018) - Netflix
オタクっぽいガスとイケてるけど恋愛・お酒に依存して失敗続きのミッキーの王道になりきらないラブコメディ。このドラマはとにかくスマホがたくさん登場して良い。携帯電話が登場しないほうがすれ違いを多く作れるから80年代を舞台にしたドラマが多いなんて言われるけど、それってこの2010年代のリアルではなかったよね。Stranger Thingsみたいなドラマを見た後はこういう日常を描くドラマを見たくなるわけです。スマホのコミュニケーションがとにかくリアルで、国が違えどあるある〜というシーンも多いかも。
物語の性質上、次のエピソードが気になる!とはならないけど、ゆるくみるにはおすすめのドラマ。とりあえず一話だけでも観てみて!という勧め方はできないんだけど、Season 1 Episode 1最後のコンビニのシーンとか凄い好き。そしてSeason 1の最終話のラストも好き。最終Seasonの最後まで見られたなら、こんな素敵な締めかたある?ってなること間違いなし。
あと個人的にBGMに使われている選曲がめっちゃ好み。要所要所でインディー・ロックが流れてここぞというところでBeckが使われるみたいな。あとアメリカでもオタクが聴く音楽としてJamiroquaiが使われるんだというシーンもあったりして興味深い。
続いてもネトフリ。
『Unbrekable Kimmy Schmidt』 (2015 - 2019) - Netflix
自分が最も尊敬しているコメディアンであるティナ・フェイ脚本のNYが舞台のシットコム!
子供の頃にカルト教団に拉致され、15年間地下に監禁されて育った過去を持つ、見た目は大人、頭脳は子供の逆コナンくん状態のキミーが大都会のNYでどう生きていくかを描いたユーモア溢れるコメディ作品。
最初はそのぶっ飛んだ設定に心が惹かれて見始めたけど、エピソードを進めていくごとに、これただ笑えるだけじゃなく、ピュアなキミーの視線から実は人生を楽しく生きるためのヒントみたいなのが散りばめられているんじゃないの!ってことに気づかされる。ちょっと押し付けがましいくらいの、パンチラインとも言える劇中の台詞は心に残しておこうと思う。
またこのドラマはタイタス・バージェス演じるタイタス・アンドロメドンが超おもしろい。芸者やビヨンセになるシーンは必見。笑
そして、現在英国でティナ・フェイのようにコメディができて脚本も書ける最も才能がある女優と言ったら、間違いなくフィービー・ウォーラー=ブリッジなんですよ!最近では本国を超えて、スターウォーズ/ハン・ソロに呼ばれたり、007の脚本家として招聘されたりと今最も引っ張りだこなタレントである。そんな彼女の才能を世に知らしめたのがこの
『Fleabag』(2016 - 2019) - Amazon Prime
イギリス国内では社会現象を巻き起こすほど大ヒットしたドラマで、“第四の壁”(と言うらしい)を駆使したなかなか興味深い演出で話は進む。最初はだらしない下品な女性主人公のきついジョークが痛快なブラック・コメディだと思って観ていたが、エピソードが進むごとに徐々に彼女の暗い過去が明らかになってくる。その過程の描き方が見事。
シーズン2では神に禁欲を誓った神父との恋愛を描いており、宗教にまで踏み込んだ内容として特に高い評価を受けている。こちらはNetflixではなくAmazon Primeなので契約している人はぜひ!
ちなみに余談だが、フィービー・ウォーラー=ブリッジを知ったのは何気なく観たNetflixの『Crashing』というドラマで、そこから彼女の同行を追っているのだけど、今めちゃくちゃ才能を評価されるようになって、ほらな!!!としたり顔になっている。
少し雰囲気を変えてみましょう。こちらも超おすすめな
『このサイテーな世界の終わり』(2017 -) - Netflix
こちらもイギリス制作のダーク・コメディ。劇中の台詞で「If this was a film, we'd probably be American.」と言っているのが面白い。一話20分程度で、全8話ということは全部一気に見ても2時間半くらいの尺。映画的に見ても良いと思う。
逃亡劇って最高じゃないですか?見ていてハラハラするし、逃げろ逃げろ!って応援する気持ちにもなっちゃうし。エスケープはここにいちゃダメだ!という前に進もうという側面もあるから基本的には肯定的なんですよね。去年『天気の子』を観た時も逃亡シーンが一番グッと来たのを思い出した。
このサイテーな世界の終わりの一番好きなシーンは、あえてネタバレを避けて言うならば、落ちるところまで落ちて初めて自分という人間の本性に気付くところ。自分をサイコパスだと思いたいだけだったんだという。そこからどう一歩を踏み出すか、の物語とも言える。
続いては、またしてもイギリス制作の、学園モノのティーン・ドラマ
『Sex Education』(2019 - ) - Netflix
高校生の性の悩みを、性のセラピストを母親にもつ、セックス経験がないオーティスが校内でカウンセルしていくというのが物語の大筋。舞台が高校というのを武器に、何事もトラブルになってしまうティーン・ムービー的なノリもありつつ、重くなりすぎずサクサクと観られて良い感じ。一応、“性”がキーワードになっているけど、それ以外にも10代の不安とかを丁寧に描かれている。タイトルに騙されずにぜひ観てみると良いと思う。ここぞというところでThe CureのBoys Don't Cryが流れてガッツポーズよ!
ヒロイン役のメイヴを演じているエマ・マッキーがとても麗しくカッコ良い。シーズン2の変容振りもドラマならではで最高だよ。
最後に結局何が一番おすすめなの?と聞かれたらこれ。
『Russian Doll』(2019 - ) - Netflix
謎があったほうが当然物語は面白くなるわけで。あるパーティーの夜死んでは生き返って、死んでは生き返ってを繰り返す。主人公は36歳のナディア。
NBCの大ヒットドラマThis Is USでも主人公の設定が36歳だし、36歳っていうのは人生について考えるにはちょうど良い年齢なのかも。自分にとっても、小学校を卒業した12歳、就職した24歳、そして36歳と12年ごとに重要な時期が来ている実感はちょっとある。月も干支も12で一回りだしね。
話が逸れたけど、このドラマは「好きな作品はブラック・ミラー、ストレンジャー・シングスは1stシーズンだけ好き。ショーシャンクの空は駄作!」と語るエクストリーム・インド人留学生カマルジートも気に入ってくれたドラマだから内容が単純に面白いんだと思う。タイトルのロシアン・ドールの説明みたいなのは本編にないのだけど、一見代わり映えのない日常に見えるけど、どんどん核心に迫っていく感じはまさしくロシア人形だなと。そしてこのドラマを見ると必ずHarry NilssonのGotta Get Upが耳から離れなくなる。
Gotta Get Up - As heard in the Netflix series Russian Doll, a song by Harry Nilsson on Spotify
以上自分のテイストを前面出したオススメドラマ6選でした。Netflixは最高だよということだけ伝われば!GOTにとらわれていたここ一ヶ月だったので次に何観ようかとワクワク。
MY ALBUM OF THE YEAR 2019
Spotifyが今年“Wrapped”という新しいサービスを開始した。毎年年末にその年のまとめのプレイリストとかを作ってくれていたけど、今年からより詳細なデータを提供してくれるらしい。
世間的には「2019年はBillie EilishとLis Nas Xの年」として記憶のされるだろう。特に来年Billie Eilishは日本でもすごいことになりそうな予感…。
自分の2019年まとめを見てみると、BrockhamptonやDisclosureとかThe Chemical Brothersがランクインしていて、それはフェス等での来日公演があった組でもある。それに向けて聴いていたのがそのまま上位に来たということだろう。しかし上記のアーティストで聴いていた作品って昨年リリースされたものが大半だし「これが今年のあなたのランキングよ!」と突き付けられると違和感があるのが正直なところ。Post MaloneとSwae LeeのSunflower、多分今年一番聴いたんだけど、単純に人気曲をたくさん聴いていたって感覚だし、第一Post Maloneのことかっこいいと思ってないし😂 ただデータとしては貴重。肌感的には合ってる。Ariana Grandeそんなに聴いてたか?って感じだけど。
というわけで自分が対外的に発表するランキングとしてはやはり別のもの用意するわけで。あんまり明確な基準はないんだけど、どれだけ年の瀬になって印象に残っていたかが重要な気がする。2019年リリースでまとめた曲のプレイリストは次のような感じ。
個人的アルバム・オブ・ジ・イヤー発表の前に来年に向けた気になる動きを少々。
1. HAIM - 『Summer Girl』
Lou ReedにインスパイヤされたというまさにHAIM流・LA版『Walk On the Wild Side』!LAの街歩きMVも最高だし、随所に奏でられるサックスのパートがいちいち胸をくすぐる。今夏のNo. 1サマーソング。他の新曲も良さげだし、来年リリースされるであろう新作が楽しみ!
2. The 1975 - 『People』
今年の来日直後にシェアされた新曲に世界中が衝撃を受けた。今までのR&B, Electronica路線から一点、一気にハードコアに舵を切った『People』に思わずひっくり返った記憶がある。デビュー当初から知っているけど、当時はやることなすこと全て注目を浴びるようなバンドになるとは思わなかったよな〜。ちょっと10年代のRadioheadになりそうな感じある。
3. Frank Ocean - 『DHL』
今年は例年に比べて新しい音楽にワクワクする機会が少なかった気がするけど、Frank Oceanの2年ぶりの新曲には流石に心躍った。今作のプロデュースにはBoyz Noiseが参加しているが、他の新曲ではJusticeなども加わっているとのこと。ちょっと予想斜め上すぎるけど、クラブ・ミュージックやフレンチ・エレクトロに傾倒するFrank Oceanなんて想像するだけで楽しみすぎる。
ALBUM OF THE YEAR 2019
- 第10位 Charli XCX - 「Charli」
Charli XCXがミックステープを2枚挟んでフルアルバムを5年ぶりにリリースした。Christine and the Queens, Sky Ferreira, HAIM, Lizzo, yaeji, Clairoなどなど、多くのFemaleポップ・アーティストをフィーチャーして冠した自身のアルバムが『Charli』なのはとても彼女らしくて最高だなって思った。Charli XCXって気がつけば人気者の隣で写真を撮っていて交友関係が広いイメージ。しかし、ただそれだけじゃなく、Taylor Swiftとツアーをやりつつも、常にアンダーグラウンドのシーンにも目配せして自身の作品に引っ張ってくるような嗅覚の鋭さがある。前作『Pop 2』はそんな彼女のエッジーな部分が最も強く出た作品だった。今作はその方向性を引き継きながらも、以前よりも開かれたレフトフィールド・ポップとなっている。今までのCharli XCXのイメージはI Love ItやBoom Clap, Fancyなどだったが、『Charli』を経て完全にNext Levelに更新したのではないだろうか。
第9位 Beck - 『Hyperspace』
赤いトヨタ・セリカをバックにカタカナの“ハイパースペース”が印象的なアルバムジャケット。今年リリースされた作品の中で一番かっこいいと思った。Beck通算14枚目のオリジナル・アルバム。11曲中7曲にファレル・ウィリアムスが入っていて、去年のアリアナ・グランデに続き良いプロデュースするなぁと感心。(昨年のアリアナほどファレル節はわかりやすくは出てはいないけど。)むしろファレルって自身の作品よりも他人と関わるとより良い仕事をする印象。Get Luckyとか、Happyも元はミニオンの映画の提供曲だったりするし。
ベックはアッパーなアルバムを出すと、その反動なのか『Moring Phase』とか『Sea Change』などに代表される少し落ち着いた内省的なアルバムをリリースするイメージがあるけど今作はどうだろう…?Beck流ポップを極めたような前作Colorsと比較とするともちろん落ち着いているけど、暗くはない。夜だけど白夜である、というような全体的に浮遊感をもったサウンド・スケープ。収録曲Saw Lightningから、荒れ果てた世界にもう逃げ場所はない。でもそれを嘆いているばかりにもいかないよね?という個人的解釈をして、Beckはやはり時代感を捉えるのが上手だなと妙に納得する。
- 第8位 Suchmos - 『THE ANYMAL』
2016年後半にStay Tuneが大ヒットして一気にスターダムに駆け上がったのももう3年前のことである。その後調子に乗って、Stay Tuneの廉価版みたいなのをリリースし続けても文句は言わないつもりだったけど、Suchmosはそうはならなかった。地道という感じはしなかったけど、確実に一歩ずつ歩みを進めていった印象がある。とここまで言いつつも、これまでの彼らのイメージって器用にブラック・ミュージックのエッセンスを組み込んではいるのだけど、どこか表面的な印象もあってハマりきれずにいたというのも正直なところ。しかしながら、今回のアルバムを聴いて評価は一転。そしてなぜ彼らが“ロック・バンド”に拘ってきたのかも同時に分かった気がした。
今作は、過去の作品とかなり質感が変わり、かなり渋い側面のビートルズっぽさも感じる。10年代のシティ・ポップという言葉が死語になりつつあり、そのムーブメントに乗ったバンドが各方向へ舵を切る中、その一番の矢面に立ったとも言えるSuchmosが予想外に面白い方向へと進んでいったなと興味深い印象を受けている。ブルース、サイケに傾倒し、時代に逆行した74分間の長尺のSuchmos流のロックンロール・アルバム!このアルバムをもってスタジアム・バンドへと成長していくのカッコ良すぎる。しびれた!
- 第7位 Faye Webster - 『Atlanta Millionaires Club』
- 第6位 Lana Del Rey - 『Norman Fucking Rockwell!』
- 第5位 Stella Donnelly - 『Beware of the Dogs』
- 第4位 King Princess - 『Cheap Queen』
- 第3位 IAMDDB - 『Swervvvvv.5』
- 第2位 Mac DeMarco - 『Here Comes The Cowboy』
- 第1位 Tyler, The Creator - 『IGOR』
まとめ
[2019.11.4]BATTLES JAPAN TOUR 2019 @ ザ・恵比寿ガーデンホール
Battlesの来日公演だー!!!あの神がかっていたフジのライブ以来単独公演があれば必ず行こうと思ってた!しかも今回は祝日開催ということで迷うことなく先行で買った。
朝霧JAMが台風で飛んでしまったために、サマソニ以来のライブとなる。
Battlesだけで十分なのに今回は前座に平沢進が出演するという事件。ちょっと狂ってるおじいちゃんというイメージしかなかったけど、若い子からおじさんおばさんまで幅広くカリスマ的な人気を誇るアーティストらしい。実際に「ヒラサワッーーーー!!!」という歓声が飛び交ってたし😂
音楽性的には実験性などバトルスと通ずるとこもあったけど、とても30分じゃ咀嚼できるアートではなかった。笑 (特にビジュアル面で)
そしていよいよバトルス。
フジで観たときは3人だったはずなのに、いつのまにか2人体制になっていた。笑
ライブは最新作からMVも作られたFort Greene Parkからスタート。相変わらず高すぎるジョンのシンバルがガシャンと力強く叩かれるのを見て聴いてバトルスのライブの感じを身体が思い出す。これが観たかったのよ。
2人体制になったことで、音の厚みがなくなるかな〜と心配ではあったが、それは見事に杞憂に終わって、むしろ以前よりもよりソリッドでコンパクトに、バトルスの音楽を作る個々の音に注目できるようになった気がする。Atlasはどうなっても楽しいし🤣
新作はアートワーク的にも音楽も幾何学的なアプローチで良くも悪くも“無機質”な印象を受けていたけど、実際にライブを見てから再び音源を聴いたらまた違った側面が見えてくるのではないかと思った。これはバトルスに限らないけど、ライブを観ると音源を聴くのがより楽しくなるっていうのはあると思う。
時間は1時間くらいとフェスセットの尺だったけど、濃密だったので満足。オープニングアクトが入って無理だと諦めていた新幹線にも乗れたしね!
街はもうイルミネーション…
恵比寿の街、綺麗だし余裕を感じるから好き。また恵比寿近辺に来たいな。
[2019.8.18]SUMMER SONIC 2019 Day3
SUMMER SONIC 2019!!!
今年は20周年ということで攻めに攻めたラインナップ!!!……ということは決してなく、日本のフェスを彩ってきたRed Hot Chili PeppersやRADWIMPS、MAN WITH A MISSIONなどの国内外のロックバンドが多数出演するある意味サマソニらしさ全開のラインナップという印象。また日本人アーティスト初ヘッドライナーとしてB'zが発表された。個人的には日本人アーティストがヘッドライナーを務めるのは大アリだけど、今1番売れている星野源や米津玄師、深夜に出ていたSEKAI NO OWARI、サカナクションみたいな若いアーティストがトリを務めた方が未来に向けてポジティブな感じがするな〜という感想をもったり🤔 でも結果的には2013年以来のソールドアウトだったし、台風の影響でアーティストの出演キャンセルなどはあったけど、大成功とは言えるのではないだろうか。今後もサマソニみたいな大好きなイベントが続いていくには、興行収入をしっかりと稼ぐことは非常に大事よね。
と若干ネガティブ的なことを言いつつも、サマソニは現行の洋楽シーンをちゃんと観せる!という姿勢は決して忘れていない。2010年代後半のサマソニの大きなトピックになり続けたEDM勢がマリンを揺らし、DisclosureやFlumeなど自分が大好きなダンス/エレクトロニック系のアーティストや現在一番観たいラップグループBROCKHAMPTONが出演する東京3日目に参加することはすぐ決めた!初日のThe 1975もめちゃくちゃ観たかったけどね〜😭
というわけで、3日目だけ行く予定だったのだけど、どうしてしまったことか直前になって、結構ノリだけでサカナクションが出るミッドナイトソニックを見たくなって急遽チケットを入手!笑(よく手に入ったな〜)急に観られるサカナクションめっちゃテンション上がる〜。
◉NF in MIDNIGHT SONIC
ミッドナイトソニックは年によって変わるけど、大体土日どっかのチケットがあれば入場できるので、今年Day3のチケットでは入場できないことにちょっぴり納得行かなかったり?
それは置いといても、NF in MIDNIGHT SONICは結構通好みのラインナップになっていて(Washed Outとかすごい見たかった!)、サカナクションが自分たちのファンに観せたいラインナップという意図も多少あったのだろうけど、それがどこまで届いていたかは疑問。(サカナクションとそれ以外のときの集客の落差が凄かった。😂)でもこの中だと圧倒的にサカナクションが楽しすぎるなとは思う!
- 26:00~ Mountain Stage サカナクション
サカナクションを観るのはこれで3回目。去年フジロックでみて、その前だと2014年のソニックマニアになるのかな。全然ファンだとは思っていなかったけど、観るたびに凄いバンドだな〜と思い知らされる。絶対楽しく踊れる安心安全の日本を代表するアーティスト。
去年のフジは序盤は比較的落ち着いたセットリストで尻上がりにオーディエンスを爆上げしていたイメージがあるけど、この日は最初からアルクアラウンドや夜の踊り子などのシングル曲で序盤から飛ばしていた!サカナクション待ちが多かったと予想されるオーディエンスがこれで盛り上がらないわけがない。前方から離れた後方から楽しく踊りながら観てたけど、深夜とは思えない熱気だった。
サカナクションはやはり演出のこだわりがすごい。楽曲をモチーフにしたVJが多数スクリーン上に映し出され、それが曲とリンクしている様は観てて圧巻。よくあるMV素材を写しているだけって感じではなく、しっかりとライブ用に作り込まれているに違いない。
もはや恒例感もあるが、メンバー全員がラップトップ前に横一列に並んでミュージックが演奏される。今でこそ慣れはあるけど、初めて観たときは何じゃこれ?!っ感じだったからね。
今日はこれが聴きたかった!冒頭のカッティングギターが印象的な忘れられないの〜が終盤になって披露された。MVは80年代のオマージュ満載だけど、こんなにクリアな音で、音数も多すぎず心地よい曲なんて今じゃないと作られないのではないか。安定してこれぞサカナクション!というテイストを保ちつつ、クオリティの高いポップ・ソングを提供し続けるのは素直に凄いなと感心する。
最後はとどめのアイデンティティからの新宝島という最強セトリ大熱狂のうちに終了!深夜2時のサカナクション超楽しかった!
本来ならすごいWashed Outも観たかったけど、もうそんな体力はなく、曲がごっそりといなくなったマウンテンである程度おちゃらけて退散!Feel It Aroundまでは粘りたかったな〜笑
◉SUMMER SONIC 2019 Day3
Mahaliaを観る予定だったけど、昨日のMIDNIGHT SONIC参加で予定変更!I Wish I Missed My Ex聴きたかったな〜。
というわけで、本日最初に観たのはLAを拠点とするThe Regrettes。レトロな趣を漂わせるガレージロック・バンド!サマソニ来たら毎年この手のバンドをブッキングしていて、自分も毎年観ている気がする。普通に楽しかったけど、去年のDream Wifeほどグッとこなかったな〜。
灼熱の屋外ステージに行くかどうかは考えものだったけど、やっぱBLACKPINKをスタンドからチラ見しようとマリンステージへ。今年のコーチェラの堂々たるパフォーマンスをYouTube配信で観て胸を熱くした今年の春。満を持してサマーソニックに登場である。今やサマソニの出演なんて考えられないけど、BTSも4年前にレインボーステージに出てたりもする。そう思うと、ここ数年のK-Popの世界的躍進は凄いな…。
黒人主体のバックバンドを従えて代表曲のDDU-DU DDU-DUで華やかに登場!いやマジでカッコいい。グルーヴを効かせた演奏にキレッキレなダンスを披露していて、ちょっとチラ見の気持ちはすっ飛んだ。
でもやっぱり洋楽フェスとは言え、日本語ver.で歌うのね。海外では韓国語のままで歌って売れているのに、日本ではやはり独自のK-Popマーケットが存在していて、そこには属していないからちょっとモヤモヤしたり。(単純に普段はKR ver.を聴いているからそっちで聴きたかったなという思いも。)でもだからこそ日本のファンは早くから彼女たちのことを応援し続けてきたし、彼女たちも日本には特別な思いがあったりもするのではないだろうか。とても完璧なパフィーマンスを見せているのに、日本語でMCをしてくれているときはとてもキュートで一気にアイドルグループの感じになっていた。ブルピン観て2019年を感じた!めっちゃ暑かったけど!
- 16:50~ Mountain Stage Brockhampton
いやしかし、ブロックハンプトンでしょ!今年はのサマソニは。カニエ・ウェストのファンサイトで知り合ってラップ・クルーを結成したっていうのはとても今時だけれども、彼らが新しいのは自らのことを“ボーイ・バンド”と言い張ること。(日本の嵐やSMAPのようなアイドル・グループは海外ではBoybandと呼ばれる。)
どう考えてもボーイ・バンドではないんだけど、ストリーミングによってメイン・ストリームの音楽シーンが混沌としている現在の時代、アイドルって自分で言っちゃうの面白くない?っていう感覚なのだろう。実際、BrockhamptonってRap界隈でもかなり異質な存在。それでいて、おそらくかなりポップスに対しても理解があるから、国や人種を超えて多くの人々に届く音楽である可能性を秘めている。海外フェスの映像とか観るととにかく盛り上がりが凄いんですもの!
スペースに余裕があったので、かなり前方まで来たけど、ここの位置でBrockhamptonを観ている人たちとは音楽の話で盛り上がったりできるのかな?って思う。笑
新作が発売直前ということで、新曲からI BEEN BORN AGAINで登場!どう考えてもボーイ・バンドじゃない…って思っていたのは音源だけを聴いていたからかもしれない。ステージ上に立っている6人はみんな煌びやかな衣装に身を包んで、スマートにマイクリレーをしている姿を見ると、こ、これはボーイ・バンドなのかもしれない…って思わされる😂
新曲が複数披露された今回のステージ。タイミング的にもworld debutなのではないだろうかという貴重なステージとなったが、やっぱりテンションが上がるのはSATURATIONの曲。GOLD, ZIPPERなど、中毒性抜群なトラックがBrockhamptonの持ち味とも言えるけど、こんなの生で聴いたら楽しくならないわけがない!頻繁にモッシュピットが作られ、(やめとけばいいのに)突入したら見事に親指の爪を割ってしまった😱サンダルなのも悪かった。笑
体感時間はあっという間の、あっという間で最後のBOOGIEになってしまった。体感時間が短いライブは良いライブの証拠!好きなNEW ORLEANSやってくれなかったのは残念だが、なんとなく次の来日公演もあるような気がするので、それを楽しみに待つことにする。Brockhamtonはリリースもかなりハイペースなので、一年違うとライブの内容はかなり違うものになりそう。英米の人たちは毎年のように観られて羨ましいな。
各々のラップの個性がかなり違うので面白い。jobaはかなりCrazy!笑
- 18:20~ Mountain Stage Chvrches
Chvrches、最近よく来日しているし、去年フジロックで観たばかりだしと当日になるまで観ようかどうか迷っていた。でもBeachステージ(ロケーション最高だけど)に行っても、また最後にマウンテンに戻ってくるのに、ちょっと観に行くのも砂で足元を汚すのとか考えていたらメッセに残っているのがベストだと判断。
Chvrchesは2nd出たあたりが一番個人的好きのピークだったな〜と思いつつも、3rdアルバムLove Is Deadが彼女らにとって大きな転換点となったに違いない。インディー的価値観が強かった1st, 2ndから、より開かれたポップ作品に振り切り、かつライブにはドラマーを帯同させることによって一気にスケール感がアップした。去年アルバムを出して、アルバムツアーも2年目ということもあり、現行の体制の完成形を見たような安心感のあるライブ。
あんまり聞き込んでいない3rdではあるのだが、たくさん聴いていた1st, 2ndよりもライブ映えするのは3rdアルバムの曲。昔は代表曲The Mother We Shareで締めていたけど、今はNever Say Dieなんだね。ドラマチックな展開の本当に素晴らしい曲だと思う。
ちなみにこの日もVo. のローレンはくるくる回っていた!笑(本人のインスタで知ったけど、あれはT poseというらしい。)
思えば、初めて行ったサマソニにもChvrchesやThe 1975が出ていて、その年は他にもUK発の新人がバンドが多数出演していたけど、現在ちゃんと人気を獲得していて、評価を得ているのって、エレクトロ系ができてポップに対して理解が深い上記の二組だという事実。すっかりとフェスを象徴するアーティストへと成長したね。
- 20:00~ Moutain Stage Disclosure
最高の贅沢!DisclosureのDJセット。せっかくの来日なのにライブセットじゃないの?って人もいるかもしれないけど、去年のあのブラック・ミュージックやディスコをスタイリッシュに仕上げた素晴らしいシングル群を聴いて、今のモードは完全にDJモードなんだと感じた!Disclosureの今年の海外フェスの映像をちらほら観たけど、野外の解放されたステージで本当に素敵な空間が作られているのが伝わってくる!
Woah!! @Parklifefest that was next level amazing! 😵🔥 Thank you all for being there & to our incredible team for making it happen ♥️🇬🇧 📸 - @ronanparkk pic.twitter.com/tGjK1FQdsB
— Disclosure (@disclosure) June 9, 2019
サマソニもビーチステージで観られたらこんな幸せなことはないのに〜と夢想したけど、普通にマウンテンステージでした。テンション上がって意味もなくめちゃくちゃ前の方で観た。
新曲はUltimatumくらいしかやってくれなかったけど、デビュー時に世界を驚かせたSettleの曲を中心に、派手さはなくとも単純にDJの上手さだけで2ndステージのトリを務めあげる。マリンもソニックもDJアクトだけど、間違いなく一番踊れるのはマウンテンのDisclosure!近年の曲から往年のハウスの名曲までプレイされ、特にLatch前に流れたStardustのMusic Sounds With Betterは印象的。Disclosureがプレイすることによって、また世界中で再評価が加速するのかもしれない。
ちなみにSpotifyで公開されているDisclosure公式のDisclosure's Record Bagというプレイリストまじで最高なので、ダンス、エレクトロ・ミュージック好きはチェックするべき!
最後はFlume RemixのYou & Meでお別れ(ちなみにSONICのFlumeもやったらしい)。本当に楽しすぎたのであと5時間くらいやって欲しかったよ😂
今年は記念すべき20周年だというのに、例年以上にサクッと参加してしまった感があるサマソニでした。20周年おめでとう。2013年から毎年来て早くも7年だよ。7/20、1/3以上参加してたらもうサマソニ・フリークを名乗っていいかしら?笑
本当に本当に大好きなフェスなので、来年はお休みだけど、また再来年パワーアップして帰ってきてください!
[2019.7.27-28]FUJI ROCK FESTIVAL 2019 Day2, 3
Day2...
起床して混み混みの苗場温泉で身体をすっきりとさせ、あれ?意外と天気いいじゃん!とこの日最後の晴れ間を楽しむ。
レッド・マーキーで観たのは、ずっと真夜中でいいのに。というバンド。
バンド名の、ずっと真夜中でいいのに。っていうその気持ち分かるぜ…👍くらいの軽い気持ちで観に行ったけど、音楽好きの同期や友人からの反応が一番くらいに大きかったので、これからくるバンドなのかもしれない。秒針を噛む、というピアノのイントロが印象的な曲は予習していたのでおっ!とは思ったけど、基本的にはノリかたがいまいち掴めず…。いわゆるフジロック向きの音楽性ではない様な気もしたけど、フェスとしてもっと多くの客層に門戸を開くべきだし、邦楽的とも言えるこのいったバンドを海外のお客さんにアピールする場所としても機能するのだろう。
その後は晴れているうちにと、ドラゴンドラに乗って2年振りのDaydreamingへ。標高が高いので本来ならばメイン会場よりも寒いはずだけど、この日はちょうどDaydreamingが雲の間の青空の下にあって下界よりもむしろ暖かいくらいだった!ま、疲れたね〜と休んでいる間に大雨が降り出してきてしまったんだけど😭そしてこの雨はこの日止むことがなかった……。
DYGLを観に、というより雨が酷かったので、とりあえずレッド・マーキーへ。というのが正解だろう。この後もしばらくレッドにいる予定だったので、大雨というコンディションの中だと、ちょうど良いスケジュールとなった。
DYGLは今までフェスで観たことがあるような、ないようなという感じだったけど、こんなにカッコよいバンドだったっけ?DYGLって。
1st Albumのときは、The StrokesのAlbert Hammond Jr. にプロデュースされるという日本のバンドがそんな羨ましいになっちゃう?というイメージが先行してしまっていたけど(The Strokesの大ファンとしては!)、今回観た彼らのライブはしっかりと地に足がついたような感じで、頼もしいパフォーマンスを披露していた。他の海外のガレージ・バンドと比べても、全然引けを取らないというか、全く負けていない感じがした。現在は拠点をロンドンに移しているらしいけど、その成果をがっつりと感じた。よく知っている1stの曲はあんまりやっていなかった気がするけど、すごいカッコよかった!DYGL!
- 17:50〜 Red Marquee Alvvays
本日一番楽しみにしていたのはこのAlvvays。vvと書いてwと読む。検索しやすい!笑 楽しみだったけど、前のDYGL終わりの入れ替えのときにスルスルと最前列まで来るとは思わなかった😂リハーサル中にBelle & Sebastianが流れていて、この手のインディー・バンドってしっかりと過去の音楽の積み重ねの上にあるって感じがして安心するんだよね。もう既に胸がキュンキュンですよ!
美しいメロディーにドリーム・ポップというジャンルの通りに柵に腕を置きながら夢心地な気分。淡々と曲をやっていくような印象もあったけど、そこにいい音楽さえあればそれ以上はいらないんだよね。Archie, Marry Me 最初から最後まで大好きな曲。大雨で野外フェスの過酷さが繰り広げられた最中、一番幸福な場所と時間だったのではないだろうか。
アメリカのインディペンド映画に出てくるような服を身にまとっているケリーに目がいったな😌
- 20:00〜 Red Marquee Daniel Caesar
来日キャンセルを挟んで、念願の初来日ライブのダニエル・シーザー。極上のメロウなチルいR&B。コンディションの悪さと疲労が溜まっていたけど、H.E.Rとの超絶代表曲のBest Partを聴けたときは流石にテンションが上がった!
新曲だとToo deep to turn backっていう曲が印象に残ったかなぁ。ダニエル・シーザーはフェスでもいいけど、フェスなら海辺の横浜のやつとか、とにかくもっと上質で贅沢な環境で聴きたいかもね。笑
雨はずっと止まず、、、レッドにしばらくいたから屋根がないところに出るのはものすごく億劫だったけど、このままテントに戻って1日を終えるのはもったいない。決死の覚悟でレッドを飛び出す。
このひどい雨の中ではもう野鳥の会・長靴は意味を成さない。使い始めて4年目ということもあるが、どこからか靴の中に水が侵入してきて歩くたびにぐちょぐちょだ。しかし、そうなって言えば逆に吹っ切れるというか、新しいレインブーツを買う決心がついた。笑
道中グリーンステージで大雨の中Siaが降臨!Siaを確かにこの眼で直に見たぞ!というのを胸にしまう。一曲目が何かの映画の主題歌になっていたことで知っているAliveだったのはラッキーだった。そこで立ち止まってSiaを観ても絶対に素晴らしい体験になるというのは予想できたけど、なんか今日はすごいEgo-Wrappin'を観たい気分だった。この悪天候の中奥地のヘブンに行くのはなかなかしんどい決断だったけど、性格的に辛いことの先にはご褒美が待っているはず!という考えで行動してしまうのだよね😂
Ego-Wrappin'はいつ観ても最高!…のであるならば別に今観なくてもいいじゃんと言って他の観る機会が少なそうなアクトを観るのが自分のフェスのセオリーではある。例えばサマソニなら絶対にセオリーに従うんだけど、フジロックみたいな野外フェスだと楽しいのが正義!ってなってしまう。
ヘブンのトリという最高のシチュエーション、雨が降ってなければなおさらに。今回はあいにくの大雨。だからこそ今ここに残っているオーディエンスは相当なエゴラッピン好きか、雨とか関係なく楽しみたい人たちって保証されている。豚の角煮丼を食べて英気を養いつつ、本腰を入れてエゴラッピンを楽しみに行く!!
くちばしにチェリーの始まりを告げるホーン・セクションが鳴り響いたとき、一瞬雨が弱まったような記憶がある。雨で沈みかかっていたテンションはどこに行ったのやら、楽しい音楽の力で今日一番のハイテンションに到達!ライブ全体を通して、楽しかったな〜っていう記憶しか残っていないけど、中納さんが今日ここに人たち1人ずつ全員抱きしめたいって言っていたのは心に残っている。全く晴れていないレイニーな空だったけど、ラストは大好きなサニーサイドメロディーで多幸感いっぱいのまま終了!EGO-WRAPPIN'の単独行こうと胸に誓った。
通りがかかりにホワイトのDeath Cab For Cutieを観る。ホワイトに到着した頃には、ライブはもうクライマックスでTransatlanticismが美しく響き渡っている。全部つまみ食いな感じだけど、主要4ステージのトリのアクトを一応観はしたね。
帰りの道中、ホワイトーグリーン間の一部が完全に池と化して、改めて今回のフジの難民キャンプ具合を感じさせられることに…。一人無言で歩いていたら、急に外国の方に「見ろよ、あれ!」みたいな感じで話しかけられて、「Oh...Like a lake..」「we can swim! Hahaha...」みたいな会話をして2日目は終了。心配だったけど、テントは無事で良かった。スノーピーク最高。
Day3
嵐は過ぎ去り苗場の天気はすっかり回復!台風の傷跡は幾度が観たけど、ばっちりのフェス日和。
ドミコほとんど前情報なくみたけど、昨日のDYGLに引き続きかっこいいな〜と思った。日本の邦楽のロックバンドの多くはのれないのが多いけど、やっぱりフジロックが引っ張ってくるバンドは好きな感じのやつが多いな〜。しっかりとガレージ・ロックをやってるバンドは大体好きです。
- 12:40〜 Red Marquee Stella Donnelly
さあ!待ちに待ったステラ・ドネリーの時間だよー!もう登場のSEがABBAのDancing Queenの時点で楽しいライブになることは間違いなし!って確定しているようなもの!
後ろにバンドセットが用意されているが、登場したのはステラ・ドネリー ただ一人。彼女のSSWとしてのスタート地点はここなのだ!という確認も兼ねたかのような弾き語りパートでライブは始まる。その曲のタイトルや歌詞をよくみてみると、男性からするとハッとするようなことや非常にシリアスなイシューを扱っているのだけど、ステージ上の彼女をみるとライブは楽しいし、そのキュートな笑顔に虜にされるばかり。YouTubeで配信を観ているという彼女の父にメッセージを送る一幕もあった☺️
ステラ・ドネリーのライブはまるで彼女が作り出す素敵な絵本の世界にお邪魔しているような感じで、I Don't Wanna Die!と強い言葉を歌っているはずなのに、ひたすらにおどけたようなダンスを交えて表現する。それはまるで彼女に試されているような気分もちょこっとして、しっかりと彼女が発するメッセージに耳を傾けたいと思った。
ひたすらにかわいいんだけど、アメリカのカントリーやフォークをルーツとしたしっかりとした曲というのが土台にはあるし、ステージの見せ方も本人のこだわりを感じさせるものなので、ちゃんとアーティストとして評価されるのだろう。
昨日の雨は嘘のように晴れ間を見せるフジロックDay3に、いつまでも彼女の世界に浸っていたいと思う午後一番のステージ。最後はみんなで踊ろう!といってさらなる魔法Tricksで終了した!フジロックにきた最大のモチベーションは金曜日の豪華なアクトの数々だけど、裏テーマはステラ・ドネリーがとにかく観たいでした!笑
その後は、ORANGE RANGEが出るということで(フジ始まってから知った)、ジプシー・アバロンへ。アコースティック・セットということで、彼らの持ち味を消してしまうのではないかと…むしろそっちの好奇心が強くて観に行った🤣
フジロックに行く人がORANGE RANGEの大ファンというのはイメージできないが、ある世代にとっては避けては通れないめちゃくちゃポピュラーな存在なのでアバロンには溢れるばかりの人がいた。あんまよく見れなかったけども、以心伝心 Acoustic ver.とかの大合唱とかも起こったりして、ひたすらに天気の良かった素敵な時間を過ごせた。次はグリーンステージとかにも出させてあげてください!
さあ帰るか、、と最後にGreen StageのSuperflyを観る。彼女の歌唱力に圧倒された2014年のサマソニのライブ振りだ。途中休んでいる期間もあったりして、以前よりも痩せてしまったようにも感じたが、その歌唱力に変化なし!そして彼女の常に謙虚な姿には人として尊敬する。ライブとしては歌の上手さは目立つものの、音楽的には特に目立った面白さはなかったという余計な感想は持ちつつも、それ以上を求めるのは酷だなという感じ。苗場のあの開放された空間でSuperflyの歌を聴けるのはとてつもなく幸せでしたよ!
仕事のために日曜日の途中で抜けるというのは初めての経験だったので、悔しい気持ちでいっぱいだったけど(この後も観たいアクトいっぱいあったのに…)、でもこれが大人になるということなんでしょう。
来年は五輪の影響もあって、まさかの8月開催。初めてフジに参加した同期も楽しんでくれたし、やっぱりフジロックはいいものなんでよね。Frank OceanとかLana Del Ray、ロックバンドならThe Strokesとか観たいなあ。サマソニがない分フジロックに期待がかかる🕺
おそらくSee you next year Fuji Rock!
[2019.7.26]FUJI ROCK FESTIVAL 2019 Day1
色々と紆余曲折がありながらも、今年もフジロックに来ちゃいました!仕事をし始めて環境も大きく変わったけど、有給もすんなり取れたし、チケットが手元にあると結局行かないという選択肢はないという…。笑 (なんで観たいものがほぼ全部金曜日に固まるんだろう?😂とは当初思ったけど!)
開催一週間前くらいは梅雨も明けて、三日間全部晴れ!なんて予報だったけど、直前になって台風が発生したりして、雨模様が現れるという今年の天気…。雨対策もかなりしては行くんだけど、やっぱ晴れたほうがビールが美味しいし、アイス・かき氷も食べたくなるのよね。それにしても今年の天気はひどかったな…笑 そんな中ではかなり天気が良かったとも言える金曜日Day1です。個人的にフジロックは毎年金曜日のラインナップがツボであることが多い。今観とくべきだよな!っていうアーティストが多く出るイメージがある。今年はELLEGARDENの効果もあって一番最初に売り切れたね。
前日仙台を出発したのが22時で、苗場に到着したのが3時半くらい。そこからテントを立てて寝始めたのが5時くらいとかなりのハードスケジュールを組んでしまったことを後悔。それ以外に選択肢は考えられなかったんだけど😂 そしてかなり眠たかったはずなのに、なかなか寝付けずという、不安要素ばかりでスタートした金曜日初日だった。
天気も良くてビールで乾杯するのではなく、クールにアイスコーヒーを決めたモーニング!美味しかったねえ。
- 11:00〜 Field of Heaven 中村佳穂
話題性抜群のチリパイことRed Hot Chilli Pipersではなく、今年のフジロックのオープニングに選んだのは京都の中村佳穂!去年くらいから耳の早いリスナーの間でかなり話題となっていて、もう本当に音楽の才能の塊!っていう感じのアーティスト!初めてフジに来た2016年から毎年初っ端は邦楽アーティストを見てる。サマソニって割と、邦楽と洋楽を分けている感じはするんだけど、フジの場合は横一列にステージに組み込まれている感じがする。だからこそフジロックに出る邦楽アーティストは気合いを入れてステージに臨むんだと思う。今年は中村佳穂で、しかもヘブンで、フジロックスタートです!
朝一のヘブンにしてはかなり人を集めていたのではないだろうか。彼女の音楽を一聴すると、なんだこれ?今まで聴いたことがないような歌詞の乗せ方とかリズム感に惹きこまれてしまう。そんな体験をした人が自分以外にも大勢いるみたいだ。
ライブになると彼女の魅力がさらに爆発する。現在進行形でその場にいたのみ人が体験できるライブがそこにある気がする。この曲なんだったけ〜聴いたことあったけ?っていう曲でもかなり鍛えらているリズム隊とアドリブ力のおかげでずっとノルことができる。そして彼女のにとってMCと音楽に境界はないの。一番好きなYou may theyは聴けなかったけど、終盤にきっとね!を聴けたときは嬉しかったな〜!
お昼ご飯を済ましてゆるっとグリーンで観たアクトはAnne-Marieでした。
フジロックってこういう大ヒット曲を出してポップなアーティストに対してはブッキングにおいて、厳しい目を持っていると思うんだけど、そこをクリアしているだけあって流石というべきのライブ力だった!
ステージに力強く出で立つ姿に頼り強さを感じたし、ものすごくエモーショナル。
サマソニ2016で観たMΦを思い出した! 最後の大ヒット曲FRIENDSをしっかりと聴いて、Red Marqueeに移動です。
お昼下がりのSabrina Claudioめちゃくちゃ楽しみにしていたんです。彼女が初めて出したEP『Confidently Lost』が出たときから注目していたので、フジで初来日が決まったときは絶対観なくちゃ!って思っていた。
でも実際のライブとしては期待を裏切られる形になってしまったかも…。
彼女の歌声を存分に楽しみたかったんだけど、やけにドラムの音の主張が激しいように感じてしまって、、、これはPAの問題かもしれなかったんだけど。『Confidently Lost』の曲は違和感なく聴くことができたけど、その他の曲が結構聴くのが辛くてレッドから退散してしまった。
とは言っても、彼女のステージに立つ姿には魅了されまくっていたので、次来日してくれたときには今回のステージの記憶が更新されることを期待して観にいってしまうような気がする…😂
レッドを抜けてホワイトに辿り着いたときには、想像以上に人が溢れていた。
King Gizzard & The Lizard Wizardは以前から海外フェスではよく名前を目にしていたけど、日本に来るのは初めてじゃないかな?アルバムの数もキャリアの割にかなり多く、ライブでやる曲もバラバラであるため予習しづらいバンドではあるのだが、ふわっとサイケデリック・ロックをやっているイメージがあった。自分が知っている曲もざらついたサイケって感じだったし。
しかし、実際に彼らのライブを見ると、ん?メタル?スラッシュメタル・バンドかのように狂った演奏を繰り広げていた。笑 メタリカのTシャツを着ているし。ツインドラムなのに、全く同じリズムを叩いているのも奇妙な感じ。このテンションのライブ観るのいつぶりだっけっか?と思いつつも終演後はなんかスカッとした気分に😂
- 16:50〜 Green Stage Janelle Monáe
本日一番楽しみにしていたのはこのジャネール・モネイに他ならない。音楽フェスティバルのラインナップの良しって自分の判断基準では、その年に観るべきアクトがいるかどうかっていうこと。それでいうとこのジャネール・モネイは2019年に観るべきで、もしラインナップにいなかったら、随分と今年のフジロックのラインナップの評価は変わっていたかもしれない。フジロック前に行われた単独公演も大盛況だったみたいなので、俄然楽しみに。
去年アルバムを出すまでは、どちらかというと女優としての印象の方が大きかったかもしれない。LA LA LANDを退け、アカデミー賞を受賞したムーンライトにも出演していたし。近年、役者としてもアーティストとしても活躍する人は国内外に増えてきたけど、ジャネール・モネイもその内の1人。本当のスターというのは、一つの才能に収まらないんだと思うし、表現って突き詰めるとそこに境界はないのかもしれない。彼女のライブを観てそう感じた。
ステージに現れた彼女の姿はまさしくスーパースターそのもので、そのカリスマ性に一気に心が惹き込まれる。彼女のショーはかなり作り込まれていて、彼女はステージの上では王女として君臨する。セクションごとに衣装替えも行われる徹底ぶり。話題になった例の衣装もPynkのときに観ることができた。歌もラップもめちゃくちゃ上手で、ダンスを踊ってもキレッキレ。4人ダンサーを引き連れたそのステージの完成度の高さは圧倒的!
自分が特に感銘を受けたのは、サイド・スクリーンに映し出される彼女の表情や身振り手振りなど全て含めた“表現力”で、それらが楽曲とシンクロして最高潮になったときに鳥肌が立つほど感動するんだなって思った。
ライブ終盤では、ブラック・ミュージックのライブ・マナーもたっぷりとみせてくれて、最先端の表現をしている人っていうのは改めて過去からの引用を正しくできている人だなと痛感。ジャネール・モネイ は、確実に過去と現在、そして未来をつなぐ人なんだなと思う。アメリカの、いや世界の最前線のエンターテインメント・ショーを観ることができたなという感想でブッキングしてくれたSMASHに感謝の気持ちでいっぱい。
彼女が発するメッセージがダイレクトに響かない立場としても、優れた表現っていうのは言語を軽く超えて全身に伝わってくる、すごい勇気付けられるパフォーマンスだった!自分の人生でもTOP 3に入るぐらい素晴らしいライブ!
"We got the pynk!"
エルレガーデンのファンがグリーンに押し寄せる中、そそくさとオレンジ・カフェへと向かい、世界で一番美味しいとされている(自分調べ)Cafe de Paris横のサルシッチャ・ピザを食べる。
ほとんど寝られていないのもあって、休むと一気に疲労がどっとくる。休み過ぎると立ち上がれなくなるので、重い腰をあげてとりあえず歩く。
アバロンの横を通りかかると、そこで演奏をしていたのはチャラン・ポ・ランタン!いや〜、チャラン・ポ・ランタンずっと観たいと思っていたけれど、なかなか機会がなかったので嬉しい!偶然感はあったけど😂
なんかちょっとしか観られなかったけど、めちゃくちゃ楽しくて、一気にファンになっちゃった!彼女たちが前回フジロックに出たときはRadioheadの裏で全く人がいなかったらしい。笑 今回はアバロンが人で溢れかえっていた。一緒に行った会社の同期も終演後にTシャツを買ってしまうくらい良かったらしいw こういう思いがけない音楽との出会いがフジロックの良さなのかな〜とは思う。
- 21:00〜 Green Stage The Chemical Brothers
さあ!本日のヘッドライナーThe Chemical Brothers!またケミカルかよっ!90年代組がまだヘッドライナーやっているのかよっ!って思わなくもないけど(実際に主催者側も迷ったらしい。)、やっぱケミカルは大好きだし、最高なんですよ!それがフジで観たいじゃない…って。以前ケミカルを観たのはサマソニ2015。その時もケミカルといえばフジロックだよな〜って思いながら観に行ったし。最高ブラザーズだったけど。ケミカル何回もフジロック出演しているとはいえ、今回は実は8年振り。アーティスト側から出たいって言ってきたくらいだし、ケミカルにとってもフジは特別な場所であることは間違いない。雨もギリギリ降っていないくらいのコンディションでグリーンステージに彼らのショーの始まりを告げるTomorrow Never Knowsが流れ始める!
そこからのGoで待ちわびていたオーディエンスのテンションが一気に爆発する!自分もずっとぴょんぴょん飛び跳ねていた気がする。笑 新作中心のセトリだけど、ケミカルのエッセンスがどれも凝縮されたような曲ばかりだから、昔からのファンも安心感を持って楽しめるし、そこにリアレンジ・ミックスされた定番のSwoon~Star Guitarなどもしっかりとやってくれるから新鮮味もありながらの全方位に向けたスペクタクル・ショー in フジロックだった。
グリーンステージのような緑に囲まれている場所だと、日が落ちた後は本当に照明や映像が映える。それがどこまでも広がっていくような感じがあるから、ケミカルとの相性が良いんだと思う。自分がエレクトロ、ダンス・ミュージックを聴くきっかけになったのは間違いなくケミカル・ブラザーズだし、フジロックでケミカルを観るっていう経験は、忘れかけていたけど、自分にとって憧れだった。
めちゃくちゃ疲れていてもGalvanizeが流れた瞬間、もう一つギアを上げて踊り出すことができる。そんな瞬間がシームレスに何度も味わえるから、ケミカルのライブは癖になっちゃうんだと思う。めちゃくちゃ壮大で素晴らしかったんだけど、終わってしまえば、あぁ…めっちゃ良かったな…っていう感想だけが残る感じ。笑
スクリーンに映し出された『HOLD TIGHT FUHI ROCK』という文字ともに苗場で迎える20回目のフジロックを盛大に祝った!
ケミカルを観るときに必ず撮りたくなる写真
ゆるふわギャングのNENEがフィーチャーされたEve Of Destruction。本人苗場に来ていたけど出演なかったね…😂
もうテントに帰っても良かったのだが、しかし!yaeji観なきゃダメでしょ!とレッドへ向かう。ホワイトでは、トム・ヨークがまだやっていたけど、めちゃくちゃ混むだろうから諦めた…。ライブ行きだしてから、トム・ヨークの来日公演に足を運ばなかったのは初めて。いやぁ、なんか年を取っちゃった感じもね。
BIGYUKI、ちょっと音圧が体力的にキツかったけど、金曜レッドの深夜ってこんな感じよねとも思い出したり。MCで喋ると、熱いタイプの好青年感が溢れ出ていて好感を持った。
- 0:15〜 Planet Groove yaeji
アラレちゃんみたいなキュートな風貌をしてめちゃくちゃクールな音楽を作るDJ/トラックメーカーのyaeji。ライブでは歌います。韓国人の親を持ちNYで生まれ育った彼女は歌詞に韓国語と英語を織り交ぜた独特ボーカルで、異文化のギャップを上手に音楽に落とし込んでいる。何よりもめちゃくちゃかっこいい刺激的なハウス・ミュージック。
フロアをチルアウト気味に踊らせることも、爆発的に踊らせることも、全部しなやかにやっていて良かった。クゲアニア〜クゲアニア〜クゲアニア アニア クゲアニア〜も歌えたし、raingurlの異様な盛り上がりも凄まじかった!また観たい〜!
Kaytranadaも観たかったんだけど、ここで体力的に限界が来てしまった。。。いつか1日券とか買ったときに、朝から朝まで楽しみたい…😂
1日目おわり
[2019.6.23]Tempalay TOUR「21世紀より愛をこめて」仙台公演 @ spaceZero
初めての仙台のライブハウス!やっぱ東北地方最大の都市なだけあって、日本のアーティストの公演には困らなさそう。
Tempalayは去年の朝霧JAM以来で、と言ってもその時はほとんどBGM的な感じでしか聴けてなかったのでいつか単独公演で観よう!と思っていた次第だった。
トラブルもありつつも、Tempalayはとてもライブ巧者で、ライブハウスレベルだと自分が今まで見た日本のバンドで一番よかったのではないかと思う。サイケデリック的な要素も強い気がするけど、Tame Impala的な爽やかな感じはしなくて、非常にドロドロとした感じ。上手く伝わるかな…?笑 ギターリフも本当に脳裏に焼きつくような中毒性があるなーって思う。フジロックでもまた観たいわね。