My Own Life Is Rubbish

主にライブレビューや音楽のことについてのブログです。

[2019.11.4]BATTLES JAPAN TOUR 2019 @ ザ・恵比寿ガーデンホール

Battlesの来日公演だー!!!あの神がかっていたフジのライブ以来単独公演があれば必ず行こうと思ってた!しかも今回は祝日開催ということで迷うことなく先行で買った。

朝霧JAMが台風で飛んでしまったために、サマソニ以来のライブとなる。

 

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Battlesだけで十分なのに今回は前座に平沢進が出演するという事件。ちょっと狂ってるおじいちゃんというイメージしかなかったけど、若い子からおじさんおばさんまで幅広くカリスマ的な人気を誇るアーティストらしい。実際に「ヒラサワッーーーー!!!」という歓声が飛び交ってたし😂

音楽性的には実験性などバトルスと通ずるとこもあったけど、とても30分じゃ咀嚼できるアートではなかった。笑 (特にビジュアル面で)

 

そしていよいよバトルス。

フジで観たときは3人だったはずなのに、いつのまにか2人体制になっていた。笑

 

ライブは最新作からMVも作られたFort Greene Parkからスタート。相変わらず高すぎるジョンのシンバルがガシャンと力強く叩かれるのを見て聴いてバトルスのライブの感じを身体が思い出す。これが観たかったのよ。

 

2人体制になったことで、音の厚みがなくなるかな〜と心配ではあったが、それは見事に杞憂に終わって、むしろ以前よりもよりソリッドでコンパクトに、バトルスの音楽を作る個々の音に注目できるようになった気がする。Atlasはどうなっても楽しいし🤣

新作はアートワーク的にも音楽も幾何学的なアプローチで良くも悪くも“無機質”な印象を受けていたけど、実際にライブを見てから再び音源を聴いたらまた違った側面が見えてくるのではないかと思った。これはバトルスに限らないけど、ライブを観ると音源を聴くのがより楽しくなるっていうのはあると思う。

 

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時間は1時間くらいとフェスセットの尺だったけど、濃密だったので満足。オープニングアクトが入って無理だと諦めていた新幹線にも乗れたしね!

 

街はもうイルミネーション…

恵比寿の街、綺麗だし余裕を感じるから好き。また恵比寿近辺に来たいな。

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[2019.8.18]SUMMER SONIC 2019 Day3

SUMMER SONIC 2019!!!

今年は20周年ということで攻めに攻めたラインナップ!!!……ということは決してなく、日本のフェスを彩ってきたRed Hot Chili PeppersRADWIMPSMAN WITH A MISSIONなどの国内外のロックバンドが多数出演するある意味サマソニらしさ全開のラインナップという印象。また日本人アーティスト初ヘッドライナーとしてB'zが発表された。個人的には日本人アーティストがヘッドライナーを務めるのは大アリだけど、今1番売れている星野源や米津玄師、深夜に出ていたSEKAI NO OWARIサカナクションみたいな若いアーティストがトリを務めた方が未来に向けてポジティブな感じがするな〜という感想をもったり🤔 でも結果的には2013年以来のソールドアウトだったし、台風の影響でアーティストの出演キャンセルなどはあったけど、大成功とは言えるのではないだろうか。今後もサマソニみたいな大好きなイベントが続いていくには、興行収入をしっかりと稼ぐことは非常に大事よね。

と若干ネガティブ的なことを言いつつも、サマソニは現行の洋楽シーンをちゃんと観せる!という姿勢は決して忘れていない。2010年代後半のサマソニの大きなトピックになり続けたEDM勢がマリンを揺らし、DisclosureやFlumeなど自分が大好きなダンス/エレクトロニック系のアーティストや現在一番観たいラップグループBROCKHAMPTONが出演する東京3日目に参加することはすぐ決めた!初日のThe 1975もめちゃくちゃ観たかったけどね〜😭

というわけで、3日目だけ行く予定だったのだけど、どうしてしまったことか直前になって、結構ノリだけでサカナクションが出るミッドナイトソニックを見たくなって急遽チケットを入手!笑(よく手に入ったな〜)急に観られるサカナクションめっちゃテンション上がる〜。

 

◉NF in MIDNIGHT SONIC

 

ミッドナイトソニックは年によって変わるけど、大体土日どっかのチケットがあれば入場できるので、今年Day3のチケットでは入場できないことにちょっぴり納得行かなかったり?

それは置いといても、NF in MIDNIGHT SONICは結構通好みのラインナップになっていて(Washed Outとかすごい見たかった!)、サカナクションが自分たちのファンに観せたいラインナップという意図も多少あったのだろうけど、それがどこまで届いていたかは疑問。(サカナクションとそれ以外のときの集客の落差が凄かった。😂)でもこの中だと圧倒的にサカナクションが楽しすぎるなとは思う!

 

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サカナクションを観るのはこれで3回目。去年フジロックでみて、その前だと2014年のソニックマニアになるのかな。全然ファンだとは思っていなかったけど、観るたびに凄いバンドだな〜と思い知らされる。絶対楽しく踊れる安心安全の日本を代表するアーティスト。

去年のフジは序盤は比較的落ち着いたセットリストで尻上がりにオーディエンスを爆上げしていたイメージがあるけど、この日は最初からアルクアラウンドや夜の踊り子などのシングル曲で序盤から飛ばしていた!サカナクション待ちが多かったと予想されるオーディエンスがこれで盛り上がらないわけがない。前方から離れた後方から楽しく踊りながら観てたけど、深夜とは思えない熱気だった。

サカナクションはやはり演出のこだわりがすごい。楽曲をモチーフにしたVJが多数スクリーン上に映し出され、それが曲とリンクしている様は観てて圧巻。よくあるMV素材を写しているだけって感じではなく、しっかりとライブ用に作り込まれているに違いない。

もはや恒例感もあるが、メンバー全員がラップトップ前に横一列に並んでミュージックが演奏される。今でこそ慣れはあるけど、初めて観たときは何じゃこれ?!っ感じだったからね。

今日はこれが聴きたかった!冒頭のカッティングギターが印象的な忘れられないの〜が終盤になって披露された。MVは80年代のオマージュ満載だけど、こんなにクリアな音で、音数も多すぎず心地よい曲なんて今じゃないと作られないのではないか。安定してこれぞサカナクション!というテイストを保ちつつ、クオリティの高いポップ・ソングを提供し続けるのは素直に凄いなと感心する。

最後はとどめのアイデンティティからの新宝島という最強セトリ大熱狂のうちに終了!深夜2時のサカナクション超楽しかった!

 

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本来ならすごいWashed Outも観たかったけど、もうそんな体力はなく、曲がごっそりといなくなったマウンテンである程度おちゃらけて退散!Feel It Aroundまでは粘りたかったな〜笑


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SUMMER SONIC 2019 Day3

 

Mahaliaを観る予定だったけど、昨日のMIDNIGHT SONIC参加で予定変更!I Wish I Missed My Ex聴きたかったな〜。

 

というわけで、本日最初に観たのはLAを拠点とするThe Regrettes。レトロな趣を漂わせるガレージロック・バンド!サマソニ来たら毎年この手のバンドをブッキングしていて、自分も毎年観ている気がする。普通に楽しかったけど、去年のDream Wifeほどグッとこなかったな〜。


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灼熱の屋外ステージに行くかどうかは考えものだったけど、やっぱBLACKPINKをスタンドからチラ見しようとマリンステージへ。今年のコーチェラの堂々たるパフォーマンスをYouTube配信で観て胸を熱くした今年の春。満を持してサマーソニックに登場である。今やサマソニの出演なんて考えられないけど、BTSも4年前にレインボーステージに出てたりもする。そう思うと、ここ数年のK-Popの世界的躍進は凄いな…。

黒人主体のバックバンドを従えて代表曲のDDU-DU DDU-DUで華やかに登場!いやマジでカッコいい。グルーヴを効かせた演奏にキレッキレなダンスを披露していて、ちょっとチラ見の気持ちはすっ飛んだ。

でもやっぱり洋楽フェスとは言え、日本語ver.で歌うのね。海外では韓国語のままで歌って売れているのに、日本ではやはり独自のK-Popマーケットが存在していて、そこには属していないからちょっとモヤモヤしたり。(単純に普段はKR ver.を聴いているからそっちで聴きたかったなという思いも。)でもだからこそ日本のファンは早くから彼女たちのことを応援し続けてきたし、彼女たちも日本には特別な思いがあったりもするのではないだろうか。とても完璧なパフィーマンスを見せているのに、日本語でMCをしてくれているときはとてもキュートで一気にアイドルグループの感じになっていた。ブルピン観て2019年を感じた!めっちゃ暑かったけど!


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  • 16:50~ Mountain Stage Brockhampton 

いやしかし、ブロックハンプトンでしょ!今年はのサマソニは。カニエ・ウェストのファンサイトで知り合ってラップ・クルーを結成したっていうのはとても今時だけれども、彼らが新しいのは自らのことを“ボーイ・バンド”と言い張ること。(日本の嵐やSMAPのようなアイドル・グループは海外ではBoybandと呼ばれる。)

どう考えてもボーイ・バンドではないんだけど、ストリーミングによってメイン・ストリームの音楽シーンが混沌としている現在の時代、アイドルって自分で言っちゃうの面白くない?っていう感覚なのだろう。実際、BrockhamptonってRap界隈でもかなり異質な存在。それでいて、おそらくかなりポップスに対しても理解があるから、国や人種を超えて多くの人々に届く音楽である可能性を秘めている。海外フェスの映像とか観るととにかく盛り上がりが凄いんですもの!

スペースに余裕があったので、かなり前方まで来たけど、ここの位置でBrockhamptonを観ている人たちとは音楽の話で盛り上がったりできるのかな?って思う。笑

新作が発売直前ということで、新曲からI BEEN BORN AGAINで登場!どう考えてもボーイ・バンドじゃない…って思っていたのは音源だけを聴いていたからかもしれない。ステージ上に立っている6人はみんな煌びやかな衣装に身を包んで、スマートにマイクリレーをしている姿を見ると、こ、これはボーイ・バンドなのかもしれない…って思わされる😂

新曲が複数披露された今回のステージ。タイミング的にもworld debutなのではないだろうかという貴重なステージとなったが、やっぱりテンションが上がるのはSATURATIONの曲。GOLD, ZIPPERなど、中毒性抜群なトラックがBrockhamptonの持ち味とも言えるけど、こんなの生で聴いたら楽しくならないわけがない!頻繁にモッシュピットが作られ、(やめとけばいいのに)突入したら見事に親指の爪を割ってしまった😱サンダルなのも悪かった。笑

体感時間はあっという間の、あっという間で最後のBOOGIEになってしまった。体感時間が短いライブは良いライブの証拠!好きなNEW ORLEANSやってくれなかったのは残念だが、なんとなく次の来日公演もあるような気がするので、それを楽しみに待つことにする。Brockhamtonはリリースもかなりハイペースなので、一年違うとライブの内容はかなり違うものになりそう。英米の人たちは毎年のように観られて羨ましいな。


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各々のラップの個性がかなり違うので面白い。jobaはかなりCrazy!笑

 

Chvrches、最近よく来日しているし、去年フジロックで観たばかりだしと当日になるまで観ようかどうか迷っていた。でもBeachステージ(ロケーション最高だけど)に行っても、また最後にマウンテンに戻ってくるのに、ちょっと観に行くのも砂で足元を汚すのとか考えていたらメッセに残っているのがベストだと判断。

Chvrchesは2nd出たあたりが一番個人的好きのピークだったな〜と思いつつも、3rdアルバムLove Is Deadが彼女らにとって大きな転換点となったに違いない。インディー的価値観が強かった1st, 2ndから、より開かれたポップ作品に振り切り、かつライブにはドラマーを帯同させることによって一気にスケール感がアップした。去年アルバムを出して、アルバムツアーも2年目ということもあり、現行の体制の完成形を見たような安心感のあるライブ。

あんまり聞き込んでいない3rdではあるのだが、たくさん聴いていた1st, 2ndよりもライブ映えするのは3rdアルバムの曲。昔は代表曲The Mother We Shareで締めていたけど、今はNever Say Dieなんだね。ドラマチックな展開の本当に素晴らしい曲だと思う。

ちなみにこの日もVo. のローレンはくるくる回っていた!笑(本人のインスタで知ったけど、あれはT poseというらしい。)

 

思えば、初めて行ったサマソニにもChvrchesやThe 1975が出ていて、その年は他にもUK発の新人がバンドが多数出演していたけど、現在ちゃんと人気を獲得していて、評価を得ているのって、エレクトロ系ができてポップに対して理解が深い上記の二組だという事実。すっかりとフェスを象徴するアーティストへと成長したね。


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  • 20:00~ Moutain Stage Disclosure

最高の贅沢!DisclosureのDJセット。せっかくの来日なのにライブセットじゃないの?って人もいるかもしれないけど、去年のあのブラック・ミュージックやディスコをスタイリッシュに仕上げた素晴らしいシングル群を聴いて、今のモードは完全にDJモードなんだと感じた!Disclosureの今年の海外フェスの映像をちらほら観たけど、野外の解放されたステージで本当に素敵な空間が作られているのが伝わってくる!

サマソニもビーチステージで観られたらこんな幸せなことはないのに〜と夢想したけど、普通にマウンテンステージでした。テンション上がって意味もなくめちゃくちゃ前の方で観た。

 

新曲はUltimatumくらいしかやってくれなかったけど、デビュー時に世界を驚かせたSettleの曲を中心に、派手さはなくとも単純にDJの上手さだけで2ndステージのトリを務めあげる。マリンもソニックもDJアクトだけど、間違いなく一番踊れるのはマウンテンのDisclosure!近年の曲から往年のハウスの名曲までプレイされ、特にLatch前に流れたStardustのMusic Sounds With Betterは印象的。Disclosureがプレイすることによって、また世界中で再評価が加速するのかもしれない。

ちなみにSpotifyで公開されているDisclosure公式のDisclosure's Record Bagというプレイリストまじで最高なので、ダンス、エレクトロ・ミュージック好きはチェックするべき!

最後はFlume RemixのYou & Meでお別れ(ちなみにSONICのFlumeもやったらしい)。本当に楽しすぎたのであと5時間くらいやって欲しかったよ😂


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今年は記念すべき20周年だというのに、例年以上にサクッと参加してしまった感があるサマソニでした。20周年おめでとう。2013年から毎年来て早くも7年だよ。7/20、1/3以上参加してたらもうサマソニ・フリークを名乗っていいかしら?笑

本当に本当に大好きなフェスなので、来年はお休みだけど、また再来年パワーアップして帰ってきてください!

[2019.7.27-28]FUJI ROCK FESTIVAL 2019 Day2, 3

Day2...

起床して混み混みの苗場温泉で身体をすっきりとさせ、あれ?意外と天気いいじゃん!とこの日最後の晴れ間を楽しむ。

 

レッド・マーキーで観たのは、ずっと真夜中でいいのに。というバンド。

バンド名の、ずっと真夜中でいいのに。っていうその気持ち分かるぜ…👍くらいの軽い気持ちで観に行ったけど、音楽好きの同期や友人からの反応が一番くらいに大きかったので、これからくるバンドなのかもしれない。秒針を噛む、というピアノのイントロが印象的な曲は予習していたのでおっ!とは思ったけど、基本的にはノリかたがいまいち掴めず…。いわゆるフジロック向きの音楽性ではない様な気もしたけど、フェスとしてもっと多くの客層に門戸を開くべきだし、邦楽的とも言えるこのいったバンドを海外のお客さんにアピールする場所としても機能するのだろう。

 

その後は晴れているうちにと、ドラゴンドラに乗って2年振りのDaydreamingへ。標高が高いので本来ならばメイン会場よりも寒いはずだけど、この日はちょうどDaydreamingが雲の間の青空の下にあって下界よりもむしろ暖かいくらいだった!ま、疲れたね〜と休んでいる間に大雨が降り出してきてしまったんだけど😭そしてこの雨はこの日止むことがなかった……。

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DYGLを観に、というより雨が酷かったので、とりあえずレッド・マーキーへ。というのが正解だろう。この後もしばらくレッドにいる予定だったので、大雨というコンディションの中だと、ちょうど良いスケジュールとなった。

DYGLは今までフェスで観たことがあるような、ないようなという感じだったけど、こんなにカッコよいバンドだったっけ?DYGLって。

1st Albumのときは、The StrokesのAlbert Hammond Jr. にプロデュースされるという日本のバンドがそんな羨ましいになっちゃう?というイメージが先行してしまっていたけど(The Strokesの大ファンとしては!)、今回観た彼らのライブはしっかりと地に足がついたような感じで、頼もしいパフォーマンスを披露していた。他の海外のガレージ・バンドと比べても、全然引けを取らないというか、全く負けていない感じがした。現在は拠点をロンドンに移しているらしいけど、その成果をがっつりと感じた。よく知っている1stの曲はあんまりやっていなかった気がするけど、すごいカッコよかった!DYGL!


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  • 17:50〜 Red Marquee Alvvays

本日一番楽しみにしていたのはこのAlvvays。vvと書いてwと読む。検索しやすい!笑 楽しみだったけど、前のDYGL終わりの入れ替えのときにスルスルと最前列まで来るとは思わなかった😂リハーサル中にBelle & Sebastianが流れていて、この手のインディー・バンドってしっかりと過去の音楽の積み重ねの上にあるって感じがして安心するんだよね。もう既に胸がキュンキュンですよ!

美しいメロディーにドリーム・ポップというジャンルの通りに柵に腕を置きながら夢心地な気分。淡々と曲をやっていくような印象もあったけど、そこにいい音楽さえあればそれ以上はいらないんだよね。Archie, Marry Me 最初から最後まで大好きな曲。大雨で野外フェスの過酷さが繰り広げられた最中、一番幸福な場所と時間だったのではないだろうか。


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アメリカのインディペンド映画に出てくるような服を身にまとっているケリーに目がいったな😌

 

  • 20:00〜 Red Marquee Daniel Caesar

来日キャンセルを挟んで、念願の初来日ライブのダニエル・シーザー。極上のメロウなチルいR&B。コンディションの悪さと疲労が溜まっていたけど、H.E.Rとの超絶代表曲のBest Partを聴けたときは流石にテンションが上がった!

新曲だとToo deep to turn backっていう曲が印象に残ったかなぁ。ダニエル・シーザーはフェスでもいいけど、フェスなら海辺の横浜のやつとか、とにかくもっと上質で贅沢な環境で聴きたいかもね。笑


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雨はずっと止まず、、、レッドにしばらくいたから屋根がないところに出るのはものすごく億劫だったけど、このままテントに戻って1日を終えるのはもったいない。決死の覚悟でレッドを飛び出す。

このひどい雨の中ではもう野鳥の会・長靴は意味を成さない。使い始めて4年目ということもあるが、どこからか靴の中に水が侵入してきて歩くたびにぐちょぐちょだ。しかし、そうなって言えば逆に吹っ切れるというか、新しいレインブーツを買う決心がついた。笑

 

道中グリーンステージで大雨の中Siaが降臨!Siaを確かにこの眼で直に見たぞ!というのを胸にしまう。一曲目が何かの映画の主題歌になっていたことで知っているAliveだったのはラッキーだった。そこで立ち止まってSiaを観ても絶対に素晴らしい体験になるというのは予想できたけど、なんか今日はすごいEgo-Wrappin'を観たい気分だった。この悪天候の中奥地のヘブンに行くのはなかなかしんどい決断だったけど、性格的に辛いことの先にはご褒美が待っているはず!という考えで行動してしまうのだよね😂

 

Ego-Wrappin'はいつ観ても最高!…のであるならば別に今観なくてもいいじゃんと言って他の観る機会が少なそうなアクトを観るのが自分のフェスのセオリーではある。例えばサマソニなら絶対にセオリーに従うんだけど、フジロックみたいな野外フェスだと楽しいのが正義!ってなってしまう。

ヘブンのトリという最高のシチュエーション、雨が降ってなければなおさらに。今回はあいにくの大雨。だからこそ今ここに残っているオーディエンスは相当なエゴラッピン好きか、雨とか関係なく楽しみたい人たちって保証されている。豚の角煮丼を食べて英気を養いつつ、本腰を入れてエゴラッピンを楽しみに行く!!

くちばしにチェリーの始まりを告げるホーン・セクションが鳴り響いたとき、一瞬雨が弱まったような記憶がある。雨で沈みかかっていたテンションはどこに行ったのやら、楽しい音楽の力で今日一番のハイテンションに到達!ライブ全体を通して、楽しかったな〜っていう記憶しか残っていないけど、中納さんが今日ここに人たち1人ずつ全員抱きしめたいって言っていたのは心に残っている。全く晴れていないレイニーな空だったけど、ラストは大好きなサニーサイドメロディーで多幸感いっぱいのまま終了!EGO-WRAPPIN'の単独行こうと胸に誓った。

 

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通りがかかりにホワイトのDeath Cab For Cutieを観る。ホワイトに到着した頃には、ライブはもうクライマックスでTransatlanticismが美しく響き渡っている。全部つまみ食いな感じだけど、主要4ステージのトリのアクトを一応観はしたね。

 

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帰りの道中、ホワイトーグリーン間の一部が完全に池と化して、改めて今回のフジの難民キャンプ具合を感じさせられることに…。一人無言で歩いていたら、急に外国の方に「見ろよ、あれ!」みたいな感じで話しかけられて、「Oh...Like a lake..」「we can swim! Hahaha...」みたいな会話をして2日目は終了。心配だったけど、テントは無事で良かった。スノーピーク最高。

 

Day3

 

嵐は過ぎ去り苗場の天気はすっかり回復!台風の傷跡は幾度が観たけど、ばっちりのフェス日和。

 

ドミコほとんど前情報なくみたけど、昨日のDYGLに引き続きかっこいいな〜と思った。日本の邦楽のロックバンドの多くはのれないのが多いけど、やっぱりフジロックが引っ張ってくるバンドは好きな感じのやつが多いな〜。しっかりとガレージ・ロックをやってるバンドは大体好きです。

 

  • 12:40〜 Red Marquee Stella Donnelly 

さあ!待ちに待ったステラ・ドネリーの時間だよー!もう登場のSEがABBAのDancing Queenの時点で楽しいライブになることは間違いなし!って確定しているようなもの!

後ろにバンドセットが用意されているが、登場したのはステラ・ドネリー ただ一人。彼女のSSWとしてのスタート地点はここなのだ!という確認も兼ねたかのような弾き語りパートでライブは始まる。その曲のタイトルや歌詞をよくみてみると、男性からするとハッとするようなことや非常にシリアスなイシューを扱っているのだけど、ステージ上の彼女をみるとライブは楽しいし、そのキュートな笑顔に虜にされるばかり。YouTubeで配信を観ているという彼女の父にメッセージを送る一幕もあった☺️

ステラ・ドネリーのライブはまるで彼女が作り出す素敵な絵本の世界にお邪魔しているような感じで、I Don't Wanna Die!と強い言葉を歌っているはずなのに、ひたすらにおどけたようなダンスを交えて表現する。それはまるで彼女に試されているような気分もちょこっとして、しっかりと彼女が発するメッセージに耳を傾けたいと思った。

ひたすらにかわいいんだけど、アメリカのカントリーやフォークをルーツとしたしっかりとした曲というのが土台にはあるし、ステージの見せ方も本人のこだわりを感じさせるものなので、ちゃんとアーティストとして評価されるのだろう。

昨日の雨は嘘のように晴れ間を見せるフジロックDay3に、いつまでも彼女の世界に浸っていたいと思う午後一番のステージ。最後はみんなで踊ろう!といってさらなる魔法Tricksで終了した!フジロックにきた最大のモチベーションは金曜日の豪華なアクトの数々だけど、裏テーマはステラ・ドネリーがとにかく観たいでした!笑

 

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その後は、ORANGE RANGEが出るということで(フジ始まってから知った)、ジプシー・アバロンへ。アコースティック・セットということで、彼らの持ち味を消してしまうのではないかと…むしろそっちの好奇心が強くて観に行った🤣

フジロックに行く人がORANGE RANGEの大ファンというのはイメージできないが、ある世代にとっては避けては通れないめちゃくちゃポピュラーな存在なのでアバロンには溢れるばかりの人がいた。あんまよく見れなかったけども、以心伝心 Acoustic ver.とかの大合唱とかも起こったりして、ひたすらに天気の良かった素敵な時間を過ごせた。次はグリーンステージとかにも出させてあげてください!

 

さあ帰るか、、と最後にGreen StageのSuperflyを観る。彼女の歌唱力に圧倒された2014年のサマソニのライブ振りだ。途中休んでいる期間もあったりして、以前よりも痩せてしまったようにも感じたが、その歌唱力に変化なし!そして彼女の常に謙虚な姿には人として尊敬する。ライブとしては歌の上手さは目立つものの、音楽的には特に目立った面白さはなかったという余計な感想は持ちつつも、それ以上を求めるのは酷だなという感じ。苗場のあの開放された空間でSuperflyの歌を聴けるのはとてつもなく幸せでしたよ!

 

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仕事のために日曜日の途中で抜けるというのは初めての経験だったので、悔しい気持ちでいっぱいだったけど(この後も観たいアクトいっぱいあったのに…)、でもこれが大人になるということなんでしょう。

来年は五輪の影響もあって、まさかの8月開催。初めてフジに参加した同期も楽しんでくれたし、やっぱりフジロックはいいものなんでよね。Frank OceanとかLana Del Ray、ロックバンドならThe Strokesとか観たいなあ。サマソニがない分フジロックに期待がかかる🕺


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おそらくSee you next year Fuji Rock!

[2019.7.26]FUJI ROCK FESTIVAL 2019 Day1

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色々と紆余曲折がありながらも、今年もフジロックに来ちゃいました!仕事をし始めて環境も大きく変わったけど、有給もすんなり取れたし、チケットが手元にあると結局行かないという選択肢はないという…。笑 (なんで観たいものがほぼ全部金曜日に固まるんだろう?😂とは当初思ったけど!)

開催一週間前くらいは梅雨も明けて、三日間全部晴れ!なんて予報だったけど、直前になって台風が発生したりして、雨模様が現れるという今年の天気…。雨対策もかなりしては行くんだけど、やっぱ晴れたほうがビールが美味しいし、アイス・かき氷も食べたくなるのよね。それにしても今年の天気はひどかったな…笑 そんな中ではかなり天気が良かったとも言える金曜日Day1です。個人的にフジロックは毎年金曜日のラインナップがツボであることが多い。今観とくべきだよな!っていうアーティストが多く出るイメージがある。今年はELLEGARDENの効果もあって一番最初に売り切れたね。

 

前日仙台を出発したのが22時で、苗場に到着したのが3時半くらい。そこからテントを立てて寝始めたのが5時くらいとかなりのハードスケジュールを組んでしまったことを後悔。それ以外に選択肢は考えられなかったんだけど😂 そしてかなり眠たかったはずなのに、なかなか寝付けずという、不安要素ばかりでスタートした金曜日初日だった。


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天気も良くてビールで乾杯するのではなく、クールにアイスコーヒーを決めたモーニング!美味しかったねえ。

 

  • 11:00〜 Field of Heaven 中村佳穂

話題性抜群のチリパイことRed Hot Chilli Pipersではなく、今年のフジロックのオープニングに選んだのは京都の中村佳穂!去年くらいから耳の早いリスナーの間でかなり話題となっていて、もう本当に音楽の才能の塊!っていう感じのアーティスト!初めてフジに来た2016年から毎年初っ端は邦楽アーティストを見てる。サマソニって割と、邦楽と洋楽を分けている感じはするんだけど、フジの場合は横一列にステージに組み込まれている感じがする。だからこそフジロックに出る邦楽アーティストは気合いを入れてステージに臨むんだと思う。今年は中村佳穂で、しかもヘブンで、フジロックスタートです!

朝一のヘブンにしてはかなり人を集めていたのではないだろうか。彼女の音楽を一聴すると、なんだこれ?今まで聴いたことがないような歌詞の乗せ方とかリズム感に惹きこまれてしまう。そんな体験をした人が自分以外にも大勢いるみたいだ。

ライブになると彼女の魅力がさらに爆発する。現在進行形でその場にいたのみ人が体験できるライブがそこにある気がする。この曲なんだったけ〜聴いたことあったけ?っていう曲でもかなり鍛えらているリズム隊とアドリブ力のおかげでずっとノルことができる。そして彼女のにとってMCと音楽に境界はないの。一番好きなYou may theyは聴けなかったけど、終盤にきっとね!を聴けたときは嬉しかったな〜! 

 

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お昼ご飯を済ましてゆるっとグリーンで観たアクトはAnne-Marieでした。 

フジロックってこういう大ヒット曲を出してポップなアーティストに対してはブッキングにおいて、厳しい目を持っていると思うんだけど、そこをクリアしているだけあって流石というべきのライブ力だった!

ステージに力強く出で立つ姿に頼り強さを感じたし、ものすごくエモーショナル。

サマソニ2016で観たMΦを思い出した! 最後の大ヒット曲FRIENDSをしっかりと聴いて、Red Marqueeに移動です。

 

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お昼下がりのSabrina Claudioめちゃくちゃ楽しみにしていたんです。彼女が初めて出したEP『Confidently Lost』が出たときから注目していたので、フジで初来日が決まったときは絶対観なくちゃ!って思っていた。

でも実際のライブとしては期待を裏切られる形になってしまったかも…。

彼女の歌声を存分に楽しみたかったんだけど、やけにドラムの音の主張が激しいように感じてしまって、、、これはPAの問題かもしれなかったんだけど。『Confidently Lost』の曲は違和感なく聴くことができたけど、その他の曲が結構聴くのが辛くてレッドから退散してしまった。

とは言っても、彼女のステージに立つ姿には魅了されまくっていたので、次来日してくれたときには今回のステージの記憶が更新されることを期待して観にいってしまうような気がする…😂


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レッドを抜けてホワイトに辿り着いたときには、想像以上に人が溢れていた。

King Gizzard & The Lizard Wizardは以前から海外フェスではよく名前を目にしていたけど、日本に来るのは初めてじゃないかな?アルバムの数もキャリアの割にかなり多く、ライブでやる曲もバラバラであるため予習しづらいバンドではあるのだが、ふわっとサイケデリック・ロックをやっているイメージがあった。自分が知っている曲もざらついたサイケって感じだったし。

しかし、実際に彼らのライブを見ると、ん?メタル?スラッシュメタル・バンドかのように狂った演奏を繰り広げていた。笑 メタリカのTシャツを着ているし。ツインドラムなのに、全く同じリズムを叩いているのも奇妙な感じ。このテンションのライブ観るのいつぶりだっけっか?と思いつつも終演後はなんかスカッとした気分に😂

 

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  • 16:50〜 Green Stage Janelle Monáe

本日一番楽しみにしていたのはこのジャネール・モネイに他ならない。音楽フェスティバルのラインナップの良しって自分の判断基準では、その年に観るべきアクトがいるかどうかっていうこと。それでいうとこのジャネール・モネイは2019年に観るべきで、もしラインナップにいなかったら、随分と今年のフジロックのラインナップの評価は変わっていたかもしれない。フジロック前に行われた単独公演も大盛況だったみたいなので、俄然楽しみに。

去年アルバムを出すまでは、どちらかというと女優としての印象の方が大きかったかもしれない。LA LA LANDを退け、アカデミー賞を受賞したムーンライトにも出演していたし。近年、役者としてもアーティストとしても活躍する人は国内外に増えてきたけど、ジャネール・モネイもその内の1人。本当のスターというのは、一つの才能に収まらないんだと思うし、表現って突き詰めるとそこに境界はないのかもしれない。彼女のライブを観てそう感じた。

 

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ステージに現れた彼女の姿はまさしくスーパースターそのもので、そのカリスマ性に一気に心が惹き込まれる。彼女のショーはかなり作り込まれていて、彼女はステージの上では王女として君臨する。セクションごとに衣装替えも行われる徹底ぶり。話題になった例の衣装もPynkのときに観ることができた。歌もラップもめちゃくちゃ上手で、ダンスを踊ってもキレッキレ。4人ダンサーを引き連れたそのステージの完成度の高さは圧倒的!

自分が特に感銘を受けたのは、サイド・スクリーンに映し出される彼女の表情や身振り手振りなど全て含めた“表現力”で、それらが楽曲とシンクロして最高潮になったときに鳥肌が立つほど感動するんだなって思った。

ライブ終盤では、ブラック・ミュージックのライブ・マナーもたっぷりとみせてくれて、最先端の表現をしている人っていうのは改めて過去からの引用を正しくできている人だなと痛感。ジャネール・モネイ は、確実に過去と現在、そして未来をつなぐ人なんだなと思う。アメリカの、いや世界の最前線のエンターテインメント・ショーを観ることができたなという感想でブッキングしてくれたSMASHに感謝の気持ちでいっぱい。

彼女が発するメッセージがダイレクトに響かない立場としても、優れた表現っていうのは言語を軽く超えて全身に伝わってくる、すごい勇気付けられるパフォーマンスだった!自分の人生でもTOP 3に入るぐらい素晴らしいライブ!


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"We got the pynk!"

 

 

エルレガーデンのファンがグリーンに押し寄せる中、そそくさとオレンジ・カフェへと向かい、世界で一番美味しいとされている(自分調べ)Cafe de Paris横のサルシッチャ・ピザを食べる。

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ほとんど寝られていないのもあって、休むと一気に疲労がどっとくる。休み過ぎると立ち上がれなくなるので、重い腰をあげてとりあえず歩く。

 

アバロンの横を通りかかると、そこで演奏をしていたのはチャラン・ポ・ランタン!いや〜、チャラン・ポ・ランタンずっと観たいと思っていたけれど、なかなか機会がなかったので嬉しい!偶然感はあったけど😂

 

なんかちょっとしか観られなかったけど、めちゃくちゃ楽しくて、一気にファンになっちゃった!彼女たちが前回フジロックに出たときはRadioheadの裏で全く人がいなかったらしい。笑 今回はアバロンが人で溢れかえっていた。一緒に行った会社の同期も終演後にTシャツを買ってしまうくらい良かったらしいw こういう思いがけない音楽との出会いがフジロックの良さなのかな〜とは思う。

 

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さあ!本日のヘッドライナーThe Chemical Brothers!またケミカルかよっ!90年代組がまだヘッドライナーやっているのかよっ!って思わなくもないけど(実際に主催者側も迷ったらしい。)、やっぱケミカルは大好きだし、最高なんですよ!それがフジで観たいじゃない…って。以前ケミカルを観たのはサマソニ2015。その時もケミカルといえばフジロックだよな〜って思いながら観に行ったし。最高ブラザーズだったけど。ケミカル何回もフジロック出演しているとはいえ、今回は実は8年振り。アーティスト側から出たいって言ってきたくらいだし、ケミカルにとってもフジは特別な場所であることは間違いない。雨もギリギリ降っていないくらいのコンディションでグリーンステージに彼らのショーの始まりを告げるTomorrow Never Knowsが流れ始める!

そこからのGoで待ちわびていたオーディエンスのテンションが一気に爆発する!自分もずっとぴょんぴょん飛び跳ねていた気がする。笑 新作中心のセトリだけど、ケミカルのエッセンスがどれも凝縮されたような曲ばかりだから、昔からのファンも安心感を持って楽しめるし、そこにリアレンジ・ミックスされた定番のSwoon~Star Guitarなどもしっかりとやってくれるから新鮮味もありながらの全方位に向けたスペクタクル・ショー in フジロックだった。

グリーンステージのような緑に囲まれている場所だと、日が落ちた後は本当に照明や映像が映える。それがどこまでも広がっていくような感じがあるから、ケミカルとの相性が良いんだと思う。自分がエレクトロ、ダンス・ミュージックを聴くきっかけになったのは間違いなくケミカル・ブラザーズだし、フジロックでケミカルを観るっていう経験は、忘れかけていたけど、自分にとって憧れだった。

めちゃくちゃ疲れていてもGalvanizeが流れた瞬間、もう一つギアを上げて踊り出すことができる。そんな瞬間がシームレスに何度も味わえるから、ケミカルのライブは癖になっちゃうんだと思う。めちゃくちゃ壮大で素晴らしかったんだけど、終わってしまえば、あぁ…めっちゃ良かったな…っていう感想だけが残る感じ。笑

スクリーンに映し出された『HOLD TIGHT FUHI ROCK』という文字ともに苗場で迎える20回目のフジロックを盛大に祝った!

 

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ケミカルを観るときに必ず撮りたくなる写真
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ゆるふわギャングのNENEがフィーチャーされたEve Of Destruction。本人苗場に来ていたけど出演なかったね…😂

 

もうテントに帰っても良かったのだが、しかし!yaeji観なきゃダメでしょ!とレッドへ向かう。ホワイトでは、トム・ヨークがまだやっていたけど、めちゃくちゃ混むだろうから諦めた…。ライブ行きだしてから、トム・ヨークの来日公演に足を運ばなかったのは初めて。いやぁ、なんか年を取っちゃった感じもね。

 

BIGYUKI、ちょっと音圧が体力的にキツかったけど、金曜レッドの深夜ってこんな感じよねとも思い出したり。MCで喋ると、熱いタイプの好青年感が溢れ出ていて好感を持った。

 

  • 0:15〜 Planet Groove yaeji

アラレちゃんみたいなキュートな風貌をしてめちゃくちゃクールな音楽を作るDJ/トラックメーカーのyaeji。ライブでは歌います。韓国人の親を持ちNYで生まれ育った彼女は歌詞に韓国語と英語を織り交ぜた独特ボーカルで、異文化のギャップを上手に音楽に落とし込んでいる。何よりもめちゃくちゃかっこいい刺激的なハウス・ミュージック

フロアをチルアウト気味に踊らせることも、爆発的に踊らせることも、全部しなやかにやっていて良かった。クゲアニア〜クゲアニア〜クゲアニア アニア クゲアニア〜も歌えたし、raingurlの異様な盛り上がりも凄まじかった!また観たい〜!

 

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Kaytranadaも観たかったんだけど、ここで体力的に限界が来てしまった。。。いつか1日券とか買ったときに、朝から朝まで楽しみたい…😂

 

1日目おわり

[2019.6.23]Tempalay TOUR「21世紀より愛をこめて」仙台公演 @ spaceZero

初めての仙台のライブハウス!やっぱ東北地方最大の都市なだけあって、日本のアーティストの公演には困らなさそう。

Tempalayは去年の朝霧JAM以来で、と言ってもその時はほとんどBGM的な感じでしか聴けてなかったのでいつか単独公演で観よう!と思っていた次第だった。

 

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トラブルもありつつも、Tempalayはとてもライブ巧者で、ライブハウスレベルだと自分が今まで見た日本のバンドで一番よかったのではないかと思う。サイケデリック的な要素も強い気がするけど、Tame Impala的な爽やかな感じはしなくて、非常にドロドロとした感じ。上手く伝わるかな…?笑 ギターリフも本当に脳裏に焼きつくような中毒性があるなーって思う。フジロックでもまた観たいわね。


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[2019.4.20]Ti Amo Tokyo Phoenix @ Shibuya Stream Hall

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Phoenixが来日!昨年も同じ時期に来日公演があったけど、今回はキャパ700人ほどのライブハウスで観られるTi Amo Tokyoというより特別感があるイベントなのだ。

実はこのTi Amo ◯◯は、昨年からParisやNYC, LA, Mexico Cityなどで行われている“スペシャルな夜を”と題して、少し小さな会場で3~5日間開催されるコンセプト強めのライブシリーズで、国際音楽祭『SOMEWHERE,』の一環として、Tokyoに上陸した形。

信頼が薄いプロモーターが招聘ということで、色々と不安の声もあったけど、始まってさえしまえばいつも通りのライブで、むしろ今回の方がイベントの特性上アーティスト色の強い素敵なイベントかもしれない。

 

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会場には大きなフラッグが掲げられていた。


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PhoenixがセレクトしたSake Collectionの展示、販売も。


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ライブはいつも通り素晴らしく、もうベテランの域に入っているので、リラックスしているような感じもある。音源だけ聞くと、ダンサンブルで小気味好いカッティング・ギターの印象が強く、所謂おしゃれな感じで括られがちなんだけど、ライブはキメのところでめちゃくちゃロック!これはサポート・ドラマーの活躍も大きいんだと思うんだと思うけど、ライブの要所を押さえてバンドのダイナミックさも体現している。さすがコーチェラのヘッドライナーも務めたこともあるインディー・ロック・バンドですよ!


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終電が近いので、出口付近にいたら、Telefono Thomasが近くにいた!今回のライブは本当にコンセプトも照明も素晴らしかった!Phoenixは今後もずっと好きなバンド!

MY ALBUM OF THE YEAR 2018

2018年の自分が聴いていた音楽を振り返る。一昨年ぐらいまでは気に入ったアルバムを10枚挙げたらその年の自分が聴いていた音楽を振り返るには十分だと思えていた。ただ去年ぐらいから、それだけだと非常に物足りなくなってきたという心境の変化があった。

それってどう考えてもストリーミング・カルチャーが自分の中に染み込んできたという理由以外に見当たらない。Apple Musicが日本にローンチされた2015年7月から早3年、当時はめちゃくちゃストリーミング・サービスに消極的だった自分。

shonvers-inc15lastnite.hatenadiary.jp

好きなアーティストのCDをいちいち買っていた当時の自分はとてつもなく自分が否定された気分になっていた。余計なことをしなくて良いのに。。。と思っていた。でもそれって結局、他人と比べて音楽にお金をかけている自分に優位性を見出しているだけで、本当にしょうもない考えだって思えるようになった。今では世界中の人がDrake聴けば良いと思っている。世界のポップ・スターを受容できない方が問題だ!って思えるようになった。(変わったな自分。)

 

SpotifyApple Musicが世界の主流になってきて、これからの時代はプレイリスト文化になっていくかもしれない。海外、特にアメリカでは既にそんな感じになっている気がする。日本だと星野源・米津玄師みたいな現代のスーパー・スターがストリーミングを解禁していないから、そうはならないのかもしれないけど。今年Mr. Childrenがストリーミングを解禁したのが話題になった。現状の日本の音楽業界のストリーミング・サービスに対する考え方っていうのが非常に慎重で、売れ切ったアーティストが新たなファン層を獲得するための最後の最後の切り札って感じがする。成熟期を迎えつつあるRADWIMPSとかもストリーミング解禁はベストアルバムのみという具合。

環境が人を変えるように、音楽の聴き方のフォーマットの変化って音楽自体を変える可能性を秘めている。ストリーミングが主流になってからイントロがやけに短くなったとか、やけに収録曲が多いアルバムが増えたりとか。良いか悪いかは置いといて、自分は変化が好きな人間なので、個人的には現在の日本の音楽業界って変化に対応するのが遅いな〜と感じている。でもねシティ・ポップを始めとする若いアーティストたちはみんなサブスク解禁してるわよ〜という明るい兆しも勝手に感じている。歴の長いアーティストだって、曽我部さんとかめちゃくちゃ意欲的ですごいんだぞ。

 

凄い個人的な話になるけど、自分の過去を振り返ってみると、小学生・中学生のときは、テレビを見ていて流れるCMソング・ドラマの主題歌を1枚のCDにまとめてクラスの子に配っているような子だった。そんな自分からすると、Spotifyで事あるごとにプレイリストを作っているのって、原点回帰しているような気分になっているの。レペゼン・ミーハーな自分!!!

 

そろそろ2018年の自分の音楽体験を振り返りたいと思います。昨年アメリカでHip-hop/R&Bが初めて最も売れているジャンルとなったが、今年になってやっとHip-hopが自分の好きな音楽ジャンルとして落としこめるようになった実感がある。以前からKanye Westとかはちょくちょく聴いていたけれど、Kendrick Lamarの『To Pimp A Butterfly』をきっかけに徐々にHip-hopの抵抗感をなくしていった自分からすると、今年になって初めて今まで好きだったRock、Electronicと同列になった気がする。というわけでこれから挙げる曲に随分ラップ・ミュージックが増えました。(でもどうしたって自分はヘッズにはならない気もしている。)

あともう一つ、先ほど名前を挙げていたDrake。例に漏れず自分もめちゃくちゃ聴いていたんだけど、実際聴いているのはIn My Feelings, God's Plan, Nice For Whatだけなので、『Scorpion』をアルバムとして評価はできない!っていう実情もあったりして。25曲も多くて聴いていられない!という。当然My Album Of The Year 2018の中にDrakeは含まれていないわけだけど、それだと今年の自分のフィーリングを伝えられないので、今年はSpotifyのプレイリストのリンクを貼ることにします。

 

open.spotify.com

 

プレイリストにまとめてみると、世間的に話題になったこと+フェスやライブで自分が体験したことがMIXされて、「あぁ、こんな一年だったな。」という実感が得られる。

今年の初頭はプロモーション来日も相まってカミラ・カベロのイメージが強い。Havana自体は昨年の曲だけど今年を代表する曲の一つと言えると思う。当時やっていたバイト先のおばさんも彼女のことを知っていたし、Uptown Funk, Shape of You以来ぐらいの洋楽のヒット曲だったんじゃないかな。海外ではTaylor Swiftのスタジアム・ツアーにCharli XCXと共に帯同していたのだけど、なぜ日本にはカミラ・カベロは来なかったのだろう〜。

 

春先にかけては自分がずっと好きなジャック・ホワイトやジュリアン・カサブランカスのVoidzの新作などが続いて、Rockの方への自分が揺り戻しが起こるかな?と少し期待もしていたけど、作品はまずまずという感じでそうはならなかったな〜という思いも。そんな中Arctic Monkeysは流石でした!

 

今年は何と言ってもフェスのブッキングが素晴らしかった!フジにはKendrick Lamar、サマソニはChance The Rapperという今をときめくラッパーが出演。それぞれ大きなインパクトを残した。今まではどうしても“ロック”・フェスという一面が強かった音楽フェスが完全に新時代に突入していくのを体感したような気分。

ただ他のラッパーと比べて、Kendrick LamarもChance The Rapperもどこかアウトローというか意識が高い系というか責任感が強くてスーパー・マン過ぎる感じがしていて。MigosやA$AP Rockyみたいな自分がクールでいることが一番大事!みたいな人たちの来日公演は結局ポシャんしちゃったなという振り返り方もできる。まだまだHip-hopが日本に根付くには大きなハードルがある気がする。

それはそうと、来年のスーパー・マン枠としてはChildish Gambinoの来日を期待したい。This Is Americaもふわっと流行りかけたしね。

 

今年の個人的MVPはClairoを挙げたいと思う。昨年下記のPretty GirlのMVを公開するやいなやに大反響を呼び大ヒット。あっけらかんでキュートでローファイでとにかく最高。彼女まだ二十歳で、けだるそうでちょっぴり生意気感もあって良い。今年EPも出し、来年以降世界中のフェスに出演したりして今後も人気は拡大していくような気がする。要注目!(追記:2018/12/21 初来日公演が発表。うぅ〜行きたい行けない😢)

youtu.be

 

以上ハイパーメディアクリエイターヒラショーが送る2018年の音楽の雑感でした。

ここからが本題です。ALBUM OF THE YEAR 2018。散々プレイリスト文化だ!なんて言ってたけど、印象の残ったアルバムはそれなりにあるわけです。俺の伝説ベストテン!レッツゴー!

 

 

第10位 MGMT - 『Little Dark Age』

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カムバック!みんなが大好きなMGMT

Netflixの『Stranger Things』を見ていたときに無性にMGMTのKidsが聴きたくなったことがあった。一度聴いたら忘れられないあのシンセサイザーのリフや作品の時代背景、子供達の頑張るシーンと曲が重なったからであろうか。そんなKidsも収録されている『Oracular Spectacular』から10年、今作はMGMTも一周回ってみんなが好きなMGMT像を自分たちとしても好きになることができたんじゃないかな。

彼らにとっては、1stアルバムが爆発的に売れてしまったことで、難しい時間を過ごしているという感覚が強かったのではないかと予想できる。バンドのアイデンティティーとは異なる曲がヒットしまったことで、ファンが期待するバンド像と自分たちがやりたい音楽像のミスマッチが起こってしまっていたことは正直否めない。(初期の頃なんかKidsだけカラオケver. でライブをやっていたというひねくれ具合w)

そういう事情を知っているからこそ、今作のファンとの繋がりを求めたような作品はなんだか感慨深い。She works Out Too Muchは今年よく再生した曲の一つ。近未来って感じがして良い。断腸の、断腸の想いでフジロックのライブを諦めたので一刻もは早く再来日してね。

 

 

第9位 Snail Mail - 『Lush
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聴けば聴くほどに深く染み入る2018年No.1オルタナアルバム。

シンガーソングライターSnail Mailことリンジー・ジョーダンはアルバム発表当時はまだ18歳!とその若さも要因となって、90'sオルタナファンから異様に持ち上げられている感も若干あるのだけど、アルバムを最後までじっくりと聴くとその理由もなんとなく分かるような気がしてくる。

正直言うと、このアルバムが発売された当初、話題になっていたから聴いたけれども、自分には良さが分からないなと一度は切り捨てたアルバムだった。すっかり自分はメイン・ストリームを追っかけるようになっていたし、一部のインディー・ロック好きが騒いでいるだけでしょ?みたいなテンションだったと記憶している。そうだったはずなのに、今作としっかりと向き合うきっかけをくれたのは紛れもなく朝霧JAM'18の出演に他ならない。最初はわずかな義務感を感じながら聴いていたけれども、何度も聴いていくうちに本当に好きな作品に変わっていった。ローファイなサウンドをリンジーの伸びやかな声が突き抜けていく感じが心地よい。この経験を通じて、やっぱりライブとかフェスとか、ちゃんと現場に行かないと見過ごしてしまう現象ってあるんだろうな〜ということを再確認できたかも。

また実際に彼女のライブを生で見たり、Instagramから感じるリンジー・ジョーダンは非常に強かであるということ。オタク男子を従えてツアーを回る姿だとか、ライブのアンコール・パートで一人ステージに立ち、堂々とカバー曲を演ってみせたりする姿を見てそう思った。女の子って本当に強いって思った。全然音楽性のことについては語っていないけれど、確かにこの作品には2018年を生きる10代の女の子のリアルがあるって感じることができたの!だからベスト10には入れたくなった!

 

 

第8位 J. Cole - 『KOD』
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現在ケンドリック・ラマーと並んで最高にクールで知的なラッパーJ. Coleが送る多方面へ警鐘を鳴らす渋カッコイイ5thアルバム

このJ. Coleというラッパー、英米のフェスではヘッドライナー、20,000規模のアリーナツアーを行なっているという非常に有名な人物なのですが、恥ずかしながら今回のアルバムを通じて初めてその存在を知りました。

タイトルの『KOD』は、“Kids On Drugs”, “King Overdosed”, “Kill Our Demons”という3通りの意味が込められているそうで、アメリカで最も人気な音楽ジャンルとなったHip-hopの世界においてはびこるドラッグのイシュー、SNSの普及により露わに人間の危うさ・異様さを、痛烈な批判とは言わずとも、俯瞰的な視線を持ってラップしている。30代も中盤に差し掛かるという、ラッパーとしては決して若くない年齢になるにつれ、自分自身の立場を理解した上で多少なりとも責任感というのを感じていたのかもしれない。

このように、しっかりと作品を調べていくと非常にメッセージ性の強い社会的な作品だとも感じるのだが、惹かれた理由としては、そのトラックのかっこよさだったり、ラップスキルの高さにエキサイトさせられたという単純な理由に過ぎない。表題曲のKODはこの一年本当によく聴いた。今回のアルバムをきっかけに世界中に多くいるJ. Coleのファンの一員になったんだという、個人的には彼との馴れ初めの作品となるだろう。

 

 

第7位 Ariana Grande - 『Sweetener』
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ポップ・スターとして一皮も二皮もむけたアリアナ・グランデの強い決意

自分が半分有名人を観たいな!という気分でライブを観たサマーソニック2015から3年。3年というと、もっと昔のことのようにも感じるし、わずか3年という気もする。この間に彼女の人生を大きく変えてしまった出来事があったこと。このことは今作を語る上でも外すことができないトピックの一つだろう。

2017年5月マンチェスターで起きた悲劇について考えると現在も胸が痛くなる。ライブによく行く者として、公演終了後というタイミングはなんともおぞましいし、彼女のメインのファン層を考えると尚更だ。彼女の気持ちを考えると、その後の活動を全て白紙にしたとしても彼女を責める人は誰一人いないだろう。それぐらい大きな出来事だった。しかし、彼女は直後からアクションを続けた。2週間足らずで、マンチェスターでのチャリティ・コンサート『One Love Manchester』を実現させ、テロに屈しない強い姿勢を示し続けた。事件後初のアルバム『Sweetener』はこれまでリリースされたどの作品よりも、“愛”で溢れた作品となっている。

全15曲中7曲がPharrell Williamsのプロデュースと、今作はサウンド面でも過去作とは大きな変化があった。何と言っても、ファレル・プロデュースというのが個人的に作品にのめりこむ直接的なきっかけになったと思う。N.E.R.DのLemonの延長線上にあるようなthe light is coming (feat. Nicki Minaj)、BPM80のベッドルーム・ポップとしても最適なR.E.M、表題曲でもあり最も口ずさみたくなるSweetener。ファレル以外にも流石はMax Martin Popとも言うべき、今作を作るにあたって根底にあるであろう思いを歌ったno tears left to cry。「流す涙などもうない」というのはあまりにも強く響いた。

 

アルバム発表後、さらに大きな話題となったのが、シングル曲のthank u, next。色んな過去があったけど、次に進まなきゃ。というとてもあっけらからんでシンプルな強いメッセージ。最近行き過ぎたMeTooなんかもあるけれども、彼女の場合はとても自然体。フェミを前面に押し出すようなことはしないし、女性としてフラットな立場で思いを表現しているように感じる。作品以外に逐一メンションも重要視される現代社会でとても上手に立ち回っているアーティストだと思います。

 

 

第6位 The 1975 - 『A Brief Inquiry Into Online Relationships』f:id:shonvers_inc:20181204054522p:image

分かるよ。インディー・ロックが好きなやつのテンションってこうだよな。

前作に大分ぶちのめされたがあるので、The 1975のポテンシャルを考えれば、今作の批評的成功はまあ、そうでしょ!という実感を持つことができる。『OK Computer』のような3rdアルバムを作りたいと意気込んで作られた『A Brief Inquiry Into Online Relationships』。毎度のことの長い、いじられかねないタイトルを付けるのには笑っちゃうけど、本当にクオリティが高い。Radioheadを例に出すところとか、2010年代を代表するイギリスのロックバンドになるという発言からも、ちゃんとUK音楽史の系譜を意識していることが分かる。非常にスマートなバンドというのはもう改めて確認することでもないのかもしれない。

エレクトロとアコースティックの要素が混じり合い、かつ全体のテンション的には若干暗い。でも暗くなり過ぎないというのが絶妙なバランス。Sincerity Is Scaryみたいな全方位に向けたポップ・ソングを中盤に配置するのも憎たらしい。ちなみにこの曲のMVが今年一番かもしれないくらいのフェイバリット。フロントマンのMatthew Healryの人物像が分かるような気がする素敵なMV。

The 1975 - Sincerity Is Scary (Official Video) - YouTube

来年には早くも4thアルバムのリリースが発表されており、今作とは全く違った装いのアルバムになるらしい。どのような感じで我々の期待を裏切ってくれるのか早くも楽しみ!

 

 

第5位 Young Fathers - 『Cocoa Sugar』
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唯一無二の不穏で刺激的なサウンド

スコットランドエディンバラ出身のヒップホップ・クルーYoung Fathersの3rdアルバム。昨年のマッシヴ・アタックのサポートで初来日を果たしており、個人的にはかなりの傑作だと思ったけど、意外と世間では騒がれなかったなという印象。

Young Fathersのことをヒップホップ・クルーと表現する違和感があって、実際にはバンドっぽい感じもあるし、ポップ・グループ的要素?もあったりする。基本的には3MCスタイルなのかな。

彼らの曲はいつもコンパクトで、今作でも曲のほとんどが3分くらいの尺なので、14曲あってもアルバム自体は40分で終わってしまう。その中にエモーショナルな情感がぎっしりと詰め込まれている。音楽的にもゴスペルやアフロ・ビートなど様々な要素がインクルードされていて非常にジャンルレスなサウンド。今作において特に影響源はないとインタビューなどで発言している通り、なにか一つにインスパイヤーされた作品には思えないし、彼らに元々インプットされている情報がとてつもないんだろうな。

リスナーから見ると、Young Fathersはかなりアングラなグループとして捉えてしまうんだけど、彼らが常に意識しているのはポップ・ミュージックの領域。そこといつも戦っているからこそ、彼らの音楽はいつもエッジィでエキサイティングなんだと思う。

ライブ・パフォーマンスもどうやら凄そうで、フジロックサマソニなどの出演があれば間違いなく大きな話題をさらっていくような気がする。ライブが見たいな!

 

 

第4位 Disclosure - 『Ultimatum + Moonlight (EP)』
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活動休止から大復活!今年No.1のダンス・ミュージック!

本来ならば、ALBUM OF THE YEARなので、アルバムのみを選定しなければならないんだけど、今年シェアされたDisclosureのシングルがどれも最高だったのでズバリランクイン!!!(一応Ultimatum以降のシングルがMoonlight EPとしてアナログ発売されたのでマイルールを適用してランクインは可能😆)

Ultimatumを初めて聴いたときを感想としては、これほど分かりやすいダンス・ミュージックのカタルシスを表現していて、かつ一筋縄ではいかない、今まで聞いたことがないようなサウンドデザインが成されている曲はないなという。これはマリ出身の女性アーティストFatoumata Diawaraのフィーチャーがバシッと決まっているからであろう。近年英国を中心にアフロ・ビートを取り入れたサウンドに流行りの兆しが見えているけれど、Ultimatumはそういった流れも汲んだスーパー・エレクトロ・ミューーージック!来年発売されるであろうDisclosureの3rdアルバムが楽しみでならない。

これは予想だけれど、Ultimatum後にリリースされたシングル群はアルバムには含まれないんじゃないかな。(たぶんアフロ・ビート寄りなテイストで行くはず。)でもこれらが本当に大好きなの。ディープ・ハウスな趣を持っていて、尚且つキャッチーなサンプリング使い。今年はDisclosureの曲でたくさん踊ったな。

 

 

第3位 Kali Uchis - 『Isolation』
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Kali Uchisに夢うつつ😴

コロンビア出身の、現在はLAに拠点を置くR&Bシンガー。昨年からずっと注目していたが、今年満を持してのメジャー1stアルバムがリリース。今年初めにリリースされたAfter The Stormが今年のベストシングル!というくらいお気に入りだったので、めちゃくちゃ期待度は高かったのだけれど、それを十二分に応える名作だった!

本作のプロデュースには今を時めくSteve LacyやKevin Parker、Damon Albarnなど名だたるメンバーが加わっており、そのため全体的にインディー・ロックの影響が強く出ている。元々のドリーミーで心地良い歌声にプラスして、音像が旧作よりもタイトに、そしてサイケ感が強くなったように感じる。音楽性の幅が広がったことにより、R&Bリスナー以外にもRockリスナーにとっても耳馴染みが良い作品となっている。

またKali Uchisはビジュアルもインパクトが強いので、より一層印象に残りやすいかもしれない。フジで見た彼女はまるでマーメイドのようでしたよ〜🧜‍♀️

 

 

第2位 A$AP Rocky - 『TESTING』
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最高にクールなラッパーが追い求めたクール!来日公演キャンセルも納得?😭の3rdアルバム

A$AP Rockyを今更説明するまでもないが、現在最もカッコよく、そしてセンスの良いラッパーと言って間違いないだろう。ラッパーとしての名声以外にも、ファッション業界においても大きな存在感を持っており、彼が人前に顔を表すときは音楽活動よりも、アパレル関係の方が多いんじゃないかというくらいである。もちろんアーティストとしての評価も高く、Hip-hopの枠に捉われない音楽を追求しているところにも個人的に強く惹かれる。1stアルバムにしたって、SkrillexとFlorence Welchを引っ張ってくるセンスは現在以上に当時は新鮮だったに違いない。またRockyはツアーもほとんどせず、ライブ活動は年に数回程度のフェス出演とクラブに突然現れて数曲だけやるといった具合。彼は自分のアーティストとしての価値を分かっているだろうし、それを消費もさせないというスタンスでやっているんだろう。とにかく他の誰でもない、特別な位置にいるラッパーであることは伝わっただろうか。

そんな待望のA$AP Rockyの新作が素晴らしい。『TESTING』には、FKA TwigsやSkeptaなど英国のアーティストとのコラボレーション曲が収録されており、前述したようなセンスは現在でも健在であることが伺える。

また今作の大きなインスピレーションの一つとして、Frank Oceanの『Blonde』が挙げられる。A$AP Foreverの一節に「we kiss to Frank Ocean and Blonde」とあり、MVでもBlondeのポスターが部屋に飾られている。Rockyも2年前自分たちと同じように『Blonde』に衝撃を受けた一人なんだろうな〜。『TESTING』も全体的にまとっているアンビエントな感じは『Blonde』と通ずるところがあるような気もするし、確実に『Blonde』の2年後の世界にいる気がする。Frank OceanがフィーチャーされたPurityがラストトラックとして収録されているのも必然なのかもしれない。

Rockyが全体をプロデュースしているだけあって、作品としての統一感がしっかりとコントロールされているし、そんな中でもPraise The Lord (Da Shine)みたいなヒット曲もちゃんと残しているのは流石。世間的にはTravis Scottの『ASTROWORLD』の方が評価が高いけど、個人的なNo.1 Hip-hopアルバムはA$AP Rockyの『TESTING』で間違い無いです。

 

 

第1位 Arctic Monkeys - 『Tranquility Hotel & Casino』f:id:shonvers_inc:20181204054527j:image
Arctic Monkeysがたどり着いた境地。あまりにも甘美なコンセプチュアル・アルバム

冒頭のStar Treamentを聴いた瞬間、恋に落ちてしまったかのような感覚に襲われた。一瞬でこの曲の虜になってしまったことが強く記憶に残っている。優しいピアノのイントロから「I just wanted to be one of The Strokes___Now look at the mess you made me make___」の一節。The Strokesに夢中になっていたバンドの初期を懐かしんでいるのかどうかは分からないけど、それはもう完全に過去のことであると表明している気がする。確かに久しくArctic Monkeysのアルバムには当時のガレージ・ロックのテイストの曲は入っていない。今後もおそらくないだろう。I Bet You Look Good On The Dancefloorはライブでは随分とミドルテンポで演奏されるようになった。

しかしArctic Monkeysほど、順調な成長曲線を描いているバンドもなかなかいないなと思う。鮮烈なデビューを飾った1st、よりダークでソリッドになった2nd、サウンドが重厚化した3rd、一気に大人びてみた感がある4thを経て、前作5th『AM』は最高傑作と評価された。R&B・Hip-hopのエッセンスを取り入れ、コーラスを多用したArctic Monkeys流の至極のロック・アルバム。6thが出るまでに5年の歳月を費やしたのは、個人活動を活発に行っていたこともあるだろうけど、“『AM』の次”に慎重にならざるを得ない状況にもあったからだと予想できる。AM2を作ることも、一時は考えたようだけど、彼らはそれを選ばなかった。

6thアルバム『Tranquility Hotel & Casino』(Casinoの発音はカジノじゃなくてカッシーノ🌕)は、月面にあるとされる架空のホテルをモチーフとした、ギター・リフが排除された過去作と似ても似つかない情緒漂うロマンティックな作品。事前情報が完全に遮断されたのも上手かった。リリース当日度肝を抜かれましたもの。確実にArctic Monkeysの新たな側面を覗かせた作品であるのは間違いないのだけれど、聴き進めていけばアクモンらしさが随所に出てくるし、とうとうここまで成長したかと唸ってしまう。高校時代にハマったバンドの中で常にワクワクした目線で追い続けることができる数少ないバンドです。

前回の来日はサマソニだったけれども、今回のような作風ならば、(キャパ的に少なすぎるかもだけど、)国際フォーラムとか、それこそフジロックなどで来日を願いたい。夜空の下でStar Treatment聴いたら泣いちゃう。

Arctic Monkeys: Star Treatment (TRNSMT 2018) - YouTube

 

 

 

いかがでしたでしょうか。私のアルバム・オブ・ジ・イヤー。例年だとなんとなく傾向がNMEと似がちというのがあるんだけど、今年もそうなのかな。以前までの自分ならアリアナ・グランデをランキングに入れるのか信じられないと思うんだろうけど、現在はもうメジャーとインディーは切っても切り離せない時代に突入してると思うので、これも正しいんだろうなと思っています。自分の音楽の趣味は見ての通り全然マニアックじゃないと思うし、音楽の趣味が凝り固まっていない人は気になった作品があったらぜひ聴いてみて欲しいなと思う所存です。

あと最近よく思うことが、実は自分は全然音楽が好きな人間ではないのではないかということ。というよりもっとその先にあるカルチャー的側面を追いかけるのが好きだという。Spotifyのチャートとか定期的に確認してふむふむ🤔としていたい性格なので。仕組みの話とか大好き。笑

 

以下まとめ

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ちゃんと書くと結構しんどいので来年もしやるとしたらトップ5とかにしよう。それではよいお年を!