My Own Life Is Rubbish

主にライブレビューや音楽のことについてのブログです。

[2016.3.5]The Libertines Live At Ancienne Belgique

 
The Libertines___。
2000年代初頭に2枚のアルバムだけでUKロックの歴史に名を刻んだ伝説的なロックバンドである。
 
再結成した今も来日公演を期待するのが非常に厳しい状態なので、ベルギーのブリュッセルまで行って彼らのライブを見てきました!
 
そもそもなぜ来日が厳しいのか。
 
それはフロントマンの1人ピート・ドハーティ(Gt/Vo)が非常にヤバイやつだから。笑
長年のドラッグ問題(今は必死に克服しようと頑張ってる)に加えて、数々の逮捕歴もあったりして入国ビザの取得が困難というわけです。
 
こいつ↓
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海外でのライブは初めてでした。というかそもそも海外に行くのが初めてで、今回はイギリス・ベルギー旅行の行程の1つとしてThe Libertinesのライブを見ることにしたのです。
 
貯金をするのが非常に苦手である私が旅行をするための資金をどう貯めるかと考えたときに、絶対に行かざるを得ない理由をつくる必要がありました。
 
そこでまずお金もあんまりないときにブリュッセルリバティーンズのライブのチケットだけ入手しておいて、自分自身にチケットを無駄にするなよ!とはっぱをかけながら節約生活をこの半年間頑張ってきたわけです。
 
そして無事に彼らのライブを見ることができました!!!めでたし〜めでたし〜👏👏😋
 
今回のライブ会場はブリュッセルのグラン・プラスから徒歩3分ぐらいにあるAncienne Belgiqueというライブハウス。
 
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写真のように大きな通りの建物の中にライブハウスが入ってるような感じで、日本の感覚で言うと本当にこの建物の中にライブハウスなんてあるのか?っていう感じである。(実際はちょっと古めのちゃんとした会場だった。)
 
ライブハウスの規模は日本でいうZeppぐらいの大きさであった。整理番号はないので入った順番がそのまま整理番号である。
 
一部の人たちが最前をキープしているものの多くの人はリバティーンズの出番が始まるまではまったりとバーでビールを飲んだり、談笑していたりして日本人ほど前で観てやるという意識は強くないようだった。
 
ライブ当日の流れはこんな感じ
 
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海外のライブでは単独公演でも必ず前座がつくんですね。
 
Arctic Monkeysの1stのジャケット写真の人物のお兄ちゃんバンドことReverend And The Makersも中々来日しないバンドだったので、今回観られて良かった。
 
彼らの代表曲Heavyweight Champion of the Worldで既にテンションあがりまくりです。
 
2組の前座を終えるといよいよ会場には多くの人で埋まり、ヨーロッパツアーの中でも割と早めにSold Outしてただけあってその人気ぶりが伺えた。
 
私は前方左側の3列目あたりの場所をキープ。荒れそうな予感もあったけど、せっかくのリバティーンズ前で観ないわけにはいかない!!
 
ライブ開演前に仲良くなった日本人とイギリス人の国際カップルの方々にビールを奢ってもらったりして待ち時間も退屈にならずに済んだ。(本当に愉快で優しくて素敵な人たちであった。)
 
そしてとうとうThe Libertinesの出番である!
予定より5分ほど遅れて今回のツアーのSEであるボウイのDiamond Dogsが流れ、会場が暗転し、歓声が湧き上がる。
 
彼らのシルエットが見えた瞬間、テンションが上がりまくりで、同時にその信じられない光景に感極まって既に泣きそうになってた。😭😭😭
 
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オープニングは去年発売された3rdアルバムAnthems For Doomed YouthのオープニングナンバーでもあるBarbariansからスタート。
 
低く響き渡るギターリフから始まるこの曲
ツアーも中盤戦に差し掛かってきてるせいか、淡々と冷静に演奏している様子も感じられたが、こちらとしては冷静でいられるはずがない。
 
続いてDelaney→Heart of the matter→Horrowshowと旧譜の疾走感のあるナンバーを挟みながらライブは序盤から盛り上がりを見せる。
 
Horrowshowをシンガロングしながら「あぁYouTubeで何度も観た、画面の中でしか見たことがなかったリバティーンズのライブの中に自分はいるんだ」とまた感動してた。😭
 
最初から最後までほぼ全曲シンガロングが起こっていた。さすが海外のギグって感じだった。
自分もたまに怪しいところはありつつもほぼ全曲シンガロングをして応じた。いや〜楽しかった。
 
ライブの中盤にはセットリストにはないが、The 7 deadly sinsもやってくれた!
新しいアルバムにもボーナストラックとして再録されたバージョンが収録されたけど、The Libertinesの魅力って、若者のアンセムになるような曲を書きながら、こういった夜にストリートミュージシャンが演奏するようなシチュエーションでも映える曲を書けることだと思う。(伝わりづらいな…笑)
 
とにかく個人的に凄い好きな曲だったので嬉しかった!
 
もう1つ個人的に好きな曲として、今回のツアーではThe Man Who Would Be Kingが入ってことが嬉しいポイントであった。
 
ヨーロッパのロマンを帯びてる感じとか
サビに向かってピート・カールの掛け合いで一気に盛り上がって感じとかたまらないですね、
 
今回のライブでは最初のピートのギターリフが怪しかったんだけど、それもまたリバティーンズらしいな!と思った。笑
でも彼らは決めるところは決めるので結果カッコ良いのです。
 
こっからはもう彼らの代表曲のオンパレード
You're My Waterloo, Can't Stand Me Now, Vertigo, Time For Heroesなどなど
時間あっという間!!
 
Gunga Dinも旧曲に負けないぐらいライブで輝いてたし、Vertigoのラストサビ前の間奏のときは楽しすぎて頭が吹っ飛びそうになった!!
 
あとでYouTubeにあがってた音源を聞いてみると、ゲイリーの凄さに気付かされた。ラストサビ前のときに舵をとってるのが明らかにゲイリーのドラムで、一気に演奏を勢い付けてラストサビがそれまでより1.5倍速ぐらいになって最後まで駆け抜けていった。
 
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The Good Old Daysで本編は終わり。
だいぶ元々の音源からアレンジがされていて、ロマンチックな仕上がりになっていた。
 
鳴り止まないアンコールの中ちょっと時間をおいてリバティーンズの再登場。
 
アンコール一発目はMusic When The Lights Go Out
 
みんな大好きなこの曲。より一層シンガロングが響き渡る。本当に名曲ですね。
 
The Ha Ha Wallではもう体力の限界になりながらフラフラになり音楽を聴いてる感じだった。
仲良くなった人と肩を組みながら互いを支えながらゆらゆら揺れてた。
 
最後はDon't Look Back Into The Sun!!
あのイントロを聴くとまたリバティーンズのライブを見られる嬉しさに浸りながら、これでライブの終わりも近いのかと悲しくなってきた。
 
会場の前方はもう凄いことになってました!
もう暴れまくり!!!
自分も体力の限界を超えて最大限に楽しんだ!!
この曲は一生若者のアンセムとして歌われ続けるんだろうなと思います。
 
これでリバティーンズのライブは終わり、、、
本当の本当にあっという間だった!
 
今回のライブでただ1つ残念だったことはGet Alongはやってくれなかったこと、、、
 
僕の中ではThe LibertinesのライブはI Get AlongゲロロンゲロロンでFuck' em !って言って終わるイメージが強かったので
 
またいつか観に行くしかないですね。😌
 
ライブを終えて思ったこと。
それはやっぱり日本でも彼らのライブが観たいなと強く思いました。
ブリュッセルまで本当は遠征したくないですもん!!笑
日本でDon't Look Back Into The Sunが聴ける日がいつか来て欲しい。
いつの日になることやら。。。
 
とにかく最高でした!リバティーンズ!!!!
もう今年最高だったライブ1位決定です!!!
 
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これは撮らせてもらったセットリスト
 
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Anthem For Doomed Youthの次にThe 7 Deadlo Sinsが入ってて、Up The Bracketの代わりにThe Ha Ha Wallになってました。
 
しばらくリバロスを引きづりそうです。。。
 
 

[2016.2.17]Chvrches Live At 赤坂BLITZ

グラスゴー出身のエレクトロバンドChvrchesの2年振り東京1夜限りのプレミアム来日ライブを観に行って参りました!!

チケットが売れ切れるのも早かったし、当日の熱量なども見ると、ここ日本でも人気が着々と上がってるな~という印象です。

今年のフジ・サマソニも被りフェスがあったりして、見られなさそうなので今回観にいって正解だったかな!

それではライブレビューへ

整理番号が100番台だったので、もっと前に行く方も可能だったが、少し下がって真ん中の柵付近で観ることに

19時ぴったりにライブはスタート

2曲目のWe Sinkで前方の方のオーディエンスは既に縦揺れ状態で、会場全体で曲に合わせて「セッセッセー」のシンガロングと序盤から既に大盛り上がりだった!

ステージ上で常にローレンちゃんは凄い動き回る。

歌に合わせてヘドバンみたいなのをしたり、クルクルと回ってみせたり、カッコよさとキュートさが同居しているようなステージ上の振る舞いで一瞬たりともステージから目を離せない。

Empty Threatではドラムも叩いたりして、ライブならではの演出も良かった。

曲間のMCでは日本で猫カフェに行ったんだっていう話だったり、お客さんから貰ったお面を披露したりと和やかなムードであった。

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このライブのハイライトはなんと言っても、Bury ItからUnder The Tideの流れだろう。

特にUnder The Tideはマーティンボーカル曲でマーティンダンスとも呼ばれるマーティンの激しいパフォーマンスがライブ前から話題だった。

祝!CHVRCHES公演ソールドアウト記念!!キレッキレのマーティン特集。 | Digital Convenience

曲が始まった瞬間、歓声が湧き上がり、サビが始まると、みんな待ってましたと言わんばかりにと踊り始めて会場がひとつになる。

次の日の本人が出演したラジオでも、みんなが踊りすぎてステージ上の機材が倒れそうだったと語るくらいだった!笑

その後はシングル曲連発で場内のテンションは依然と高いまま本編は終了。

アンコールは今までの曲と打って変わって、2ndアルバムの最終曲Afterglowをしっとりと歌い上げる。肩の力がすっと抜けるような感じで聞いててとても心地が良かった。

最後は彼女らの代表曲The Mother We Shareでしっかりと締める。1時半にも満たない演奏時間ではあったけれでも、今の彼女らのすべてが詰まった大満足の内容で静岡から東京まで足を運んできて良かったと思える内容でした!

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あと赤坂BLITZは初めて来て、久しぶりのライブハウスだったのもあるけど、低い音から高い音までしっかりと聞こえたし、やっばライブを見るならライブハウスですなって感じです。

Setlist

M1.Never Ending Circles
M2.We Sink
M3.Keep You On My Side
M4.Lies
M5.Make Them Gold
M6.Empty Threat
M7.Tether
M8.Playing Dead
M9.Science/Visions
M10.Gun
M11.Bury It
M12.Under The Tide
M13.Recover
M14.Leave A Trace
M15.Clearest Blue

-encore-
M16.Afterglow
M17.The Mother We Share



次のライブはとうとうベルギーまで渡ってThe Libertinesを見ます。なんのトラブルもなく無事に見れることを願ってます。。。

MY ALBUM OF THE YEAR 2015

2015年、今年ももう終わってしまいます!!

ということで、、、


MY ALBUM OF THE YEAR 2015やっちゃいます!!!(ずっとやってみたかった)



今年は(個人的に)特にUK勢が新人・ベテランともに充実していた1年だったと思います。



2015年のフジロックサマソニのヘッドライナーを務めた6組のうち今年アルバムをリリースしたのは4組で全てUKでしたからね。(その辺りはどうランキングに入るのか!!!)



そんな超個人的趣向と少し一般的な目線を混ぜたランキングを発表します。





第10位 Muse - 「Drones」drones

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今年フジロックでヘッドライナーを務めたことがまだ記憶に新しい

説明不要の世界最強3ピースロックバンドMuseの第7作目



前作はMuseにとって、新境地を開拓するという意味合いが強いアルバムであったが、今回は打って変わって"原点回帰"を思わせるようなギターサウンドを中心とした曲が並んでいる。



しかし、原点回帰といっても近作を思わせるようなオーケストラ調の曲やエレクトロな曲も各所に散らばっていて、集大成と言ったほうが正しいかもしれない。



ヘビーサウンドが多いので、質感としては3rdアルバムに近いような気もするが、今やどのフェスに出演してもヘッドライナーとして君臨する壮大なMuseのスケールをギターロックで体現したようなアルバムである。



今作はコンセプトアルバムとなっていて、ドローンにまつわる脅迫や解放を表現しているが、そんな事いちいち考えずとも、とりあえず順番通りに聞いてもらえばシンプルにかっこいいと思えるところが何か所もあるだろう。



今年のフジロックは行くことができなかったが、ぜひまた単独公演で再来日してほしいところだ。(できればダウンロード・フェスのようなバキバキなセットリストが見たい!)



Best Track #5 「Reapers」:ライブで演奏したら間違いなく盛り上がるだろう一曲





第9位 GLIM SPANKY - 『SUNRISE JOURNEY』

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録画したフジロックのDVDを見ていたら、序盤でとってもかっこいいバンドがいました。

それがこのGLIM SPANKYです。今ドはマリ中で、来月発売のミニアルバムも買っちゃうし、今度あるツアーにも申し込もうとしているところです。


そんなGLIM SPANKYのメジャーデビューアルバムの『SUNRISE JOURNEY』


一曲目の焦燥から格好いいギターリフと力強い歌声が胸に突き刺さります。


洋楽をルーツに持っているアーティストではあるけど、アルバム全編日本語の歌詞のもので構成されています。それは聞いてもらう人に「伝えたい」という想いと「いかに伝えるか」を考えた結果だと思うし、ライブを見てて思ったのは自分たちの楽曲を観客の心に届けたいという気持ちがとても伝わってくるなぁ~ということでした。


最近徐々にタイアップなども増えてきているので、今よりもよりメジャーになる日は近いんじゃないかなと思っています。


Best Track #10 「大人になったら」:ボーカル松尾レミのプロのミュージシャンを目指すうえでの葛藤を描いた一曲




第8位 Alabama Shakes - 『Sound & Color』

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ポ~~~ン ポッポッ~ポ~~ という音から始まるiPadのCM曲になっている表題曲から始まるこのアルバムは、発売当初大きな話題になっていたのを覚えています。(それにのせられて買った。笑)


その話題の中で、特に印象に残っているのは、このアルバムが全米1位を獲得したということ。

どうしても日本のヒットチャートと比較しちゃうけど、普段アイドルの曲が年間のほとんどが上位を占めている現状から考えると、ブルース/ソウル/R&Bに根付いた音楽をやるインディーロック・バンドが1位を取っちゃうというのはちょっと想像できない。


基本的にスローテンポの曲が多いが、一曲一曲に厚みがあって、優しく包み込むような曲もあれば、単純にかっこいいと唸らせてくれる曲もあり、全く飽きることなく最後まで聞くことができる。そしてなんというか凄みがある。


その中心にいるのは、もちろんボーカルのブリタニー・ハワードでサウンド面でもビジュアル面でも彼女の印象がそのままバンドの印象となっている。


来日を切望しているアーティストの一人なので、ぜひ来年あたりフジロックで見たい。


Best Track #1 『Sound & Color』:どこかノスタルジーを感じさせる音とゆったりとした心地よさが同居する一曲





第7位 Noel Gallagher's High Flying Birds - 『Chasing Yesterday』

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言わずもがな、元OasisのNoel Gallagherのソロ2作目『Chasing Yesterday』

こんな引き出しもあったのか!という新たな一面とOasisデビュー当時のアルバムに入っていてもおかしくないようなロックテイストな楽曲が同居している。



それにしてもノエルが作る楽曲というのは耳にすんなりと入ってくる。初めて聞いてもどこか初めてな気がしない。それはパクっているというわけでなく、万人が聞いて良いと思えるような、そんなツボをよく抑えているのだろう。



というわけでよく聞き込むようなアルバムではないのだが、何年後に聞いてもいいなと思えるシンプルに良い作品である。



しかしどんなに良い作品を作ろうともライブのハイライトはこれまでもこれからもDon't look back in angerなんだろうな…笑



Best track #10 『Ballad Of The Mighty I』:ジョニー・マーも参加したノエルの真骨頂を発揮した一曲





第6位 Mew - 『+-(plus minus)』

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デンマークの至宝Mewの最新アルバム

もう最初のSatellitesから涙が止まらなくなるような感動的な楽曲が連なっている。



今年のサマソニでのセットリストはアルバムの順序とは逆になっていて、Witness→Satellitesとスタートしていたが、そのとき単独再来日公演も発表されていて、元々D'angeloを見ると強く決めていたので、2曲終わった時点で、断腸の思いでその場を離れてしまったのだ。



結局11月の再来日公演も行けなかったため、ライブの全貌を見ることができなかったのだが、わずかに見たライブは本当に素晴らしいものだった。



アルバムの方は、以前の方向性と大きく変わっているわけではないが、過去作よりも聴きやすく(10分も超える曲もあるがそこまで気にならない)、Mewの良さを凝縮したような傑作である。



Best Track #2 『Witness』:約3分の短い曲だが、迫り来るかっこいいギターリフと切なささえ感じさせるヨーナスの歌声が響きわたる一曲





第5位 The Prodigy - 『The Day Is My Enemy』

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これぞプロディジーと言うような破壊的・挑発的なサウンドが目白押しな今作。



背景には近年のEDMシーンへの怒りがあって、観客を盛り上げることだけに特化した中身のない音楽として批判的に捉えた彼らの答えともいえるアルバムだ。



アルバムの前半にシングルカットされた楽曲が多いのだが、個人的には後半の怒涛の流れが音楽的にも富んでいて好きである。



Best Track #12 『Medicine』:中近東風な雰囲気も帯びていて、ビートがバンバン押してくる一曲







第4位 Florence + The Machine - 『How Big, How Blue, How Beautiful』

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一気にフェスのヘッドライナーを務めるまで成長したFlorence + The Machineの3rdアルバム。



まずアルバム前半群の楽曲が素晴らしい。

Ship To Wreck~Queen Of Peaceまで息つく間もなく素晴らしい楽曲が並んでいる。



中盤以降ミドルテンポな曲も増えるが要所要所に明快かつポップな楽曲を挟んでいるためメリハリが効いていて飽きることなく最後まで聞くことができる。



また今回MVがアルバムの世界観に合わせてストーリー仕立てに作られているのでそちらの方も合わせて見て欲しい。



過去作と比べて、彼女の力強い歌声がより存在感を増しているし、ひと回りスケールアップしている印象を受ける。



日本と英米間の知名度の差がよく叫ばれるアーティストの1人ではあるが、ぜひ英断を下して頂いて、ここ日本でもヘッドライナーとして見たい。



Best Track #3 『How Big, How Blue, How Beautiful』:クラシックな趣きとスケール感がそびえ立つタイトル曲







第3位 The Libertines - 『Anthems For Doomed Youth』

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まさかThe Libertinesの新作が聞けるなんて、、、



UKロックの歴史に名を残す2つのアルバムを出したのがもう10年以上前のことである。



前作から実に11年ぶりにリリースされた今作は以前のような荒々しさや疾走感は鳴りを潜めたものの“現在”のThe Libertinesを表す傑作となっている。



輝かしい過去を持って、再結成をしたロックバンドの新作というのは聴きたいけども聴くのが怖いというのはよくあることだが、このThe Libertinesも例外ではなかった。



実際に発売前はこの3rdアルバムが大コケするんじゃないかという不安もあったが、過去作を上回るとは言えずとも、リリースして良かったと言えるアルバムだったと思う。



アルバムの構成もピートとカールが交互にボーカルをとるようになっていて、中盤のタイトル曲『Anthem For Doomed Youth』→過去の音源化されていなかった名曲『You're My Waterloo』へのリレーはこのアルバムのハイライトになっていると思う。



中盤以降はテンポの良い曲が連なっていて、『Glasgow Coma Scale Blues』が再生された頃には「おかえり!リバティーンズ!」となっていることだろう。



最近は香港のフェスに出演して久しぶりにアジア圏でライブを演ったThe Libertines



ぜひとも来日公演が実現しないものだろうか。

というよりはヨーロッパに行って見に行くしかないのだろう。





Best Track #8 『Heart Of The Matter』:The Libertinesらしいギターとピート&カールの掛け合いが見事な一曲







第2位 Madeon - 『Adventure』

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フランス人音楽プロデューサー兼DJ・Madeon
名前は既に知れ渡っていて、昨年はColdplayのアルバム曲のプロデュースなども話題になった。早熟の天才とも言われる彼の満を持しての1stフルアルバムだがこれが素晴らしい。


キラキラサウンドと呼ばれる彼のスタイルは根底にありながらも、#2の「You're on」のような大人の雰囲気を取り入れた曲などもあり、バラエティに富んだ美しい作品が詰め込められている。


ゲストボーカルもPassion PitやFoster The Peopleなど多彩で、一曲単位でも楽しめるし、アルバムを通して聞いても楽しめます。


EDMの系譜で語られることが多い彼ですが、EDMの枠組みに捉われられることのない素晴らしいポップアルバムを発表したと思います。


Best Track #3 『OK』:You're Onの流れから聞くのが最高。つい口ずさんでしまう曲。




第1位 Peace - 『World Pleasure』

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1位はバーミンガムの新星ことPeaceの2ndアルバム「Happy People」


煌びやかなアルバムジャケットのごとく、ブリットポップを思い起こさせるような浮遊感をアルバム全体に漂わせている。


UKロックの愛すべき絶妙なダサさというのを随所に感じさせてくれるので、大好きなアルバムです。


アルバムを通して聞いても、ゆっくりな曲が続くこともなくテンポ良く進むので最後の「World Pleasure」まであっという間である。


この「World Pleasure」が本当に名曲で、Primal Screamを彷彿させるようなグルーヴにちょいとけだるい感じのボーカルをのせているのが堪らない。細部を注意深く聞いても丁寧に作りこまれているなという印象を受ける。


個人的な後悔としてはサマソニに来るんだと予想して単独公演に行かなかったことですね。お金もなかったんだけど。ぜひ近いうちにまた来日してね。。。


Best Track #10 『World Pleasure』:今年何度も聞いた大好きな一曲!!!




以上で今年のMY ALBUM OF THE YEARは終わりです。1位に挙げたPeaceのアルバムがどの雑誌・サイトのランキングにも載っていなかったので、本当に個人的という感じでしたが、、、



ともあれ来年も素晴らしいアルバムに出会えることに期待しています。Apple Musicのおかげで色々な音楽に触れる機会が増えましたしね。


P.S.
ランキングを書き始めてから、MuseのアルバムよりもChvrchesのアルバムとかDisclosureのアルバムのほうが良かったかな~とか迷いも出てきましたけど、書き直すのめんどくさくて結局そのままに…笑

音楽ストリーミング・サービスに思うあれこれ

今年も残すこと1ヶ月となり、あらゆる音楽雑誌でAlbum of the yearが発表されているように、今年を振り返る時期になりましたね。

 

ここで私も少し今年の音楽に関することで大きなことは何かと考えてみたら、やはりApple MusicやLINE MUSICに代表されるような音楽のストリーミング・サービスがここ日本でも本格的に始まってきたということが一つの挙げられると思います。

 

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私はApple Musicが始まった当初は、たくさんの曲が聴き放題!という嬉しさよりも、むしろ「こんな余計なことをしなくていいのに…」というようなショックのほうが大きかった気がします。

 

私は好きなアーティストが新譜を出せば、必ず買うようにしているし、TSUTAYAなどでレンタルしたCDも気に入れば、お金に余裕があるときは物体として欲しくなるような人なんです。

(まずここでCD購入派と音源ダウンロード派に分かれると思いますが…)

 

そんな性格なので、Apple Musicの新譜も発売日に聴けること(洋楽は基本的にリリースから1年後にレンタル開始)や新旧の膨大な数の音楽が聴き放題という便利なストリーミングサービスは、私にとっては、今まで大切に使われていたのに中学校に入学した途端シャープペンシルに取って代わられた鉛筆と似たような気持ちになってしまうのです。

 

音楽への愛を示す形として、1番分かりやすいことはお金をかけること(つまりCDを買ったり、ライブへ行くこと)だと思います。

 

もちろんお金をかけることが音楽がどれほど好きかには比例しないし、それだけが音楽への愛を示す手段であると言っているわけではありません。

 

しかし、ストリーミング・サービスによって聞く音楽とCDを買って取り込んで聞く音楽では同じ音楽でも思い入れというのは変わってくるような気がします。(え…変わるよね?!?!)

 

ストリーミング・サービスというのは便利な側面、音楽というものが消耗品として消費されるような危険性もあると思うのです。大事なのは自分がどう聴くかなのですが。

 

 

とここまで、否定的なことばかり書いてきましたが、無理やり良い面も考えます。

 

Apple Musicを例にとると、月額980円、1年間使い続ければ約12,000円にもなります。

 

CDが2500円ぐらいだとすると、年間に5枚ぐらい買うぐらい音楽業界には貢献しているのです。

 

今の時代、年間にCDを5枚以上買う人って自分の周りにそう多くはないような気もします。

 

またアーティストにとってもより自分の音楽を多くの人に聴いてもらえる機会が増えるわけです。

 

そもそも、こうしたストリーミング・サービスが始まったのも、元を考えればYouTubeなどで音源などいくらでも溢れている状態があったからです。

 

お金を出してまで音楽を聴かないって人が増えたので、それならばほぼ無料に近い感じで音楽を提供しようという流れになるのは必然な気がします。(アーティストにとっても今はCDで稼ぐ時代ではなくライブなどで稼ぐ時代ですから。)

 

ではYouTubeよりもApple Musicが優れている点は何か。

 

例えば、Apple Musicは「❤︎For You」という機能があり、自分のプレイリストのデータから、好みに合わせて自分の知らない新たなアーティストの曲を含んだプレイリストを提案したり、初めて聴くアーティストのときに何から聴けばいいのか?というときに「はじめての◯◯」というプレイリストをすぐ見つけることができます。(これが結構便利!)

 

とまあ自分も最初に色々と言いつつも、実際にApple Musicを利用しているし、意外とApple Musicを楽しんじゃっている部分も多いです。笑

 

Apple Musicを使い始めて良かったことは、「気になるアーティストの新譜が聴ける。」

これが自分にとっては全てです。

 

以前まで、気になっていても買うほどではないかなというアーティストは1年後にレンタルが開始するまで聴けずにいることも多かったのですが、今では発売日に聴くことができます。

 

しかし、結局好きなアーティストの新譜が出たらCDを買っちゃうからお金はよりかかってしまうのですね。笑

 

これから新人とかのデビューアルバムを買うことは減るんだろうな~という感じです。

(もちろん良い作品はいずれCDとして欲しいという気持ちはある。笑)

 

私にとって、音楽のストリーミング・サービスというものの結論を申しますと、

 

「無ければ良かったことには越さないけど、便利だから使う!!!!」

 

です!

 

 

p.s.

 

実際周りの友人にストリーミング・サービスのことを尋ねても「それ便利なんですか~?」とかそもそも知らない人も多くて、自分だけが勝手に盛り上がってる問題ではあったのですが。。。笑

[2015.11.1]GLIM SPANKY Live At 静岡理工科大学 大学祭

GLIM SPANKY

今年のフジロックに出演し、Red Marqueeのトップバッターながら観客を大いに沸かせていたこのバンドが近場にある静岡理工科大で学園祭ライブをするというので行かないわけがない

とここまで書いたが、当方今年のフジロックには行っておらず、GLIM SPANKYを知ったのもCSのフジテレビNEXTで放送されたフジロック特番を見てからなのだ

序盤だったので、ぼっーとスマホをいじりながら見ていたんだけど、「んっ?今なんかカッコよかったよね」などと一緒に見ていた友人に話したのを覚えている笑

一番の特徴はやはりボーカルの松尾レミのハスキーで力強い歌声だと思う。

スズキのCMでジャニス・ジョプリンのMove Overをカバーしているけど、知らない人にこの曲を聴かせたら大抵「あっ聞いたことがある!」って反応が返ってくる。

それほど強いインパクトを与えるボーカルってそう多くはない。(Superflyとか松崎しげるとか挙げられるかも)


と前置きが長くなったが、いざ車を1時間弱走らせて理工科大学まで。

エコパの近くにあるのは知っていたが、初めて入った。本当にど田舎。他に何もない!笑

ライブの客層はというと、学園祭ライブなのに学生よりも普段からライブに行っているだろう音楽好きなオジさんたちの方が目立っていた。笑

音楽性がオールドロックをルーツとしているところがあるので、若い人から50代のオッさんまで幅広い人に受け入れられるのだろう。

ライブがスタートし、私のGLIM SPANKY初体験が始まる。

予習段階ではあんまり気づいていなかったけど、GLIM SPANKY、ギターも相当かっこ良い。
歌へのギターリフを乗せ方が非常に好みである。

ライブを見て音源のまた違った良さに気づくこともあるからやっぱりライブには行かなければならないなと感じる。

ライブ序盤は初ライブということもあり、様子見なところもあったが中盤以降はもう体がどんどん乗ってきた。

途中まで松尾レミのMCが少なかったり、新曲のNEXT ONEの説明をギターの亀本に任せて、最後に「…という曲です。聴いてください」みたいな感じだったので、あんまり喋るのが好きじゃないのかなどと思っていたが、

ライブの終盤、自身の音楽活動の動機や「子供に夢を諦めろという大人は悲しい」と言った話を力強く語っていて、そのとき「人に伝える」ことを大事にしているんだなというのを感じた。
表現者にとってはとても大事なことだ。

思わず聞き入ってしまった。

最後は「大人になったら」で1時間のライブはあっという間に終了。

ライブやライブ後のインタビューで感じたが、音楽性とは違って、メンバーの2人はとても明るくて気さくな人たちだった。

特にギターの亀本さんの言動から絶対面白い人だと思った!笑

今回は無料ライブだったが、次はぜひともお金を払ってみたいと思わせてくれる素晴らしいバンドであった。


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[2015.9.20]ULTRA JAPAN Day2

友人に誘われたこともあり、ULTRA JAPANに行ってまいりました。

去年から日本に上陸したULTRA MUSIC FESTIVAL!!!
僕のイメージでは、ULTRA JAPANといったらパーティーピーポーの頂点に立つイベントだと思っていて、自分から行くことはないだろうけど、どんなものか興味あったので誘いにのって行ってみることに!!!
(実を言うとAviciiの単独がキャンセルされたことも大きい。)

ULTRAといったら、まさに都会のなかで、ビルに囲まれたような場所でやるイメージがあって、ここ日本でもお台場のガンダムが立ってるところのすぐ近くで特設会場が組まれるという。

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フジテレビの球体も見えますね。笑

ULTRA JAPANは公式にアフターパーティーも設けられたりして、音楽フェスのなかでもパーティー感が強く、ちょっと他のフェスと一緒のくくりではないような気がします。

そしてウルトラのチケット形態は通常のやつに加えて、VIPチケット、そして普通の人には買えないVVIPチケットなるものまであるそうなのです。
VIP席やVVIP席が会場の中でも存在感があって、金持ちと庶民の違いがはっきりと感じたり感じなかったり。そこらへんがやっぱりアメリカ的だなと思います。笑
VVIPの方々はフジテレビの球体の中で行われるアフターパーティーに参加できるそうなのです(すごい!)


今年は3日間すべて晴れていて、もう秋だと言うのに日中は暑かったですね。僕は2日目だけなんですけど。

2日目はトリがskrillexなんですね。skrillexは僕が初めて好きかもって思ったEDM系のアーティストなので、それを見にウルトラに参加したようなものです。

静岡の自宅から朝8時に出発して、会場についたのは15時ぐらいですかね。
昼食休憩したり、事故渋滞に巻き込まれて思ったより時間がかかっちゃいました。
シルバーウィークといっても東名の上りはそこまで混んでなかったような気がしますね。

ULTRA JAPANのステージは小ステージ・中ステージ・メインステージと分かれているのですが、ほぼメインステージに人が集まる感じですね。

会場をでたらすぐにダイバーシティ東京があるので、見たいDJの時間に近づいてきたら会場に入るって感じ、出入りが常に活発でした。

あとULTRA JAPANは会場外でもステージが一部遠くから見えて、音も結構聞こえるので、無料でもわりと楽しめるじゃないかなと思いました。笑


アルコールを注入して気持ちを高めてまずはNicky Romero

これぞEDMと言わんばかりのキラキラでアゲアゲなDJプレイが続く

サマソニのときのZEDDに近いような感じなんだけど、こちらの気持ちの持ちようが全然違ったのでなんだかすごい楽しめました!笑

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Worriors~


運転の疲れもあって、DJ SNAKEはステージから離れてふんわりと聞くことに。

タイトな曲が多い中、いきなりOasisのWonderwallを流したりしてたのはびっくりしたけど

ニッキーロメロよりこっちをしっかり見れば良かったかなとちょっと後悔



DJセットなので、転換時間が非常に短いのですね。スネークが終わって少ししたらカウントダウンが始まり、本日のヘッドライナー・サニームーアことSkrillexが登場!!!

高速ミックスで曲数がかなり多くなるのは知ってたけど、実際に体感してみるとやばいですね!休む暇が一時もない!笑

Right Inとかのダブステップ全開な曲が流れたときが一番テンションが上がりました

ライブの終盤にはまさかのBABYMETALが登場!笑

こればっかりは予想してなかった!
俺得な共演ではありました!笑

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最後はWhere Are Ü Nowで締めくくられて、観に来た人が全員満足したんじゃないかってくらい完璧なステージだったんじゃないかと思う。

シンガポールでライブがあるのに日本に寄り道したり、KYOTOって曲を作ってしまったり、今日のライブでも宇多田ヒカルの曲を差し込んだり日本愛にあふれるサニームーア君。また近いうちに来日してほしいものです。


これにて僕のULTRA JAPANは終了です。アフターパーティーには行かず、予約したホテルがある駅に直行です。

ライブ後の会場はゴミとタバコの吸殻であふれていて、イベントの性質的に仕方ないのかなと思いつつ、見てて気持ちよくはないものですね。

かといってパーティーピーポー達がゴミ拾いしてるのも見たくないです。笑

色んなことを考えさせるイベントではありますが、終わってみると楽しかったなという気持ちのほうが大きいです。
某有名人も見ることができましたし笑

ラインナップ次第ではまた来たいなって思ったり、やっぱりロックフェスとかでEDM系のアーティストを見たほうがいいかなと思ったり、、、

まあでも今回ウルトラに参加できて楽しかったです!以上

[2015.8.16]SUMMER SONIC 2015 Day2

サマソニ2日目です!!
今日も朝から見たいものがあったので早々にメッセへ

  • 10:00~ RAINBOW STAGE 水曜日のカンパネラ(Opening Act)

今回初めてレインボーステージに来ましたね。
見に来たのは今年の4月くらいからにわかに興味を持ち始めた水曜日のカンパネラ。
気がつけば今年唯一見た邦楽アクトでした。

水曜日のカンパネラという音楽ユニット、実は3人いるのだけど実際にライブをするのはコムアイの1人だけというちょっと変わった活動方式。
無機質な電子音になんだか耳に残る中毒性の強いラップを乗せて独自の世界観を築き上げてます。

レインボーステージにも朝からたくさん人が集まっていて注目度の高さが伺えました。

わずかな時間だったけど、確かにオーディエンスを水曜日のカンパネラの世界観に引き込んでいたし、もっともっと見たいと思わせてくれたライブでした。

MCのほうも「今日はディアンジェロを見るついでにライブしに来ましたから」などとすごくマイペースに自由に話していて楽しませてもらいました。
コムアイには人を惹きつける力がありますね。

「魂の16連射!!!!!!!」

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smallpoolsを見にソニックステージへ。人はすでにたくさん。Dreamingが聞ければいいなと思ってたぐらいなので、後ろのほうで座りながらまったりと聞いていた。


  • 12:05~ RAINBOW STAGE Misterwives

NY出身の大型新人インディーポップバンド・ミスターワイブス!!!
タイムテーブルが発表されてからこの時間帯何を見ようかな~って感じで見ること決めたアクトだったので、そこまで期待は高くなかったのだが、それが良い意味で大きく裏切られた。

1曲目のOur Own Houseが始まった瞬間から良いライブになるっていう予感がぐんぐんしていた。

ボーカルマンディのパワフルな歌声に加えてすごく楽しそうに歌うのでこっちまで楽しくなってきてしまう。腹筋で日本でライブをできる喜びを伝えるという謎のパフォーマンスも面白かった。笑

盛り上げに盛り上げて最後にはMark RonsonのUptown Funkのカバーまでしてしまうだから、本当に楽しかった。

また来日したら見に行きたいな。

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  • 13:25~ SONIC STAGE Sheppard

友人からCDを借りたりして、サマソニで必ず見たいなと思っていたアーティスト。
夏が似合う、あぁオーストラリアの素敵な海が見える街で育ったんだなというのがよく伝わる音楽。

兄妹が中心となってやっているバンドなので息もバッチリ。兄がすごくテンションが高いというかちょっとおかしくて面白かった。

「次やるのは、Let Me Down Easyっていう曲なんだけど、本当に“Easy”だから一緒に歌ってよ!」と言って、ソニックステージで大合唱が起こったのがライブのハイライトだったと思う。
このとき夏フェスって本当にいいな~と思っていた。笑

最後に彼らの代表曲Geronimoでライブは盛況のままに終了!!!次作と次の来日が早くも楽しみだ。

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  • 16:15~ MARINE STAGE ZEDD

メインステージにEDM界のプリンス・ZEDDが登場である。去年のソニマニに続き2年連続の出場で、去年はサカナクションKASABIANに集中していたので一切見ることはなかったのだが、相当盛り上がっていたのはよく聞いていたので、1度見てみようと今回マリンへ足を運んだ。

個人的に総括するとZEDDのライブは微妙…だったかな。いかにもこれぞEDMのライブだ!って感じで、音楽は人を盛り上げるための道具って感じがしてしまって好感があまり持てなかった。
とは言っても周りは相当盛り上がっていて、温度差を感じずにはいられなかった。自分にはEDMのノリは合わないのかもしれないと思った。

ZEDDが嫌いというわけじゃなく、本当に良い曲を作るな~とも思うんで。


次はメッセに戻って、郷ひろみを見たいなと思っていたが、人が多いのは嫌だな~と思って今年まだ行ってなかったビーチステージへ。

ちょうどMonkey Magicがやっていて、もうそろそろで日が沈みそうな時間帯にとても心が安らぐ音楽が聞けた。
それにしてもこの時間のビーチステージの景色はとても素晴らしかったな。。。

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Monkey Magicが終わり、ソニックステージのClean Banditに向かった。
本来この時間はPassion Pitだったのだが、直前にキャンセルしてしまったので、その代わりにClean Banditがソニックの準トリを飾ることに。

ライブはReal Loveでスタート!!!ここからどんどんライブは盛り上がっていくはずだが、サマソニ最終日の終盤ということもあり、自身のコンディションはとても盛り上がる状態になく、端っこで座って聞くことにした。

するといつしか意識が朦朧となり、気がついたときにはすでに会場は閑散としており、Clean Banditのライブは終わっていた!!!笑
なんたる大失態。。。

でもまあトリを良いコンディションで見られる方が重要だなと気持ちを切り替えて、ソニックステージのトリMewに備えた。
といっても今日の1番の目的はディアンジェロを見ることだったので、最初の数曲だけ見てソニックステージを後にした。
本当にカッコよかったので、ステージを後にするのが心苦しかった。。。


  • 20:40~ MOUNTAIN STAGE D'angelo And The Vanguard

ネオソウルの伝説の復活!!奇跡の新作!!奇跡の来日!!と今回サマソニの出演には多くの話題を呼んだディアンジェロ
今年のサマソニでこれは外せないということで、にわかながら前方で楽しませてもらうことに。

相当疲れた身体ではあったが、分厚いグルーヴに自然と身体は動いてしまう。音楽に身を任せるがままという状態になっていて、とても心地よかった。

ライブにおいて、The Vanguardのバンドチームが非常に大きな役割を果たしていて、特にドラムのクリス・デイヴの演奏が凄まじい!!!ハンパなかった!!!笑

曲数が少ない代わりに1曲1曲が相当厚みを持って演奏されていた。

ラストのHow does it feel?のときに、バンドメンバー1人1人に焦点当てて退場させるという演出もライブの終わりに向けて感動を誘うものであったと思う。

ライブ終わったとき、凄いものを見てしまったな感じで友人と合流して「めっちゃ良かったね!!!」と確認し合うまで放心状態になっていた。

今年なサマソニの大トリを飾るのに素晴らしいアクトだった。

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こうしてソニックマニアから始まった今年のサマーソニックは全行程を終了しました。
ホテルのベッドの気持ちよさが今年のサマソニの過酷さとともに素晴らしさを語っていたと思います。

今年例年よりもロック色が薄まってしまったのは個人的に少し残念ではあるのだけど、それ以上に素晴らしいポップアクトをたくさん揃えてくれたので過去2年のサマソニよりも非常に満足度は高いです。

来年は誰が出るのでしょう?今から予想するのが楽しみですね。